北京市の82歳の鄭金志さん 不当判決くだされ刑務所に拘禁
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 【明慧日本2024年10月4日】北京市西城区の法輪功学習者・鄭金志さん(82歳女性)は先日、西城区裁判所に不当判決を言い渡され、北京市女子刑務所に送られた。中国共産党当局は、鄭さんが高齢で生活に介助を必要があるにもかかわらず、強制的に鄭さんを刑務所に収容した。

 鄭さんは若い時に勤め先から献血を要求された。その結果、低血圧になり、失神して転倒し、脳震盪を起こした。その後、頭痛が頻発し、仕事や生活に影響を及ぼし、また、五十肩、大腸炎、婦人病、頻脈、歯周炎、腰痛、痛みで動けないなどの病気を患った。鄭さんは1994年に法輪功を学び始め、短期間ですべての病気が治った。

 法輪功を学んだ後、鄭さんは健康を取り戻しただけでなく、良い人になる道理も学び、嫌なことにも正しく対処できるようになった。退職後、居民委員会に勤めた。1996年のある日、鄭さんは道路を横断する時、車にはねられ、20~30メートル先まで引きずり出され、縁石に倒れた。夫に手を貸してもらって起き上がったが、運転手は車を降りて、起き上がった鄭さんの姿を見て、立ち去った。見物の何人かは彼の車のナンバーを覚えていて、鄭さんに病院へ行くように勧め、「何か問題があるなら、彼を探そう」と言った。その時、鄭さんは法輪功の師父から、真・善・忍に従って善良になり、何か問題があれば、まず他人のことを優先に考えるようにと言われたことを思い出し、病院に行かなかったが、大きな怪我はなかった。その時、鄭さんは50代だった。

 1999年7.20、中国共産党の江沢民グループが法輪功への迫害を起こした。鄭さんは、政府の人が法輪功を理解していない可能性があると思い、法輪功の実情を政府に反映すべきだと考え、2000年3月に実名で全国人民代表大会宛に手紙を書き、法輪功の無罪を回復すること、法輪功の書籍の出版を許可すること、学習者に法輪功を学ぶ環境を与えることを要求した。4~5月ごろ、ある朝7時ごろ、阜外派出所の警官4、5人が鄭さんの家に来て、鄭さんを連行しようとしたが、鄭さんは「私は法を犯していません、行きません」と言った。1時間後、彼らは去っていった。

 2002年の中国共産党第16回大会の時、北京市公安局豊台分局、西城分局、阜外派出所の警官7、8人が鄭さんの家に押し入り、家宅捜索した。手書きの法輪功書籍、関連書籍、煉功のカセットテープなどの私物を持ち去った。警官は鄭さんを阜外派出所に連行し、その夜、西城区留置場に送ったが、鄭さんは高血圧のため収容されなかった。警官は、「お前を当分の間ここに収容する。第16回全国代表大会が終わったら釈放する」と言った。

 留置場で警官は鄭さんに毎日、薬を飲ませ、中国共産党第16回全国代表大会が終わった後、労働教養処分2年という紙を渡した。労働教養所に送られる前に、鄭さんは病院に連れて行かれ、身体検査を受けさせられた。身体検査を2回受けさせられた鄭さんは、2回とも体の片方に手錠、足かせをつけられたままだった。しかし、2回とも高血圧のために入所を拒否された。2003年3月19日の午後、鄭さんは「治療のための保釈」で家に帰った。同年6月、鄭さんは、翌日洗脳班に送られることを通知され、迫害から免れるため、家を離れるしかなかった。

 2006年、鄭さんは家に帰った。その後、法輪功の資料を配布した鄭さんは、白広路派出所に連行され、その日に宣武区留置場に送られた。翌日、高血圧のため、帰宅した。2006年11月のある日、鄭さんは買い物に出かけたところ、再び白広路派出所に連行され、留置場に送られたが、高血圧のため、派出所に戻され、翌日に帰宅した。

 2008年3月、北京オリンピックの直前、当局が再び鄭さんを連行しようとしたが、鄭さんは内モンゴルに行った。しかし、その間、警官は鄭さんを逃亡犯に指定し、数キロ離れた鄭さんの実家へ行ったり、鄭さんの次女の家を不当に家宅捜索したりした。

 2011年11月、鄭さんは良郷地区の借家に住んでいた時期に、阜外派出所の所長と警官2人によって、住所から連行され、留置場に送られたが、健康問題を理由に入所を拒否された。その後、公安病院に送られ、医療スタッフに無理やり採血された後、立つことも歩くこともできなくなった。警官らは車椅子に座った鄭さんを連れて、毎日注射を受けさせたが、3日目に鄭さんは食事もとれなくなり、点滴することになった。8日目には集中治療室に収容され、2度気を失った。同じ病室の患者たちが彼女に、今日は主治医が1日あなたを看ていたと言った。15日目、2人に支えられ、救急医にも付き添われ、鄭さんは病院の裏口から出て、家に帰った。しかし、鄭さんは帰宅しても、警官からの嫌がらせを続けた。

 2012年8月、鄭さんは南菜園に住んでいたとき、北京市公安局、阜外派出所、白広路派出所、街道弁事務所、居民委員会の関係者から頻繁に嫌がらせを受け、鄭さんと家族に大きな精神的苦痛を与えた。

 鄭さんの夫は、もともと非常に元気だったが、長い間恐怖の下、病院に救急車で2回も運ばれた。現在、失明し、手足も麻痺し、自立生活ができなくなったという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/9/15/482329.html)
 
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