聞き慣れた命令、そして動悸の新たな波
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 【明慧日本2024年1月27日】2020年から2022年までの3年間新型コロナウイルスが流行し、最近少しおさまって来たように思える。人々は新型コロナウイルスが徐々に消えていると思っているが、2023年末に中国で感染症が再び発生し、中国共産党(以下、中共)は、この肺炎の原因は「マイコプラズマ」などによって引き起こされる感染症だと主張したが、中国国民はソーシャルメディア上でほぼ満場一致で、これは「新型肺炎」の別の波であるとの見方に同意した。

 中共は当初コロナウイルスについて隠蔽していたが、流行を隠蔽できなくなってから、新型コロナウイルスの重症例や死亡例を報告し始め、中国での疫病蔓延の深刻さを示した。同時に、中共当局は最近、数種類の新型コロナウイルス感染症ワクチンを発売し、人々にワクチン接種を勧めている。専門家によれば、これらのワクチンの有効性を確認するのは難しいとのことである。中国産の新型ワクチンには副作用が指摘されている。

 中国疾病予防管理センターは2023年12月12日、11月に中国で新たに135人の新型コロナウイルス感染症重症者が発生し、8人が死亡したと報告した。 しかし、これらの公式データは世界から深刻な疑問を呈しており、実際の重症者数や死亡者数はこれらの数字をはるかに上回っている可能性があると考えられている。

 現在、百度(バイドゥ)、微博(ウェイボー)、頭条(Toutiao)などのホット検索ランキングでは、30代、40代の芸能人や著名人の突然死のニュースが頻繁に登場し、人々はそうしたニュースを見ることに慣れており、まったく驚かなくなっている。

 中国では2023年の冬に新たな流行の波が発生して以来、多数の政府関係者、専門家、教授、警察官、将軍等が死亡し、特に11月下旬からは死亡率が憂慮すべきレベルとなっている。

 最近、ボイス・オブ・アメリカは「中国における肺炎の流行についてどれだけ心配すべきか?」を転載した。世界中の千百万人もの人々が中国での新型肺炎の流行に不安を感じている中、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の疫学研究者4人(C Raina MacIntyre、Ashley Quigley、Haley Stone、Rebecca Dawson)の専門家が11月26日、人文科学的知識を一般に広める英語圏のウェブサイト「The Conversation」を通じて、「中国における肺炎の流行についてどれだけ心配すべきか?」というタイトルの記事を発表した。

 発表された記事の最後には、アメリカの研究機関であるニューイングランド複雑システム研究所の疫学者である丁量博士がソーシャルメディアX(旧Twitter)に公開した一連の投稿もある。丁量博士は「多くの、中国の内部関係者から聞いた話によると、政府当局は中国の医師たちに、いかなる数値も報告しないように、患者を検査しないように、そしていかなる検査結果も報告しないように指示しているとのことだ。これは非常に聞き覚えがある」と書いている。

 中共は感染者数を報告していない。しかし、各部門や政府機関の要職にある人物の死亡については、訃報が公表されている。どうやら、2023年の各地での死亡の発表は異例のようだ。

 2023年下半期以降、中共軍隊の正軍職以上の上級将軍少なくとも26人が相次いで病死しており、その全員が中共党員である。中共の将軍、元空軍司令官の于振武、元総参謀部砲兵部長の文撃、元広州軍区の副政治委員兼規律検査委員会書記の王同琢、元海軍副司令官の沈濱義、工学院院士、国防科学技術大学教授の凌永順などが含まれている。

 2023年10月10日の時点で、中共の省レベルの幹部少なくとも66人が病死し、このうち中共党員は58人で約87.9%を占めていると報告されている。 残りの12.1%は、中共党員ではないが、中共のイデオロギーに深く毒害されており、中共に熱心に従う被害者でもある。

 2023年10月と11月だけで、中国科学院と中国工程院の学者は少なくとも12人が相次いで亡くなり、若手と中年の警察官11人が急病で死亡した。彼らはほとんど中共党員である。

 明らかに、中国の感染症は終わっていないが、中共によって上から下まで隠蔽されている。

 疫病には目がある:中共は善良な人々を迫害し、悪の報いを受ける

 収束したかに見えた感染症がなぜ再び人々を動悸させているのだろうか?

 私たちは「天と人の対応」の視点に立って、簡単に分析してみよう。「天と人の対応説」は漢代の偉大な学者の董仲舒によって提唱されたもので、漢の武帝はかつて董仲舒に「災害や変化はなぜ起こるのか?」と尋ねると、董仲舒は「罰が正しくなければ、悪が生じ、悪は蓄積されると、災害が生じる。これが災いの原因である」と答えた。

 董仲舒は「懲罰の過ち」が「災害」の根本原因であると信じていた。

 では、「法による国家統治」、「自由と民主主義」をスローガンとする中共の統治下で人々はどのような環境で暮らしているのだろうか。

 最近、アメリカの権威雑誌である「外交政策(Foreign Policy)」のウェブサイトに掲載された記事によると、「中国(中共)は数千万の新たな監視対象を抱えている」という。 記事は、中共が公安部とテクノロジー企業の協力を通じて、いわゆる「主要人口管理」データベースに、重点人口、(法輪功学習者、反体制派、請願者、メディア記者などを含む)に関する詳細な情報を1人ずつ収集し、人々を抑圧するためにリアルタイムで共有されていると指摘した。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチは2017年、中国の「警察は、データを収集した人々が犯罪行為に関係している、あるいは犯罪行為に関与しているという証拠を提出するために、いかなる形式の裁判所命令も得る必要はなく、監視を実施することができる。警察は監視活動を報告したり、この情報を他の政府機関に公開したりする必要はない」と述べている。

 明慧ネットによると、中共は長い間、学習者の個人の自由を追跡、監視、制限するためのビッグデータ分析とクラウドコンピューティングに基づく技術を研究してきた。

 車、自転車、携帯電話、そして学習者のポケットの中にも、電子式の全地球測位・追跡装置が設置されている。その他の監視手段には、学習者の自宅周辺への監視カメラの設置、顔、指紋、歩き方、声などの個人情報の収集、パスポートの発給拒否、中国からの出国禁止などがある。学習者は恣意的な嫌がらせを受け、尾行され、拘禁され、連行され、拷問され、さらには臓器を奪われて殺されることさえある。

 最近、明慧ネットは「5,000人以上の法輪功学習者が中共に迫害され死亡」という記事を掲載し、中共による学習者への残忍な迫害で犯した犯罪の一部を列挙した。即ち過去24年間、中共に迫害されて死亡し、氏名などの個人情報が確認され、中共の情報封鎖を突破し明慧ネットで報道された学習者は5010人に達した。

 文章によると、1999年7月20日から中共が法輪功を迫害した後、撲殺、拷問死、強制灌食による死亡、臓器摘出死など直接致死された学習者以外、多くの学習者は身体的損傷が深刻であり回復不能で死亡した。また、薬物迫害によりひどい損傷を受け、または精神喪失になり死亡した学習者、継続的に嫌がらせや脅迫を受け、身内が迫害されているため精神的ストレスにより持病の再発で死亡した学習者、家を離れざるを得なくなり、放浪生活の中で死亡した学習者、死ぬほど殴られ、まだ生きているうちに公安人員によって火葬場に送られてしまった学習者もいる等々、どれも衝撃的な事件である。

 今日に至るまで、このような犯罪は依然として毎日起こっている。2023年1月から12月までに、少なくとも1,188人の中国国内の学習者が不当な判決を宣告されたことがわかった。これは、毎日3人の学習者が何の法律根拠もなく拘束されていることを意味している。また、昨年には少なくとも209人の学習者が迫害により死亡し、少なくとも6,514人の学習者が連行され、嫌がらせを受けた(3,629人が連行され、2,885人が嫌がらせを受けた)。

 中国国内の学習者には幹部、学者、会社員、農民などの各業界の人々が含まれており、あらゆる階層の学習者は「真・善・忍」の原則を守り、善良な人間となっている。江沢民は嫉妬心から、1999年7月20日から法輪功への残酷な迫害を開始し、甚だしきに至っては政府、軍隊、病院が結託して、学習者の臓器を摘出し、販売する反人類的な産業まで組織した。

 2022年11月初旬、迫害の元凶である江沢民がついに犯罪者人生に終止符を打ったが、中共の現指導者は党を守るという目的から、学習者への迫害に対しての措置を講じておらず、各省の政法委、610弁公室、派出所は依然として学習者に対する高圧的な監視、連行、不当な判決を行っている。

 明慧ネットの記事「5,000人以上の法輪功学習者が中共に迫害され死亡」に掲載された数字によると、迫害が最も深刻なトップ10の省と都市は次のとおりである。黒龍江省646人、遼寧省629人、河北省560人、吉林省530人、山東省464人、四川省320人、湖北省233人、河南省190人、湖南省174人、北京市147人。

 疫病の流行中、明慧ネットは2021年1月7日に「なぜこれらの省で感染症が再発し続けるのか?」を発表した。記事は、「中共の公式メディアが発表した情報によると、1月1日の時点で、中国には流行危険地域が34カ所ある。疫病は雲南省、新疆ウイグル自治区などで発生しているが、ほとんどが東北三省、山東省と北京で繰り返し発生している。調査によると、1999年から2013年までの14年間に、黒龍江省、河北省、遼寧省、吉林省、山東省、四川省、湖北省、湖南省、河南省、北京市は、省、市610弁公室による学習者への迫害が最も激しい10地域である。黒龍江省が第1位で、迫害されて死亡した学習者の数が最も多い。第2位は河北省で、遼寧省が3位となっている」と書かれている。

 明慧ネットの調査結果によると、流行が深刻かつ再発している地域は、学習者への迫害が最も深刻な地域と基本的に一致しているが、これは偶然だろうか? 「天と人の対応説」という古代の知恵から、善悪には報いがあるということが実際に存在していると感じたのではないか。

 結び

 疫病が発生した当初、李洪志先生は2020年3月に発表された『理性』の中で次のように警告された。「しかし、今の『中共ウイルス』(武漢肺炎)のような疫病は目的と目標を定めています。中共ウイルスは邪党の党員、中共邪党の支持者を淘汰するためにやってきたのです」

 実際、1990年代半ば、李洪志先生は中国で強力な疫病が出現すると予言され、災難を避けるよう世界に警告された。「新型コロナウイルス」の出現後、李洪志先生はその天機を明確に明らかにされた。「中共邪党を遠ざけ、邪党を支持しないことです。なぜならば、邪党の背後にいるのは赤色の魔だからです。ならず者のように振る舞い、悪事の限りを尽くしています。神は邪党の根絶に着手し、支持者は全部淘汰されます」。さらに、李洪志先生は「人間は、自分自身のここが良くない、改心の機会を与えてくださいと心から神に懺悔すべきです。これこそ対策であり、特効薬なのです」と世の人々にどのようにしてこの疫病を乗り越え、災難を避けることができるかを明確にされた。

 学習者は長年にわたり、風雨に関わらず、どんな状況であっても、善意を持って迫害の実態を伝え、中国の人々に早く中共の組織から脱退するよう勧めてきた。疫病の流行中、賢明な選択をした人もいたが、なかなか自分の立場を表明していない人もおり、中国の古い諺にあるように、この機会を逃してはならず、その時は二度と来ない。この感染症が本当に終息したとき、危機から抜け出すチャンスはなくなるかもしれない。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/1/20/471148.html)
 
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