疫病の謎:100年来の謎の続き
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文/一言

 【明慧日本2023年1月25日】ワクチンは非常に議論の多い問題である。それは感染症を減らしたり、重症を防いだりする効果があるという意見が多い一方で、すべてに効果があるわけではなく、不明な副作用もあるという意見もある。良いところと悪いところ、どちらがより有益かは、多くの人が議論する焦点である。また、議論に参加せず、自分の周りの事実を観察している人もたくさんいる。1年前に大学を卒業した欧米人の女性は、「家族の中で母だけがワクチン接種をした結果、母だけが新型コロナに感染し、熱が出て体が痛くなり家で休んでいました。その後父に感染しました。一方私はワクチンを接種しなかったのですが、感染していません」と話した。

 最近、アメリカのメディアで、ワクチンの追加接種を中止し、利用可能なデータを分析し、メリットとデメリットのどちらが多いかを調べるという記事が掲載された。

 多くの中国人の目には、今の中国は「一つの国が二つの世界」だと感じている。つまり、病院にいれば疫病が極めて深刻であると感じ、街に出れば、交通も観光スポットも繁華街も人であふれ、すべてが元通りになったように見えるのだ。

 中共が考えているのは、2〜3カ月間国民に自活させ、たとえ何百万人、何千万人死んでも、社会に対して衝撃を与えることはないのだ。現在、中国では10億人近くが感染しており、1000万人が死亡しても死亡率は1%に過ぎないため、多くの中国人は楽観視している。海外メディアが病院に注目すると、中国本土での新型コロナ感染症が深刻であることを感じるが、街中や繁華街、観光地に目を向けると、中国は至る所で人が溢れており、中国人の生活が正常に戻ったように感じるのである。

 しかし、これはまさに中共が海外に張り巡らせた謎であり、中国の国民を長年にわたって洗脳してきた結果でもある。命に関わる問題においては、中国人の目は家族、友人、親戚、知り合いに集中すべきで、テレビや通行人を見るよりも、真実の情報を得ることができるからだ。なぜこのように言えるのか?

 中国は人口が多くおり、6億人から、7億人、10億人、14億人まで、2022年には世界一の人口を誇る国として、しっかりと上位のランキングに入っている。 これだけ人口が多いと、ごく一部の「通行人」が死んでも、人間の目には分かるはずがない。

 例えば、「公私共営」や「土地改革」運動によって、多くの企業家や地主が殺されたが、数十年経った今、多くの人がそのことを知らない。「大躍進」後の飢饉で数千万人が亡くなったが、北京の街を見るだけでは分からなかった。「文化大革命」の時に多くの知識人、「走資派」、「裏切り者」、「反革命者」が死んだが、新聞を読んでも分からなかった。2003年の SARSの死者数を、上海の街では見て取ることができなかった。江沢民の「生体臓器狩り」という命令で、どれだけの法輪功学習者が殺されたかは、病院も医者も知っているが、一般の国民はそれを知らず、自分の子供が行方不明になってから、はじめて必死に探すのだ。

 また、文化大革命の後、多くの人が辺境に送られ銃殺されたが、世間の人々はまったく気づいていなかった。街の見知らぬ人が一人増えたか減ったか、誰も気にしていなかったからだ。政府機関のオフィスでは、権力者が去ったり交代したりして、去った人がどのように始末されたのか、自分と関係がないから、誰も気にしなかったのだ。

 今、目の前の大規模な疫病で、どのぐらいの人が死んだのか、死因は何か、死亡証明書には書かれていない。多くの遺族も「死んだのは正常だ、死んだら火葬し、戸籍から抹消し、生きている人は生きていかなければならない」と思っている。

 中国全体から見れば、中共の政治運動で数百万人、数千万人が死んだが、これは国の人口のわずかな割合で、多くの人が亡くなったとしても、残った人数のほうが大きな割合を占める。79年間、毎回残酷な非正常な死亡率でも、「中国は人口の多い国」という事実は変わらなかった。国民は見知らぬ人の生死に関する本当の情報を知ることができず、知ったとしても何もできないので、時間とともにそれに慣れ、中共に洗脳された「おとなしい子羊」、「忠実な国民」になってしまうのである。

 死んだ人は数字にもならなかった。しかし、人生は一度きりだ。生きているからこそ、したいことができ、愛すべき人を愛することができる。でも、死んだら本当に何も残らないのか、すべてがなくなるのか? 何千年もの間、世界の人々は天国と地獄を信じ、家族や社会に対して責任を持ち、善良で良い人間であることを自らに求めてきた。今日に至っても、世界で天国と地獄を信じている人の割合は決して低くはない。

 古代中国の知恵では、疫病は社会全体の業力が多すぎた結果であり、疫病の神が誤って人を傷つけることはなく、誰かを見逃すことはないとされている。ワクチンと死亡の真相について、人々には解釈できない疑問と謎がある。それは、科学には多くの局限があり、ビジネスには多くの利益があり、今の中国人には中共に注がれた多くの観念があるからだ。

 疫病の謎は、中国人の100年来の謎の続きである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/1/16/455068.html)
 
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