【明慧日本2024年7月18日】フランス語圏のスイスの法輪功学習者(以下、学習者)は7月20日の反迫害25周年を記念して、7月11日レマン湖畔の国連人権委員会前で集会を開いた。6人のスイスの国会議員とスイス・キリスト教反拷問組織の代表が現場に赴き演説を行い、学習者の反迫害活動を支持した。
連邦議会や地方議員ら30人以上と、元ジュネーブ市長で現ジュネーブ市政府行政部長のアルフォンソ・ゴメス氏も、法輪大法学会に書簡を送り、反迫害活動への支持を表明した。
学習者代表、スイスと各州当局に対し法輪功に注意を払い、中国共産党による迫害の停止を呼びかける
学習者の代表は次のように述べた。
「25年間、毎年のように人権理事会全体会議の期間中、私たちは絶えず、風雨をいとわずジュネーブの人権高等弁務官事務所ウィルソン宮殿前に立ち続けてきました。平和的な呼びかけを繰り返し、中国への法輪功学習者への迫害停止を要求し、国際社会全体とスイス連邦、各州当局に、この反人類的犯罪が今なお中国で続いていることに注意を向けるよう促してきました」
ジュネーブ州議会議員「来年は迫害終結の1年目を祝うことができるよう願う」
ジュネーブ州議会のセドリック・ジャンヌレ議員は次のように述べた。
「私はジュネーブ州議会の議員です。市民の代表として、信仰により抑圧されている人々への支持を表明するためにここに来ました。ジュネーブは信仰により迫害された人々を迎える都市です。皆さんがここにいること、人間性をもって、これらの価値観の中で生きていること、そしてこれらの価値観が私たちをつないでいることに、感謝します」
法輪功への支持を表明する、ジュネーブ州議会のセドリック・ジャンヌレ議員 |
「今日、私にできることは、中国共産党(以下、中共)当局に呼びかけることです。これらの人々(学習者)は特別な期待を抱いておらず、ただ調和の中で、忍耐の中で、相互尊重の中で生きていきたいだけなのです」「中共当局に伝えたいのは、地球上の幸福は必ずしも機械的に測れるものではなく、人々の健康状態や互いの関係性で測るべきだということです。これらの価値こそが、持続可能で建設的な繁栄を生み出すのです」
「だから私たちは25年間の抑圧に抗議しています。中国では数百万の人々が法輪功を学んでいるだけで危険にさらされ、健康のために功法を練っているだけで、理不尽な迫害を受けています。私たちは、政権によって生存を脅かされている人々の命を惜しんでいます。真の繁栄と富は、調和して共存することを知ることです。しかし、この(中共)政権はその真の価値観を理解していません」
「見て下さい、この迫害はすでに25年間続いています。来年こそは、迫害終結の1年目を祝うことができるよう願っています。中国人、欧州人、ジュネーブ市民、英国人、そしてこの美しい惑星に住むすべての人々と一緒に祝うことができるよう願っています。『真、善、忍』を、遍く伝えることができるよう願っています」
連邦議会国民議会議員「皆さんの行動に感謝し、完全に支持」
連邦議会国民議会(下院に相当)のクリスチャン・ダンドレ議員は集会で次のように述べた。
「私は迫害を受けている皆さんと完全に連帯していることを明確に表明したい。人権を守るため、すべての国の迫害に反対して行動を起こすこと、特に中国では絶対に何かの中心になると感じています」
連邦議会国民議会のクリスチャン・ダンドレ議員 |
「スイスも行動を起こすべきだと思います。スイスは中国と関係を保っていますが、スイス国内でも政策を変え、中共当局に対応するよう呼びかける人々がいるはずです。皆さんの行動に感謝し、私は完全な支持を表明します」
連邦議会全州議会議員「反迫害の勝利が訪れるまで法輪功を支持し続ける」
連邦議会全州議会議員マウロ・ポッジャ議員が現場で法輪功を支持 |
連邦議会全州議会(上院に相当)のマウロ・ポッジャ議員は現場で、反迫害の勝利が訪れるまで法輪功を支持し続けると表明した。
ポッジャ議員は次のように述べた。「この25年間、多くの親族や友人が無意味な迫害によって命を落としました。ジュネーブは人権の中心地であり、ジュネーブ条約が生まれた地でもあります。だからこそ、私たちは声を上げなければなりません。私たちは常に注視し、この政権に対して、何も悪いことをしていない人々の自由を取り戻すよう要求し続けています。いつの日か、ここに再び集い『迫害がついに終わり、正義が実現した』と共に言えるよう願っています」
連邦議会全州議会議員「スイスは法輪功への迫害停止を明確に表明すべき」
連邦議会全州議会のカルロ・ソマルーガ議員 |
連邦議会全州議会のカルロ・ソマルーガ議員は手紙で次のように述べた。「中共による法輪功迫害に反対して25年を迎える今、寛容と慈悲の価値観を掲げる法輪功への連帯と支持を表明します。これらの価値観は、中国社会であれスイス社会であれ、どの社会にとっても極めて重要だからです」 「これらはまた、スイスが政治的・社会的分野で提唱している価値観でもあります。しかし、中国で起きている法輪功の人々への弾圧、さらには殺人にまで発展している事態は、非常に深刻な問題を引き起こしています」
「この迫害は確かに存在し、法輪功だけでなく、ウイグル人やチベット人に対しても行われています。これらの迫害は直ちに停止されなければなりません。そのため、私は世界中の多くの政治家や著名人と同様に、弾圧停止と政治犯、特に法輪功修煉者の釈放を要求します」
「15年前、スイスは多くの欧州諸国と同様に、中国との貿易自由化により中国の経済発展が社会の民主化と個人の基本的自由の拡大につながると考えました。しかし、結果は全く逆でした」
「ここ10年、あるいはそれ以上の間、中国の宗教や信仰(法輪功など)への弾圧は増加の一途をたどっています。今日のような状況下で、西側諸国は現状を明確に認識し、共同で行動を起こすべきです」
「EUや米国が政治的立場を表明しているのを私たちは見ています。スイスも明確な立場を表明しなければなりません。特に、最近のスイスと中国の経済協定の観点からも、私たちの立場を明らかにする必要があります」
スイス・キリスト教反拷問組織代表「中共に法輪功への迫害停止を要求」
スイス・キリスト教反拷問組織(l'ACAT)の介入・法務責任者エティエンヌ・コティエ氏は次のように述べた。
「私はベルンに本部を置き、数十年にわたり拷問と死刑に反対してきたスイス・キリスト教反拷問組織(l'ACAT)を代表してここに来ました。約8年間、私たちは法輪功が言論の自由、特に信仰の自由、集会の自由、結社の自由のために行っている平和的な抗議活動に注目してきました」
「25年前の1999年7月20日、当時の中共の総書記江沢民は、あらゆる手段で法輪功を根絶するよう命じました。その後の数十年間、何百万もの信者がメディアの中傷キャンペーンによって社会から排斥されました。皆さんもご存じのように、数十万人が裁判なしで不当に拘束され、強制労働、拷問、殺害の対象となりました。その理由は、彼らが共産党にとってコントロール不能と見なされた集団であったというだけなのです」
「しかし、この迫害の規模は広がり続けており、25年経った今も、迫害は毎日新たな犠牲者が出ています。臓器売買は、一部の貪欲で恥知らずな公務員、医師、刑務所の看守を富ませ続けています」
「私たちは、皆さんと共に中共政権に迫害の終結を求めます。犯された残虐行為に対する独立した調査と、責任者の法的処罰を要求します。また、国連、議会、スイス当局、そして全ての国の関係機関に対し、これらの重大な国際法違反を強く非難するよう促します」
このほか、ジュネーブ市議会のダニエル・パストホフ議員、ジュネーブ州議会のディエゴ・エステバン議員、同アンドレ・プフェッファー議員も現場で演説を行い、学習者の反迫害活動への支持を表明した。