武漢市の学習者・李春連さん、不当に精神病院に拘禁され拷問により死亡
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 【明慧日本2025年1月3日】湖北省武漢市江夏区の法輪功学習者(以下、学習者)の李春連さんは昨年11月11日、迫害により死亡。李春連さんは亡くなる前、武漢市万済精神病院で8カ月間にわたり薬物による迫害を受けていた。

 2022年6月16日、武漢市の学習者、李春連さん、陳俊さん、田化珍さん、張嬌娥さん、邱咏枝さんの5人は、学習者の陳俊さんの自宅で江夏区紙坊派出所の警官により連行された。3人の高齢の学習者は武漢市第一拘置所に拘束され、李春連さんと陳俊さんは武漢市万済精神病院に送られ迫害を受けた。

 2022年7月22日、江夏区検察庁は5人の学習者を不当に連行した。同年9月末、江夏区検察庁はこの5人の事件を洪山区検察庁に移送。11月頃、洪山区検察庁は5人の学習者を洪山区裁判所に連行した。

 2022年7月末頃、紙坊派出所の黎姓警官が李春連さんと陳俊さんに対し保釈手続きを行ったものの、釈放はされなかった。家族が何度も釈放を求めたものの、黎姓警官は「上層部が許可しない」として拒否した。ただし、家族は万済精神病院に頻繁に面会に行くことを許可され、警官は「費用を支払えば面会可能」と伝えていた。

 2022年10月初旬、家族が万済精神病院を訪問した際、李春連さんが非常に痩せ細り、家族を認識できない状態になっていることに気づいた。家族は強く釈放を求めたが、万済精神病院は紙坊派出所に責任を押し付け、黎姓警官は「中共の二会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)が終わるまで待つように」と告げた。その後、家族の尽力により、李春連さんは8カ月間の精神病院での迫害を経て2023年4月8日に家族の元へ戻された。

 しかし、障害を持つ息子の世話が必要だった李春連さんは、痩せた身体を引きずりながらも仕事に出る必要があった。そして2024年11月11日、突然亡くなった。李春連さんは連行される前は非常に健康だったため、その死は万済精神病院での薬物迫害と直接的な関係があるとされている。

酷刑演示:打毒针(注射不明药物)

拷問実演:不明の薬物を注射

 同様に万済精神病院で迫害を受けた学習者の陳俊さんも、家族が面会に訪れた際に頻繁に失神し、身体が衰弱しているのを確認した。その後、家族の救出により、陳俊さんは2023年4月8日に帰宅した。しかし帰宅後、陳俊さんは再び失神し、病院で心臓にステントを装着する緊急手術を受けた。陳俊さんもまた法輪功を長年修煉しており、連行される前は健康そのものだった。

 武漢万済精神病院は、三次精神病院であり、精神科治療薬および新薬の臨床実験基地でもある。正式名称は「万済生物科技発展武漢有限責任公司」で、2017年2月13日に設立され、登録資本金は1.000万元である。社会信用コードは「91420105MA4KQXFU5W」、法定代表者は朱紅橋。万済精神病院は、「バイオテクノロジー、医薬品研究開発、精神リハビリテーション、薬物依存治療、心理カウンセリング」に重点を置いた総合的な高度医療精神保健リハビリテーションであると称している。

 中共が精神病院や精神科薬物を利用して学習者や異議を唱える人々を迫害するという悪行は長年続いており、国際的にも悪名高いものとなっている。このような中共の精神病院による行為は、国際人権組織から厳しく非難され、注視されている。武漢市の万済精神病院は、いわゆる民間企業として近年突然表舞台に現れ、中共による学習者の迫害に加担するようになった。その背後にどのような理由があるのか? また、万済精神病院は健康な学習者を新しい薬物の実験台として利用している可能性があるのではないか? 詳しい事情をご存じの方は、ぜひ万済精神病院の犯罪を明らかにしてくれることを期待している。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/14/486098.html
 
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