文/中国の大法弟子
【明慧日本2025年3月5日】私はこの一年の修煉を通じて、多くの気づきがありました。最も深く悟ったことは、「法に照らせば迷うことはない」ということです。法に照らすことで、正しい道を見失わずに歩むことができます。
1. 法に照らし、情を断ち切る
親戚や同修が迫害を受けたとき、私は彼らを助けるために、迫害に反対する活動(反迫害)を行いました。その過程で、師父が同修たちが向上できるよう、また私自身も向上できるよう加持してくださるのを感じました。法を学ぶ中で、迫害への対応についてより明確な認識を持つようになり、心が安定していきました。内に向かって自分を正すことの重要性を深く理解し、常に法を基準にして自分を律するようになりました。
そして、明慧ネットで他の修煉者の経験談を読むことで、大きな啓発を受けました。最初は戸惑っていた私たちも、次第に冷静さと理性を持って対応できるようになりました。そして、反迫害は単に自分を守るだけではなく、衆生を救うことをより明確に理解するようになりました。しかし、問題に直面した時、私は心がまだ安定しておらず、不安を感じる時がありました。例えば、公安や検察、裁判所の人間が突然身内に連絡をしてきたり、新しい情報を知ったりすると、不安に怯える気持ちが湧いてきました。
そんなある日、私は家に帰る途中、木にぶら下がっていた虫が私の服に落ちてきました。家に帰ってからそれに気づき、虫を外に追い出しました。その直後、身内の同修が嫌がらせを受けたと聞き、急いで会いに行くことにしました。その道の中で、不安を打ち消そうと正念を発しましたが、それでも心はざわついていました。ふと服を見ると、先ほどの虫が吐いた糸がまだ残っていました。それが何かを私に示唆しているように感じましたが、そのときははっきりとは悟れませんでした。
後になって、この出来事を思い返したとき、師父の説法を思い出しました。「親族の情に執着するならば、必ずそのために疲れ、まとわり付かれ、魔がさし、情の糸をつかんで一生をかき乱されるのですが、年を取って、悔いてももう遅いのです。」(『精進要旨』「修める者の忌」)
私は、不安の根本は、親族に対する情への執着から来ていることに気づきました。この執着を断ち切らなければ、不安も消えません。このように法に照らして自らを正したことで、正念が強まり、心もより純粋になりました。
その後、似たような状況が何度かありました。目の前に現れたのは蜘蛛で、これも糸を吐いていました。そのたびに法に照らして自分を正し、心はすぐに清らかになりました。こうした経験を重ねるうちに、恐れを引き起こすような外部からの出来事は、実は何も恐れることがないことに気づきました。
2. 法に照らし、恨みを消し去る
同修を迫害からを助ける過程で、迫害に加担する者たちに対して、最初は憤りを感じていました。しかし、その感情が湧いたとき、私は師の説法を思い出し、すぐにこの恨みを取り除くように努めました。
私と同修たちは、公安・検察・裁判所(公検法)の人たちに対して、もっと慈悲の心を持って接しなければならないと感じました。恨みを抱いてはいけない。そう思うことで、少しずつ怨恨の心が消えていきました。それは、同修が公検法の人員に渡す法律文書の内容にも表れていました。以前よりも、彼らのことを考え、彼らが迫害に加担しないよう願う気持ちが込められるようになりました。「どうか自身を守ってください」と説得することに重点を置くようになったのです。
やがて、公検法の人たちの態度にも変化が見られました。彼らの中にも大法弟子を迫害したくない気持ちがあると思いました。
3. 法に照らし、偏見を捨てる
長年会っていなかった知人から突然連絡がありました。しかし、私はすぐには電話に出ませんでした。頭の中には、かつて、ある同修が迫害を受けたとき、彼の態度は自己中心的で、私にあれこれ頼みごとをしてきたこともあり、彼に対する良くない印象が残っていたのです。そうした過去の出来事が原因で、私は彼に対する偏見を抱き、「面倒だ、関わらないほうがいい」と思ったのです。
しかし、師父はこう説かれています。
「大法弟子として相手を選んではいけません。すべての人に神性があり、すべての人は大法に救われ済度されるためにやって来たのです」(「目覚めなさい」)
師父の法に照らして考えると、私の中に湧いた感情は正念ではないと気づきました。そして、「もし彼が迫害の事実を聞くために連絡してきたのなら、救われる機会を逃してはいけない」と思いました。そこで、こちらから電話をかけ直してみると、彼は特に何か頼みごとがあったわけではなく、「久しぶりだから会いたい」と言っただけでした。私は彼と会う約束をしました。
彼に会いに行く途中、私は「彼が中共の党文化に染まっていることで、迫害の事実を理解できないのではないか」と心配になりました。しかし、師父に「どうか弟子を加持してください」とお願いし、彼が救われるのを妨げる邪悪な要素を取り除くために正念を発しました。
実際に彼に会うと、彼の雰囲気は以前とまるで違い、清々しく、明るい印象を受けました。おそらく彼の本性が、大法への迫害の事実を聞きたいと願っていたのでしょう。予想外に彼とはスムーズに会話が進み、私は彼に真相を伝え、中共の党、団、隊の組織からの脱退(三退)を勧めました。以前なら理解しにくいと思っていた共産党文化の害悪や進化論の矛盾についても、彼はすんなり受け入れてくれました。
師父が大きな犠牲を払ってくださったおかげで、私たちは貴重な救済の機会を得ています。私はこれからも法に照らして自らを正し、師父を手伝いながら、より多くの人々を救っていきたいと思います。