中共による臓器狩りの被害者 ワシントンで実体験を語る
■ 印刷版
 

 【明慧日本2024年7月5日】(ワシントン=明慧記者)中国出身の法輪功学習者・程佩明さんは3日午後、ワシントンD.C.で開かれた記者会見で、中国共産党(以下、中共)に拘束され、拷問を受け、臓器を摘出された実体験について語った。

图1:二零二四年七月三日下午,来自中国大陆的法轮功学员程佩明在美国首都华盛顿举办的记者会上讲述了遭受中共关押,酷刑迫害,以及被活摘器官的亲身经历。

臓器を強制摘出された実体験を語る程佩明さん

 程さんは、記者団に上半身左側の縫合された傷跡を見せた。同日中に米国連邦上院議員らが「強制臓器狩りは極めて野蛮な行為であり、止めなければならない」、「中共を罰するべき」、「すべての善良な人々は、この行為を非難すべきである」等と声明を発表した。

 1週間前の6月25日、米国下院は「法輪功保護法」を全会一致で可決した。同法案は、中共による法輪功への迫害を非難し、生きている学習者から臓器を摘出するという中共の犯罪を非難し、生体臓器狩りに関与した者に制裁を科すものである。法案はまた、中共による法輪功への迫害を直ちに停止するよう要求している。

 程さんは黒龍江省鶏西市出身。1998年3月から法輪功を学んでいるという。記者会見で、「中共が1999年に(法輪功の)弾圧を開始して以来、私は5回も連行され、迫害されました。2001年12月、私は不当に懲役8年の実刑判決を宣告されました。その間、強制的な臓器摘出を含め、さまざまな拷問を受けました」と話した。

图2:二零二四年七月三日下午,来自中国大陆的法轮功学员程佩明在美国首都华盛顿举办的记者会上,向现场记者展示了上身左侧被缝合的刀口。

3日の記者会見で、記者団に上半身左側の縫合された傷跡を見せる程さん

 被害者の程さん 中共による生体臓器狩りの実体験を語る

 程さんは、自らの体験を語った。「2004年11月16日、刑務所は私への拷問を強化しました。夜8時、私は意識がありましたが、彼らは私を大慶第四病院へ強制的に連行しました。警官は、私の家族に、私が危篤状態にあり手術による死亡確率は80%だと告げました」

 「彼らは私に手術のサインを求めましたが、私は拒否しました。その時、6人の警官が私を押さえつけ、麻酔をかけました。19日に目が覚めると、右足は病院のベッドに手錠で固定され、片腕には点滴、両足には点滴カニューレが刺され、鼻には酸素チューブが差し込まれていました」

 「23日、私は大慶刑務所に戻されました。刑務所の診療所で12月2日に傷口は抜糸され、担架で監房に運ばれました。当時、私は毎日咳き込んでいて、左肋骨が痛くてしびれ、起き上がることもできませんでした。今でも左腕と肋骨に鈍い痛みがあり、特に雨の日や疲れている時は、さらに痛みが強くなります」

 「趙という警官は、手術の間、銃を持って警備していました。刑務所に戻った趙は、仲のいい受刑者に、看護師長から『30年間医療に携わってきたが、移植手術に出くわしたのは初めてだった』と聞いたと話しました。受刑者たちは、このことを1年間話し続け、私が移植手術を受けたことをみんな知っていました」

图3:二零二四年七月三日下午,来自中国大陆的法轮功学员程佩明在美国首都华盛顿举办的记者会上讲述了遭受中共关押,酷刑迫害,以及被活摘器官的亲身经历。

3日午後の記者会見で、強制的に臓器を摘出された体験を語る程さん

 程さんによると、2006年3月2日、刑務所は突然、程さんを大慶龍南病院に強制連行した。医師からは手術をすると言われたが、その時の程さんの体調に異常はなかったという。

 3月3日午前2時、警備員が寝ている間に、程さんは病院の非常階段を下りて逃げ出した。 その後、地元の公安は市の全域を捜索した。程さんは、他の学習者の助けで黒龍江省から脱出した。中共公安部は5万元(約110万円)の懸賞金をかけて程さんを指名手配した。

 2006年3月9日、程さんは明慧ネットで、学習者が臓器を収奪された記事を読んで恐怖を感じたという。「病院での体験を思い出すと、身体が震え上がりました。まるまる2カ月間、服を脱いで寝る勇気がありませんでした。2004年に大慶病院で 『移植』手術を受けた意味を理解しました」

 程さんは2015年に中国から逃亡した。そして、米国政府の人道的救助のおかげで、2020年に米国に到着した。「一連の健康診断の結果、肝臓と肺の一部が強制的に摘出されたことが確認されました」と程さんは語った。

 「私はあらゆる困難を乗り越えて悪魔の洞窟から抜け出し、アメリカに来ました。私の願いは、自分の悲惨な体験を公開し、私に対する中共の残酷な迫害と臓器狩りという犯罪を暴くことです。正義感のある心優しい人々が中共の邪悪な本質を認識し、私の安全を守り、中共による臓器狩りの凶悪犯罪を一刻も早く制止することを願っています。米国政府に感謝します」

 元米国務省高官、中共の生体臓器狩り行為を非難

 サム・ブラウンバック元米国務省の国際宗教自由大使は声明を発表し、「強制臓器狩りは極めて野蛮な行為であり、止めなければならない! 中共のこの野蛮な行為に対して罰しなければならない。私は、程さんが立ち上がって声を上げた勇気を称賛する」と述べた。

图4:前美国国务院国际宗教自由大使萨姆·布朗巴克(Sam Brownback)

元米国務省国際宗教自由大使のサム・ブラウンバック氏

 元国務次官補で法学教授のロバート・デストロ氏は声明で、程さんの体験を知り、東アジア太平洋問題を担当する国務省職員を派遣し、程さんの事件を調査させたと述べた。

图5:前美国国务院助理国务卿,法学教授罗伯特·德斯特罗(Robert Destro)

元国務次官補で法学教授のロバート・デストロ氏

 デストロ氏は、「写真を含めて提供された情報に基づき、この件はさらなる調査が必要であると判断し、職員が渡米して検査とさらなる調査を開始した」と述べた。

 同氏は声明でさらに、「強制臓器収奪は恐ろしい人身売買の一形態である」、「(臓器狩りが)国家の支援と奨励を受けて中国で行われていることを示す大量の情報がある。すべての善良な人々は、この行為を非難すべきである」と述べた。

 米連邦上院議員「不当に拘禁された法輪功学習者全員を直ちに釈放」

 ニュージャージー州の民主党上院議員ボブ・メネンデス氏は、中共による法輪功への迫害を非難する声明を発表した。

图6:美国联邦参议员鲍勃·梅嫩德斯(Bob Menendez)发表声明,呼吁立即释放所有被非法关押的法轮功学员。

民主党上院議員ボブ・メネンデス氏

 同氏は声明で、「法輪功は、真・善・忍という普遍的な原則に基づいた中国の精神修煉法である」と紹介した。

 そして、「中共は20年以上にわたって、法輪功学習者に対して残忍かつ冷酷な弾圧を行い、それは今なお続いている。幾万人もの中国国民が迫害され、投獄され、拷問を受け、強制労働を科され、さらには生きたまま臓器を摘出されたという信憑性の高い疑惑がある」と述べた。

 メネンデス氏によると、中共は、信仰を放棄することを拒否した学習者に対して、容赦ない弾圧を命令したという。

 メネンデス氏は声明で、「私は国際社会とともに、中国の法輪功学習者を含むすべての国民の宗教的信仰を尊重するよう、北京に改めて呼びかける。誰もが、信仰という理由だけで投獄や拷問などに直面すべきではない。中国は、不当に拘束されている法輪功学習者を直ちに釈放し、彼らが尊厳を享受し、尊重され、信仰を実践できるようにすべきだ」と述べた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/4/479334.html)
 
関連文章