天津市の学習者・律淑英さんは再び連行された
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 【明慧日本2024年2月22日】天津市紅橋区の法輪功学習者・律淑英さんは2023年12月に身柄を拘束され、不当に拘禁された。詳しい状況は調べる必要がある。

 律さんは法輪功を学んでいるとの理由で2回不当に労働教養処分を科せられ、2回も判決を宣告され、計12年間の迫害を受けていた。律さんが初めて労働教養処分を科されたあと、夫に離婚を求められ、家と全ての財産を奪われた。当時長男は11歳か12歳で、末っ子は10歳だった。子どもの面倒を見る人がいなくなり、親戚も家に来ることを恐れて距離を置き、子供たちは、よく公園の芝生の上で寝ていたという。

 3年後、律さんは労働教養所から解放され、家を借りて商売で生活を維持していた。2008年の前半に、律さんは再び労働教養処分を科され、市板橋女子労働教養所で1年6カ月の迫害を受けていた。看守たちに協力しいないため、ひどく迫害された結果、意識がはっきりしなくなり、認知の症状が現れた。地元の学習者の助けでやっと少し好転した。

 しかし、解放された3カ月後の2010年2月16日、律さんは北辰支局の警官に留置場に連行され、懲役4年の不当な判決を宣告された。その後、天津市女子刑務所で拘禁されていた。律さんと趙飛さんなどの学習者は転向しないため、毎日長時間にわたって小さい腰掛けに座らせられたり、睡眠墓奪などの迫害を受けた上、同じ監房にいる受刑者との会話も禁止され、恨みを煽るため、ほかの受刑者も巻き込まれて睡眠を剥奪され、食べ物の購入が禁止された。さらに毎日12時間以上労働させられ、ノルマを達していない場合、マントウ(中国北部の主食、小麦粉で作った蒸しパン)と漬物しか与えられなかったという。

 2016年10月27日、律さんと李立新さんが紅橋区で法輪功の無実が書かれた資料を配った時、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、紅橋支局咸陽北路派出所の警官に身柄を拘束され、区留置場に送られた。11月7日、弁護士は律さんと面会し、初めて律さんが苦役な労働と夜中の当番の迫害を拒否したことを知った。また、律さんは留置場に入ってからすぐ健康診断と採血を受けさせられたという。律さんは協力しなかったため、睡眠を禁止され、洗顔なども許されなかった。

 2017年4月19日、紅橋区裁判所は律さんと李さんに裁判を開いた。弁護士2人は国民には信仰の自由があること、中国の法律には法輪功が邪教と定めていないことを主張した。律さんと李さんも自ら最初は病気がきっかけで法輪功を学び、病気が完治した経験、信仰することは無罪であると述べた。

 同年7月27日、律さんは懲役4年、罰金1万元(約20万円)、李さんは懲役3年6カ月、罰金8000元(約16万円)の不当な判決を宣告された。2人は中級裁判所に上訴した。

 明慧ネットの不完全な統計によると、2020年において、天津市では少なくとも640人の学習者は迫害を受けたという。そのうち、1人が迫害により死亡、32人が不当な判決を宣告され、最長9年間、最年長80歳、125人が不当に連行され、91人は家財を押収され、101人の親戚が連行され、482人が嫌がらせをされ、合計30.26万元(約600万円)を強要されたという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/2/18/473353.html)
 
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