【明慧日本2025年4月14日】4月9日午後、アメリカ・フィラデルフィアにあるラサール大学にて、毎年開催されている「グローバル言語と文化意識週間」イベントの一環として、現地の法輪功学習者が招かれ、受賞ドキュメンタリー映画『馬三家のからの手紙』が上映された。
ラサール大学の外観 |
教師と学生たちは映画を観た後、深く感動し、多くの人が涙を流した。主人公・孫毅(スン・イー)さんが拷問を受けながらも信念を貫き、決して屈しなかったその正しい信念と正念に心を打たれたという。
「これは非常に感動的なドキュメンタリー映画で、心を打たれると同時に大きな励ましにもなります」と話す、ラサール大学政治学部の准教授ミゲル・グラッツァー氏は、「この映画は、法輪功学習者の孫毅さんが中共の労働教養所で恐ろしい迫害に直面しながらも示した道徳と勇気を描いた、並外れた物語です」と語った。
ラサール大学の掲示板に貼り出された『馬三家からの手紙』の上映会のポスター |
『馬三家からの手紙』は、2012年末、アメリカ・オレゴン州に住むジュリー・キースさんが、Kマートで購入したハロウィン用の飾りの中から、偶然発見した一通の手紙にまつわる実話を描いたドキュメンタリーである。その手紙は、中国の瀋陽市にある馬三家労働教養所から密かに送り出されたSOSであり、同施設での恐るべき人権迫害の実態を明らかにし、国際社会への助けを訴えるものである。この手紙の筆者は、ドキュメンタリーの主人公であり、学習者の孫さんである
ドキュメンタリーを観に来た人の中には、1969年にラサール大学を卒業した卒業生のフランクさんもいた。彼は、法輪功への信念を貫いた孫さんの強い意志に心を打たれたという。フランクさんは「孫さんは人の心を鼓舞しています。彼は力、原動力と奉仕の精神を奮い起こしています。彼が法輪功に心を傾けたのは、自らの体験と、その修煉によって得た恩恵があったからです。その体験が、彼を死の直前まで修煉に打ち込ませたのです。彼に関わったすべての人が影響を受け、それがまた非常に悲しいことでもあります。しかし、彼は映画全体を通じて、巨大な力を示していました」と述べた。
フランクさんは、この映画を通して中共の卑劣さを改めて感じたと話す。「この映画はとても素晴らしい作品です。中国の文化や、大都市、農村、列車や巨大な駅などを知ることができる貴重な機会になりました……映画の中でそういった場面を目にすることができてとても良かったです。これは中共政府の残忍さと鮮明な対比を成していました。……中共はまさに邪であり、あまりにも残虐です」と語った。
フランクさんは、このドキュメンタリーから多くのことを学んだと言い、「孫さんには目標があり、彼はそれを貫きました。その姿が私に力を与えてくれました。私たち一人一人にも、それぞれの人生の目標があるはずです。そして、それを貫くことが大切なのです」と言った。
フランクさんはその場で署名し、アメリカ連邦議員に『法輪功保護法』への支持を求めた。彼は「中共による法輪功への迫害を止めるために、自分にはやるべきことがたくさんあります」と話した。
フランクさんの姉マリアさんもこの映画に深く感動した。彼女は声を詰まらせながら、「この映画を観て涙が止まりませんでした。孫さんが経験したことは信じがたいものです」と語った。
マリアさんは、ドキュメンタリーの主人公が自分と深くつながっていると感じたという。「この映画のおかげで、まるで自分が彼のそばにいるように感じました。彼の一歩一歩、ひと呼吸ひと呼吸、そして拷問を受けている時でさえ、私は彼のそばにいました」と話した。
マリアさんは、ジュリーさんが助けを求める手紙を受け取った後、あらゆる方法を尽くしてそれを世に伝え、世界に真実を知らせ、最終的に悪名高い馬三家労働教養所を閉鎖に追い込んだことを高く評価した。マリアさんは「彼女がその手紙を受け取った時、何かをせずにはいられなかったようです。その気持ちがよく分かります。この映画を観ると、自分も何かをしたくなりました」と話した。
マリアさんは、映画の主人公が最後に語った言葉「正義は必ず悪に打ち勝つ」という言葉に深く共感した。彼女は「このドキュメンタリー『馬三家からの手紙』をもっと多くの人に観てもらいたい」と話し、作品のウェブサイト(www.letterfrommasanjia.com)を多くの人に勧めるつもりだと言った。
ある大学生は映画を観た後、孫さんがインドネシアで亡くなった経緯について質問した。しかし、現在に至るまでその死の真実は謎に包まれたままになっている。報道によると、孫さんは中共のスパイによって暗殺された可能性が極めて高いとされている。
「孫さんの死は本当に悲しくてなりません」とマリアさんは話す。彼女は孫さんを偲んで、一首の詩を書きたいと話した。