江蘇省南通市の70代の法輪功学習者2人に実刑判決
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 【明慧日本2024年10月21日】江蘇省南通市の70歳の法輪功学習者・何衛さん(71歳女性)は、懲役2年の判決を言い渡され、江蘇省女子刑務所に拘禁されている。何さんは刑務所側に手紙を書くことも、家族と面会することも許されていない状態である。

 南通市に住む法輪功学習者・単漢如さん(77歳男性)は、法輪功を学んでいるとの理由で中国共産党から迫害され、7年半にわたって刑務所に拘禁された。単さんは2019年12月に出所して帰宅したが、地方行政機関は単さんの年金の減額と健康保険の使用停止をした。そして、単さんは法律に基づき、関係部門と交渉したが、これを理由に連行され、懲役2年の判決を下された。

 一、何衛さんは連行され、判決を受ける

 何さんは1953年5月生まれで、1998年から法輪功を学び始めた。その後、何さんは法輪功の教えの「真・善・忍」に従って、善良な人になることができ、親孝行をし、他人に寛容で優しく接し、あらゆる面で他人を思いやることができた。その上、何さんは患っていた病気が全て治り、元気になった。

 自分の信仰を堅持しているだけで、何さんは中共当局に迫害された。何さんは洗脳班(法輪功学習者を拘束し、洗脳を受けさせるために特別に設けたいわゆる「法制教育基地」)に連行された。2012年に何さんは警官に自宅を家宅捜索され、「610国内安全保衛部門の特別捜査班」に連行され、4日間昼夜、鉄の椅子に座らされ、毎晩手錠をかけられたまま鉄の椅子で眠らされた。長時間手錠をかけられたため、右手がしびれ、物を持てなくなった。その後、留置場に入れられ、また、労働教養所に送られた。教養所で何さんは、裸にされ、しゃがむ・立つを30回繰り返えすことを強制され、1日に16時間以上、立たされるなどの体罰を受け、誰とも話すことを許されなかった。また十分な食事を与えられなかったり、身体の自由も奪われるなど、精神的、肉体的に拷問を受けた。何さんに対する迫害は何さんの家族や親戚、友人たちにも苦痛をもたらし、家庭は崩壊した。

酷刑演示:吊铐在铁窗上

拷問のイメージず:窓に吊し上げる

 ある日、何さんは人に法輪功迫害の実態を伝えた際、中国共産党当局が法輪功を誹謗中傷する宣伝を信じた人に通報され、連行された。2024年に2年の実刑判決を宣告された。何さんは現在、江蘇省の女子刑務所に拘禁されており、家族への手紙や家族との面会も許されていない。

 二、単漢如さんは再度の判決を下される

 南通市の法輪功学習者・単さんは、法輪功への信仰を理由に中国共産党に迫害され、7年6カ月間刑務所に拘禁された。2019年12月に解放され、帰宅した単さんは地方行政当局に、年金の減額と健康保険の使用を停止されたままだった。単さんは40年以上国有企業に勤め、年金は5000元ほどあるはずだが、2100元余りしか支給されなかった。そのため、単さんが法律を用い、当局と交渉したが、これを理由に連行され、2年の判決を下された。

 個人の年金は個人が所有すべき法的財産であり、憲法、労働法、社会保険法などの多くの法律によって保証されている。 憲法も法律も、服役中の年金停止を規定しておらず、憲法や法律に反する法律通達は無効である。社会保障当局は、年金を差し止めたり、停止したり、返還を要求したりしてはならない。また、年金は個人財産であるばかりでなく、婚姻法の規定により配偶者との共有財産でもあり、年金を奪うことは配偶者の財産を侵害することになる。

 2012年6月7日、南通610弁公室(法輪功を迫害する中国共産党の非合法組織)と国内安全部門の警官は、単さんの家の壁をよじ登って入り、何の手続きもなく、家宅捜索をした。法輪功創始者の写真、法輪功関連の書籍、法輪功の資料、DVD、書き込み・書き換え機器、プリンター、パソコン、法輪功の文言が書かれた紙幣などを押収した。単さんは南通の洗脳班に連行され、昼も夜も手錠をかけられ、眠ることも許されず、殴られた。

 2013年、家族が依頼した北京衡道法律事務所の弁護士は、2度出廷し、法律に基づき、単さんの無罪を主張した。しかし、裁判所は法律を無視し、単さんに懲役7年6カ月の判決を言い渡した。同時に、他の5人の法輪功学習者・黄漢林さん、王蕾さん、張菊芬さん、季建さん、蔡明芳さんは、それぞれ7年、7年、4年、3年3カ月、3年の判決を受けた。

 刑務所に送られた単さんは、麻薬密売人や殺人犯、終身刑の受刑者たちによって監視されていた。彼らは単さんを殴ったり、侮辱したり、トイレへ行くのも許されず、食事も一口か二口しか与えなかった。日中は小さなベンチに座らされた単さんは臀部が爛れた。2019年5月、無錫刑務所で7年間拘禁された単さんは拘禁期間が終了したとき、刑務所当局は、単さんが「転向」していないことを理由に、単さんの釈放を拒否したという。

 2019年12月29日、単さんは釈放され、自宅に戻った。地方行政当局は勝手に単さんの年金を減らし、健康保険の資格を取り消した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/10/19/484027.html)
 
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