江西省の朱蘭慧さん 懲役3年6カ月の不当判決
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 【明慧日本2024年10月24日】江西省上饒市玉山県の法輪功学習者・朱蘭慧さん(53歳女性)は2023年7月13日、家に押し入った警官に連行され、上饒市留置場に送り込まれた。先日、朱さんは懲役3年6カ月の判決を言い渡されて刑務所に入れられたことが分かった。

 朱さんは4、5カ月間、上饒市留置場に拘留されていたが、留置場側は朱さんと家族の面会を許可せず現在まで、家族は朱さんと面会することが一度もなかった。家族は刑務所側に「保証書を書かないと面会ができない」と言われた。情報筋によると、刑務所に拘禁されている朱さんは両足ともに痛めて作業ができず、一日中座っていることしかできないという。

 2023年7月13日、玉山県から610弁公室、政法委員会、国内安全保衛部門(以下、国保)の警官と街道居民委員会の職員十数人が朱さんの家に強制的に入り、朱さんを連行し、パソコンを押収した(後に返還された)。朱さんが法輪功の資料を配布したことで通報され、監視カメラでその姿が映っていたというのが連行の理由だそうだ。同日、玉山県国保の責任者・羅という隊長は、朱さんを上饒市留置場に送ったという。

 拘禁中、朱さんは迫害に抗議するため、約10日間断食を行ったが、体が衰弱し、体重は25キロまで落ちた。留置場側は「体が回復したら判決を下す」と言って、朱さんに点滴を受けさせ、無理やり牛乳を灌食した。朱さんは3年6カ月の実刑を宣告された。家族は1万元以上かけて弁護士を雇ったが、その弁護士は法輪功について知らず、朱さんが有罪である様な弁護をした。

 玉山県の列車駅の付近に住む朱さんは以前、玉山県の金山工業園区で働き、三清山緑色食品有限公司で出納係をしていた。朱さんは1996年から法輪功を学び始め、誠実で親切な人柄になり、優しく人と接し、心身ともに恩恵を受けた。

 2012年3月22日朝7時30分から8時30分にかけて、袁斌、丁樹林などの警官は朱さんの家に押し入って、朱さんを連行し、パソコン、携帯電話、法輪功の資料などを押収した。同日午前10時頃、上饒区610弁公室の警官は玉山公安局に朱さんを尋問しに行った。朱さんは玉山県留置場に1カ月間拘禁された。その間、上饒区610弁公室と玉山県610弁公室の警官は朱さんに繰り返し尋問し、「誓約書」を書くように求めたが、拒否された。玉山県政法委員会は朱さんの解放を拒否し、家族にも会わせず、「上饒市政法委員会は釈放を許可しない」と弁解した。

 その後、朱さんは1年6カ月の労働教養処分を受け、2012年4月23日に江西省の南昌女子労働教養所に送られた。朱さんは教養所で長い間シャワーを浴びることも許されず、一年で最も暑い気候の中、いわゆる「軍隊訓練」を毎日受けさせられた。2013年、警官は朱さんが所持していたペンや紙を見つけたため、朱さんに手錠をかけて吊し上げた。長い間、強制的に労働をさせられた朱さんは、抗議すると、その場に立たされた。江西省女子労働教養所は2014年に解散され、5月に高新大道の江西省薬物更生センターに移転して、法輪功学習者を迫害し続けた。同年の10月末頃、最後の2人の法輪功学習者、近賢県の李芳蘭さんと玉山県の朱さんが釈放された。

 明慧ネットの統計によると、2023年下半期、江西省の法輪功学習者は合計52回迫害された。そのうち、迫害で1人が精神障害になり、19人が不当判決を受け、5人が刑務所に入れられ、5人が不正裁判にかけられ、1人が起訴され、3人が拘禁、6人が勾留、11人が嫌がらせを受けた。2024年上半期、江西省の法輪功学習者は合計42回迫害された。そのうち、1人が死亡し、12人が不当判決を受け、3人が刑務所に送られ、1人が起訴、5人が拘禁、3人が勾留、14人が連行、7人が嫌がらせを受け、2人が洗脳班に送られたという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/10/14/483873.html)
 
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