封鎖やマスクと死亡率の関係についての解析
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 【明慧日本2021年4月1日】COVIDウイルスの蔓延を阻止するため、自宅での隔離や事業所閉鎖などの非医薬品的介入措置の効果について、スタンフォード大学の研究では、「わずかな効果は否定できないが、これらの手段を強化しても感染の抑制に顕著な効果は認められなかった。また、これらの対策を弱めた地域では、他の地域と同様の防疫効果が得られた」と報告書に書かれている。

 フロリダ州では、2020年9月からほぼすべての強制対策措置を解除し、その後も緩和方針を貫いており、同年11月末には州知事が開放政策を続けると公に表明した。一方、他の多くの州では、大部分あるいは一部分を閉鎖する措置を継続している。その典型的な例がカリフォルニア州で、政府は感染が始まってから3回も閉鎖を実施したが、結果はどうだったのか。カリフォルニア州は本当にフロリダ州よりも感染を抑える効果が得られたのだろうか。

 横軸に時間、縦軸にCOVIDの累積感染者数を統計したグラフを見ると、カリフォルニア州(青)の3回の閉鎖はウイルスの感染拡大を止める効果がなかったこと、第二にフロリダ州(赤)の開放政策はカリフォルニア州より感染率が高くなる事態を招いていないこと、その後、カリフォルニア州の感染率がフロリダ州の感染率を上回っていることが分かった。

 

 他の地区の状況を見ると、封鎖が最も厳しかった地域はニュージャージー州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州、コネチカット州などの地域で、閉鎖したり、強制的にマスク着用の義務化をしたりしていた。これらの地域の状況はどうなっているだろうか。また、比較的オープンな場所と言えば、テキサス州であり、学校やレストランはほぼ通常通りの状態を保っていた。では、そこの状況はどうなっているだろうか。

 

 横軸に時間、縦軸にCOVIDの累積感染者数を示したグラフを見ると、封鎖の他に、コネチカット州では10月からマスクの着用を義務化し、マサチューセッツ州でも11月からマスクの着用を義務化したが、これらの州ではいずれも100万人あたりの感染者数が7万人を超えてしまった。強制措置を実施した地域では、フロリダ州やテキサス州よりも効果的に感染を抑えることができず、むしろ封鎖などの強制措置が、精神的なストレスや薬物乱用、自殺などの社会問題および経済的問題につながっていた。

 

 封鎖やマスク着用の義務化は感染率を抑えられなかったが、死亡率を減らせただろうか。

 

 下の図を見ると、100万人あたりの死亡者数は、上位10州を見てみると、前述のニュージャージー州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州はみな上位3位に入り、コネチカット州は7位である。フロリダ州とテキサス州はそれぞれ27位、25位で、上位10州には入っていない。

 

 これはアメリカの状況であるが、世界中の状況についてはどうだろうか。横軸に時間、縦軸にCOVID累積感染者数の国別分布を示した下の図を見ると、非常に目立つのは日本(赤)で、他の国に比べて感染率が非常に低く、日本は過度な封鎖措置を採っていない国の一つである。

 人々は封鎖やマスクなどで人為的に感染を防ごうとしたが、実際の数字を見れば、それほどの効果を得られていないことが分かった。では、どのような方法があるだろうか? この疫病が過ぎ去り、将来すべてが正常に戻っても、再び疫病が発生しないという保証は誰もできない。最終の出口はどこにあるのか。伝統文化や修煉をする人たちは、人々の道徳モラルが低下すれば災いを招くと繰り返し警告してきた。悪いことが大規模に起こったとき、人々は自身や人類の道徳を自省すべきではないだろうか。もしかしたら、それが出口なのかもしれない。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/3/1/421495.html)
 
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