【明慧日本2024年8月24日】(カナダ=明慧記者)法輪功学習者(以下、学習者)の 譚珺之(ジュンジー・タン)さんは、カナダ・オンタリオ州の政府部門でデータアナリストとして働いている。 昨年、神韻芸術団(以下、神韻)の公演前に、彼女は政府内の職員交流のためのプラットフォームにメッセージを投稿して神韻公演に関する情報を共有した。その誠意と控えめな態度は同僚の神韻に対する誤解を解き、60人以上の政府職員がチケットを購入して神韻公演を鑑賞できるようにした。
オンタリオ州の政府部門でデータアナリストとして働いている 譚珺之さん |
不評に直面しても文化を共有し、謙虚に誤解を解く
オンタリオ州政府部門で7年間データアナリストとして働いている譚さんは、このチームの技術チームリーダーを務める。 彼女は普段から勤勉で、他人に優しく、同僚とも良好な関係を築いている。 昨年、彼女は政府内の職員交流のためのオンライン・プラットフォームへの投稿で神韻の情報を共有し、同僚たちから多くの感謝や「いいね!」を受け取った。 しかし、ある西洋人女性がその投稿に否定的なコメントを寄せた。
そのコメントでは、神韻を見たことがあり、衣装も踊りも美しかったという。 しかし、彼女は、公演の中で法輪功の信仰(法輪功が受ける迫害)が演目として入れられていることを受け入れられず、それを教義と見なした。 同時に、彼女はインターネット上の神韻に関する不正確な情報を引用し、自分の判断が正しいと力説した。
このような状況に置かれた譚さんは、「神韻を観たことのない政府の同僚たちが、その女性の否定的なコメントに影響されるのを避けなければならず、これ以上誤解される人が増えないように、自分の投稿を削除することも考えました。 一方で、私は自分の投稿を削除したくなかったので、謙虚に堂々と向き合うべきだとも思いました」と語った。
よく考えてた末、 譚さんはその女性に、「私と交流したことのある神韻の観客は、神韻が伝えるメッセージと美しさに深く感動していました」とのメッセージを送った。
間もなくその女性から譚さんにメールを送られ、「神韻公演の中で、現代の観念や進化論は邪悪であるという歌詞や、新型コロナウイルスの感染を治す方法は、神に祈祷することだという舞踊を見たとき、私は違和感を覚えました。 その後、インターネットで検索して、神韻の創始者がフェミニズムや同性愛に反対していたことを知りました。 すべての人が同じ経験をするわけではないことはもちろん、中国古来の伝統や文化を否定するものではないことに気づきました。 神韻は確かに美学的に非常に美しいが、科学者であり同性愛の支持者である私は違和感を感じています」と述べた。
理性的で寛大な対応
メールを何度も読み返し、譚さんはその女性の疑問や誤解している部分を理解した。 そして、これらの問題に対して、譚さんは長いメールを返した。
この女性が現代の観念や進化論について言及したことに対して、譚さんは次のように書いている。「進化論は人類が宇宙の真相を探求し、発見してきた過程の産物に過ぎず、そしてダーウィンの論理は仮説に過ぎず、絶対的な真理ではないことを私は理解しています。 広大無辺な宇宙の前では、人間はとても小さな存在しか過ぎないのです。 何千年もの間、私たちは世界を探求し、ルールを破り、新しい時代を切り開いてきました。 科学者として、私は開放的な心理状態で異なる見解を受け入れたいと思っています」。 譚さんはさらに伝統的な思想が現代社会や人々にもたらす恩恵について、次のように説明している。「クリスチャンが神を信じ、原住民が自然を尊ぶように、伝統的な中国人は輪廻転生を信じています。 良い行いをすることで、人はより高貴な人間になり、来世では福として報われます。 この考え方は、人々がより良い人間になることを奨励しています」
神に祈祷し新型コロナを治すことができる説を納得できないことについて、譚さんは次のように書いています。「中国5000年の神伝文化において、中国人は天を敬い、神に崇高なる尊重を払っています。 私は天災や人災は人類への警告であると固く信じています。 古代中国の医学書『黄帝内経』には、『人体に正気が旺盛であれば邪に犯されることはない』と書かれています。 身体がポジティブなエネルギーで満たされていれば、病気に関わる邪悪な有害物質が身体を襲うことはできないのです。神韻のプログラムが伝えようとしているのは、思考と行動が真・善・忍という宇宙の法則に従うように修行することで、人間の身体は宇宙の純粋なエネルギーと調和できるということだと、私は思います」
職場の芝生で法輪功の第五式の功法「神通加持法」を煉功している譚さん |
インターネット上の神韻創始者に虚偽の記述について、譚さんは、「インターネット上には神韻の創始者や法輪功の創始者に関する多くの記事があるが、証拠が明らかに不足しており、捏造や誤解を招くものです。同性愛について、法輪功は仏教やキリスト教と同じような伝統的な見解を持っていますが、これらの見解を他人に押し付けるものではありません。 法輪功の真・善・忍の価値観は、修煉者に対し、人生において異なる選択をした人を含め、すべての人を平等に扱うよう求めています」
「フェミニズムについて、神韻の創始者は、フェミニズムが生まれたのは男性が女性を正しく扱わなかったからだと言っています! だから、これは決してフェミニズムに反することではないと思います。 私はよく、今の世の中のすべての人がお互いに善意をもって接すれば、世の中はもっと良くなると考えています」
メールの中で譚さんは、中国共産党の迫害には学習者やウイグル人、チベット人も含まれていることにも触れている。 神韻は中国の伝統文化を紹介するだけでなく、中国共産党による中国国民への迫害を暴露し、より多くの人々が注目し、迫害を止める手助けをすることを望んでいることにも触れている。
意志が堅ければ一切の困離を克服できる
数時間後、その女性からの返信では、「時間を割いて詳しい情報と背景を共有してくれたことに感謝します。 私は中国共産党の人権侵害を知っており、このことに憂慮しています。 私は法輪功学習者が無事であることを祈っています。 いつの日か、皆さんがこの中国という古い国で、安全かつ普通に法輪功を学べるようになることを願っています。 あなたの考えと内容を分かち合っていただき、本当にありがとうございました」と述べた。
譚さんはその女性に、神韻が伝えたメッセージをもっと多くの人に見てほしい、否定的なコメントを削除してほしいと提案した。 その女性は素早くコメントを削除したという。
誤解を解き より多くの人が恩恵を受けられることを願う
中国山東省出身の譚さんは、有名な大学を卒業後、エンジニアと大学講師として働いていた。 1997年の夏、譚さんが夏休みに大学から家に帰ると、母親が嬉しそうに法輪功の話をし、譚さんにも法輪功を修煉するよう勧めた。 彼女の母親は長年病気を患っており、多額の治療費を費やしたが改善しなかったが、法輪功を修煉してすぐに良くなったことがわかった。 母親の紹介を聞いて、譚さんは、もう母親の健康を心配しなくていいと思った。
そして、譚さんの母親は一緒にグループ学法に行って師父の「説法ビデオ」を見ることを提案した。譚さんは母親に付き添う思いで同行した。 ビデオを見始めて間もなく、譚さんはビデオの説法内容に深く惹かれたという。 譚さんは、「昔はかすかに仏道を求める心を芽生え、だからよく星空を見上げていたのですが、宇宙は果てしなく広く、人類はこのように小さく、人はどこから来て、何のために生きているのかわからなかったのです」。そのため、譚さんは世界で起きている神秘的な現象に好奇心を持つようになったという。譚さんは、師父の「説法ビデオ」を見ていて、私ははっと悟りました。 わあ! 私の問題は解決され、プラグを差し込むとすぐに電気がつながったような感覚を覚えました」と話した。
夏休み明けに学校に戻った譚さんは、『轉法輪』を手に読み始め、修煉の道を歩み始めた。
譚さんが大学院に入学する頃、中国共産党は法輪功への中傷と迫害を始めた。 彼女の母親は法輪功を信仰していただけで、何度も警察に連行された。 やむなく彼女は中国を離れ、自由な国カナダに移住した。
譚さんは、自分が法輪功の修煉で恩恵を受けたことを、できるだけ多くの人に伝えたいと思い、中国の伝統文化を海外に広める活動に参加した。 神韻が世界各地を巡演した際、彼女は積極的に宣伝活動に参加し、神韻の公演を見た同僚が「こんな素晴らしい公演を紹介してくれてありがとう」と譚さんに感謝したという。