【明慧日本2025年1月30日】中国雲南省昆明市に住む76歳の法輪功学習者·安順蓮さんは、負傷した青年に「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と誠心誠意念じれば体調回復に役立つと伝えたため、2024年12月16日に昆明市西山区裁判所により、不当に懲役3年6か月の判決を下され、1万元の罰金を科された。
安さんは昆明市東川区高速道路管理課の退職職員で、夫の楊能文さんは87歳で昆明市東川区鉱務局新村中継所の退職職員である。元々は雲南省昆明市五華区に住んでいたが、後に夫婦で昆明市黄土坡に移り、娘と一緒に暮らしている。
法輪功の修煉で心身ともに健康を回復
楊さんと安さん夫婦は、法輪功を修煉する前は複数の病気に苦しんでいた。楊さんは常に薬を手放せず、職場でも「薬のかご」として有名だった。一方、安さんは脳震盪後遺症、偏頭痛、胃潰瘍、リウマチ性関節炎、椎間板ヘルニア、B型肝炎など、数多くの病気を抱えていました。長年の病痛は、夫婦の気分を滅入らせ、怒りっぽい性格となり、家庭関係も非常に険悪なものだった。
1998年4月、夫婦は幸運にも法輪功を修煉する機会を得た。「真・善・忍」の基準に従い善良な人となることを心掛けた結果、病気がすべて消え、健康で軽快な体を得ることができた。さらに精神的にも穏やかになり、家庭は和やかで幸せなものへと変わった。
信仰を守り続けたことで迫害を受け、家族も連座
しかし、1999年7月20日、前国家主席江沢民が法輪功を弾圧し始めてから、楊さんと安さん夫婦は法輪功の修煉を放棄しなかったため、公安局、派出所、職場、地域の住民による嫌がらせ、連行、家宅捜索、洗脳施設や留置場への拘束を繰り返し受け、何度も不当に判決を受けた。
2004年9月23日、安さんが交通事故で入院中、同室の患者に法輪功迫害の真実を伝えたため、同年11月初めに昆明市五華区国保の警官による家宅捜索と召喚を受け、職場の上司の保証と保証金1600元の支払いを条件に帰宅が許された。
2005年5月29日、夫婦で法輪功迫害の真実を伝え、お守りを配布していたところ、高新区公安局の警官により連行、家宅捜索され、一晩拘束された。楊さん(当時65歳)は昆明市第一拘置場に1カ月拘禁され、一日16時間の強制労働を課された。安さんは事故の後遺症で杖を使っていたため、娘が迎えに来て帰宅した。
昆明市「610弁公室」は安さんに「転向」を命じ、「三書」(保証書、発覚書、決別書)を書くよう圧力をかけたが、安さんは拒否した。そのため、職場の2カ月分の退職金が差し止められ、娘は職場から脅迫され、息子は職を失った。
真相を伝えたために不当に労働教養され、右目を失明させられる
2007年4月、安さんは病院で寝たきりの重病患者に法輪功迫害の実態(以下、真相)を伝え、法輪功について紹介した資料を手渡した。その患者は回復し、床から立ち上がることができるようになった。しかし、その患者の薬物中毒の息子は、報奨金を得るために患者が受け取った迫害の真相資料を警官に提出した。同年4月26日、昆明市五華区国家安全保衛部門(迫害の実行機関。以下、国保)および派出所の警官9名が安さんの自宅に押し入り、彼女を連行し、昆明市五華区留置場に1カ月間不当に拘禁された。その後、警官は安さんが真相を伝えたことや、郵便局で差し止められた73通の真相を伝える手紙を郵送したことを理由に、彼女に2年間の労働教養を科した。
大板橋女子労働教養所では、安さんは交通事故で負傷した右足がまだ治癒しておらず、歩行が困難だったにもかかわらず、強制的に奴隷労働をさせられた。長時間にわたる過酷な労働の結果、同年8月に白内障を発症し、ほぼ両目が失明状態になった。また、脚や手が腫れて痛み、歩けなくなり、食器を持つことすらできなくなった。2008年1月5日、安さんは医療保釈を受けた。しかし、労働教養所は彼女の両目の治療がまだ完了していないにもかかわらず(病院が引き続き治療が必要であるとの証明書を発行)、同年7月25日に再び彼女を拘禁した。
同年8月下旬、安さんは両目の痛みと視力低下を訴え、9月22日に病院でブドウ球菌感染による神経炎と診断された。家族の強い要望により、10月22日に入院治療を受けたが、1カ月後に再び労働教養所に戻された。この結果、彼女は右目を失明し、左目の視力はわずか0.2しか残らなかった。
2009年1月18日、不当な労働教養を終了した。
経済的迫害 職場の職員も巻き添えに
安さんが不当に労働教養を科されたことで、上級機関は彼女の職場に連帯責任を負わせた。省交通庁や昆明高速道路管理局の大小の会議で、その職場の責任者が名指しで批判され、東川高速道路管理課の「先進単位(優良な職場)」という称号が取り消された。さらに、職場の全職員のその年の年末賞与が停止された。
職場の責任者は仕方なく、上級機関の指示に従いました(雲南省「雲人退1998-5号」文書「雲南省機関・事業単位の退職者が刑事処分を受けた場合の処遇に関する意見」に基づく)。その結果、安さんの労働教養期間中の給与は支給停止となり、労働教養が終了した後も元の給与の80%しか支給されなかった。以後、昇給しても80%のまま支給されることになった。
夫婦は不当な判決を受ける
2010年4月22日の朝、楊さんと安さん夫婦が散歩に出かけようとし、階段を降りて敷地内に出たところで、五華区国保の警官17名に取り囲まれた。警官は自宅を不当に家宅捜索し、法輪功の書籍や資料をすべて押収した上で、夫婦を万村派出所に連行し、深夜まで不当に取り調べた。安さんが「真相資料を配ったのは自分一人だ」と主張したため、警官は夫の楊さんを帰宅させたが、安さんを五華留置場に連行し、1か月間不当に拘禁した。その後、娘の保証により釈放された。
2011年12月15日の午前、安さんがバスの中で「神韻」のDVDを配布していたところ、私服警官に逮捕された。その後、五華区国保の警官により馬村派出所に連行され、不当に取り調べを受けた。さらに馬村派出所の警官は自宅を強制的に家宅捜索し、真夜中の12時に安さんを五華留置場に連行した。しかし、彼女の血圧が極端に高低差があったため(最高血圧220mmHg、最低血圧70mmHg)、留置場は受け入れを拒否した。その結果、安さんは保釈で釈放され、息子と娘が家に連れ帰った。ただし、警官は「半年以内に自宅を離れる場合は、公安局に許可を取るように」と指示した。
2016年4月24日の朝9時、楊さんと安さん夫婦が馬街の市場で真相を伝える資料を配布していた際、警官2名(うち1名は郭姓)に連行され、梁源派出所に連行された。夫婦は不当な取り調べを受け、写真撮影や指紋採取を強要され、その日の午後には自宅を家宅捜索した。警官は法輪功の書籍や資料、DVD、現金1000元以上を押収した。しかし、留置場は楊さんの年齢が高齢であることや、安さんが過去に「B型肝炎」を患っていたことを理由に受け入れを拒否した。
その後、地元の裁判所は楊さんに対し、6カ月の刑に執行猶予1年を言い渡し、罰金2000元を科した。一方、安さんには1年の刑に執行猶予1年を言い渡し、罰金3000元を科した。安さんは「真・善・忍を修煉することは無罪である」として、毎月派出所に思想を報告する義務に協力しなかった。その結果、ある日の深夜3時、突然4~5人の警官官が自宅に押し入り、再び逮捕した。その後、裁判所は刑期を改定し、安さんに対し、2年の刑に執行猶予2年を言い渡した。
法輪功迫害の実態を伝え続け人々を救う安順蓮さん、再び不当な判決を受ける
2020年4月15日、楊さんと安さん夫婦は、墓地を売り込みに来た2人に法輪功への迫害の真実を伝えたところ、告発され、再び馬村派出所の警官に逮捕され、自宅を家宅捜索された。2人とも留置場に連行されたが、楊さんは当時83歳と高齢であったこと、安さんは高血圧の持病があったため、留置場は受け入れを拒否し、2人は保釈で釈放された。
2023年8月10日、安さんは病院で、両足をけがして6カ月以上も治らない若者に会った。善意から「『法輪大法は素晴らしい』『真・善・忍は素晴らしい』という言葉を心で誠実に念じると、回復に役立つ」と伝えた。しかし、この若者は中共(中国共産党)の虚偽宣伝に深く毒されており、安さんの善意を受け入れるどころか、地元の棕樹営派出所の警官に悪意を持って通報した。その結果、警官は安さんを留置場に連行したが、高齢であることを理由に受け入れを拒否した。警官は仕方なく娘に連絡をして、母親を引き取りに来るように伝えた。娘は「私の母はこんな高齢なのに、何度も苦しめるなんてひどい。だったらそちらで面倒を見たらいいでしょう」と答えた。これに対し警官は、外地で働く息子にも連絡を取った。
2023年8月11日の朝、彼女は息子に迎えられ帰宅した。その際、派出所の警官は「8月12日から安順蓮を居住監視下に置き、毎週、地元の派出所に出頭させる。外出時には許可を取るように」と通告した。その後、翌週月曜日には86歳の夫・楊さんと共に派出所に出頭するよう求められた。
昆明市西山区裁判所は2024年4月10日、7月2日、12月4日の3回にわたり安さんに対する不当な裁判を予定した。しかし、安さんは「真・善・忍を修煉することは間違っていないし、犯罪でもない」との理由から、3回とも出廷を拒否した。
12月10日午後、安順蓮さんが強制連行され、不当判決を受けるまでの経緯
12月10日午後1時、棕樹営派出所の余姓警官と王姓警官が安さんの自宅を訪れ、「健康診断のため病院に行く必要がある」と告げた。彼女が「裁判所に行くのですか?」と尋ねると、2人の警官は「違います。病院で健康診断を受けるだけです」と答え、その場で安さんの息子にも電話をかけ、「お母さんを病院に連れて行き、午後6時までには家に帰す」と伝えた。
車に乗ると、すでに捜査担当の羅秀東警官と私服警官が同乗しており、4人の警官により安さんは西山区裁判所に強制的に連行された。裁判所の職員が12月16日開廷予定の召喚状を安さんに提示し、署名を求めたが、拒否した。その後、職員は召喚状を車内に放置して立ち去った。
午後3時頃、羅秀東警官が西山区公安分局と西山区裁判所による「安順蓮が出廷を繰り返し拒否した」との理由で発行された逮捕状を提示し、安さんを西山区公安分局に連行し、手続きを行った。そして午後7時過ぎ、安さんを病院に連れて行き、血液検査や写真撮影を行った後、昆明市留置場へ移送した。しかし、留置場は「病状が複雑」として受け入れを拒否し、さらなる検査が必要と判断した。そのため、再度病院で診察を受けた結果、「両目の精密検査が必要」と診断され、留置場は引き続き受け入れを拒否した。この日は深夜12時頃まで連れ回され、最終的に西山区公安分局に戻され、一晩拘束された。
翌11日午前10時、羅秀東警官を含む3人の警官官が再び安さんを病院に連れて行き、検査を行った。その結果、「両目の網膜黄斑部に病変と炎症があり、治療不可能。右目は失明、左目の視力は0.2(失明の危機)」と診断された。それにもかかわらず、警官は再度留置所への収監を試みたが、留置所は再び受け入れを拒否した。羅秀東警官は安順蓮さんを派出所に連れ戻した。
警官車内で羅秀東警官は安さんを脅迫し、「あなたが出廷を拒否し続けているため、裁判所は激怒して逮捕状を出した。実刑判決が下される可能性が高い。16日に出廷しないと家に帰すことはできない。裁判が終わるまで拘束し、判決次第で留置場に送るか釈放するかを決める。一旦判決が下れば、留置場は拒否しない。仮に息がある状態なら担架で運び込まれるし、たとえ留置場で死んでも責任は取らない。ただ葬儀費用を少し出すだけだ。今できることは、出廷を約束して家に戻ることだ」と述べた。最終的に安さんは保釈で自宅に戻った。
12月16日午前、西山区裁判所で安さんに対する不当な裁判が行われた。裁判当日の午後、裁判官の平坤全は「法律の実施を妨害した」との名目で安さんに対し、懲役3年6カ月、罰金1万元の判決を下した。
安さんは、「私は善意から、けがをした人に『法輪大法は素晴らしい!真善忍は素晴らしい!』と伝えた。それは彼の回復を助けるための善行だった。それがどうして法律の実施を妨害したことになるのでしょうか?」と訴えていた。現在、高等裁判所に控訴を提出している。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)