世界は中国共産党解体の大きな流れの中で目覚める(二)
■ 印刷版
 

文/艾普生

 【明慧日本2025年4月19日】(前文に続く)

 別の側面から見ると、中共は「戦争の一般化(=あらゆるものを戦争手段と見なす)」という名のもとに、道徳の最低ラインや普遍的な価値観を次々と打ち壊し、国際社会のルールや秩序に挑戦し続けています。このまま進み続ければ、人間の良知そのものが消え去ってしまうことになりませんか? もしも良知を失ったら、人類はもはや人類と言えるのでしょうか? では、そもそもこの一連の操作は何のために行われているのでしょうか?

 実は、「超限戦」という概念は、邪悪な霊による“戦争理念”に由来しており、それゆえに、あらゆる道徳を踏みにじり、人間性を完全に失わせるようなことも平然と行われるのです。

 『九評共産党』(共産党についての九つの評論)によれば、中共の本来の姿は“邪霊”であるとされています。この真実は、これまで多くの人々、とりわけ西洋の文明社会の人々には知られてきませんでした。だからこそ、過去において銃や砲による武力、民主的圧力、経済手段などを使って中共を封じ込めようとしても、あまり効果が上がらなかったのです。

 中共政権が「共産邪霊(=悪魔)」の地上代理人であるならば、そして他のどの民族や政党もそのような邪霊の代理人ではないのであれば、中共が“邪霊の戦争理論”である「超限戦」を用いることは、まさに“唯一無二の秘技(独門の絶技)”となるのです。人々を洗脳し、良知を奪って破滅へと導く。このような汚らわしく邪悪な行為は、まさに中共にしかできないものなのです!

 全国民洗脳と世界への拡散

 中共(中国共産党)は、独自に派生させた“党文化”を用いて全国民を洗脳しており、その手法は数十年前からすでに極限に達していました。この異形の党文化こそが、「超限戦」を理論から実践へと可能にし、「軍人と民間人」の区別をあいまいにし、洗脳された民間人は中共のスパイとなり、いつでも利用可能な“人間資源”と化すのです。

 近年では、中共は党文化による洗脳術と「超限戦」を融合させ、「国家の認知空間における“脳支配権”の戦争(=制脳戦)」という新たな概念を生み出しました。

 かつての「思想改造」は、知識人を糾弾したり、各種政治運動を通じて暴力と“千回繰り返す嘘”によって達成されてきました。一方、「制脳戦」はもはや嘘をただ繰り返すだけではなく、人々の思考様式そのものを操作し、自分自身や世界の見方を意図的に形成するものです。特に子どもや若者に対して顕著です。その結果、人々の思考や価値観(三観)は党文化を基礎としたものになり、独立した思考力を持たないまま、それに気づくこともできなくなります。

 例えば、台湾について聞かれると、彼らの反応はすぐに「必ず解放すべきだ」となり、ダライ・ラマについて尋ねると、「国家分裂者だ」と即座に言います。インターネット上でも、異なる意見に対して、多くの高等教育を受けた中国人ですら中共の公式見解を無意識に繰り返したり、感情的な罵倒を始めるだけで、有意義な議論になることはほとんどありません。こうした「脳支配」の環境で価値観が形成された中国の学生たちは、たとえ西側諸国に留学しても、独立思考を必要とする学問の雰囲気に入るのが困難なのです。

 中共は国内での全体的洗脳と同時に、世界中に党文化を輸出しています。西側の言論・学術の自由の隙を突き、「脳支配権」戦争を世界規模で展開しています。これも「超限戦」の重要な一部です。例えば、「中国文化を広める」という名目で世界各地の大学に「孔子学院」、中学校に「孔子教室」を設立し、静かに党文化を拡散します。また、地元の「代理人」を使って有力なメディアを買収したり、60を超える国々で華人メディアを資金援助し、「中国の物語をうまく語る」として中共のプロパガンダを代弁させます。さらに、「百人会」「千人計画」などを通じて欧米の大学や文化機関に浸透し、技術を盗み、欧米のシンクタンクに資金を提供して“中国の視点に沿った研究”を推進します。現代の心理学、脳神経科学、認知科学などの研究成果を利用し、「脳支配権」を確立して政界にも影響を及ぼしています。こうして、中共はアメリカ社会の“認知空間”に静かに、しかし着実に侵入し、人々の思考と認識を歪め、社会と伝統を分断しようとしているのです。

 なぜ武装した中共は、非暴力の民衆を恐れるのか?

 長年にわたり、中国国内外の多くの人々が疑問に思ってきました。あらゆる強権装置を握り、約百年にわたり中国大陸を支配してきた中共が、なぜ一群の手に何の武器も持たない法輪功の民衆を容認できず、さらには国境を越えてまで執拗に弾圧し続けているのか?

 それは「正と邪は共存できない」という真理に起因します。中共は“邪霊”のこの世の代表であり、その本性と遺伝子によって、善なる方向へ変わることは決してありません。したがって、中共による法輪功への攻撃は今後さらに激化することが予測され、超限戦によって次々と新たな問題が生み出され、人々の良知を踏みにじり、社会を破滅の道へと導くことになるのです。

 法輪功はそれとは正反対で、「心を修め、徳を重んじる」ことを根本とし、自身の修養を高めると同時に、人々を伝統への回帰へと導いています。この両者の対比はあまりにも鮮明であったため、1999年、江沢民は激しい嫉妬と憎しみに駆られ、弾圧を強行したのです。

 しかし、修煉する人々は中共の来歴と本質をはっきりと理解しています。2004年に発表された書籍『九評共産党』は、歴史上初めて中共の真の姿と本質を全面的に暴露しました。それ以来、これまでに4億4千万人以上の民衆が、中国共産党・共青団・少先隊からの脱退を公開声明しています。

 2014年には『解体党文化』が発表され、中共の党文化がどのようにして築かれたか、そのさまざまな表れと害悪が明かされ、人々が中共によって長年かけて施された党文化洗脳から解放され、正常な思考を取り戻せるよう助けることを目的としました。

 民衆の覚醒が進むなかで、中共は法輪功に対して「憎しみ」と「恐れ」の両方を抱いています。そうした長年の周到な布石の上に、2024年、中共は法輪功に対して新たな、容赦ない「国境を越えた弾圧」を開始しました。中共は、アメリカ国民が真実に気づく前に、あらゆる「超限戦」の手段を用い、アメリカ国内の党派対立を利用して、アメリカ政府と法輪功の関係を引き裂こうと画策しているのです。これこそが中共にとって「最も巧妙な計略」だと自負しているのです。

 世界は中共解体の大きな流れの中で目覚める

 中共の弾圧に直面するなか、法輪功学習者者たちは、偉大な「善」と「忍」の精神をもって応じてきました。過去25年にわたり、数百万の法輪功学習者が警察による嫌がらせ、拉致、拘束、拷問、さらには拘束中に死亡するなどの迫害を受けてきました。さらに、数えきれない法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出され、中共はそこから莫大な利益を得て、数十億ドル規模の臓器移植産業を築き上げたのです。

 一部の内部情報によると、中共は新たな越境弾圧において、法輪功を陥れるために人為的に“罪悪”を捏造する可能性もあるとされます。かつての「天安門焼身自殺」事件のように。これは中共が得意とするごろつきの手法です。ここで警告しておきます。中共はいつも「利用し終えたら切り捨てる」、いわゆる「石臼を下りたらロバを殺す(卸磨殺驢)」のやり口です。2001年の大晦日、偽の天安門自殺事件では、劉春玲は背後から軍や警官に殴打されて殺され、中共の犠牲とされたのです。また、劉思穎も事件後すぐに口封じされました。どちらも中共が仕掛けた“代償”でした。

 いま現在、中共と明示的または暗黙のうちに手を組んでいる人達に言いたい。中共があなたをターゲットにして、「演技」させたあと、油断している隙に、あるいは防ぎきれない状況で、あなたを切り捨てることはあり得るのです。なぜなら中共は「超限戦」を奉じており、そこには一切の道徳的限界が存在しないからです。だからこそ、真実を理解し、中共という邪悪な存在から離れることを強く願います。

 最近、アメリカのあるメディアが、法輪功が設立した神韻関連の活動に対して、報道倫理に反する数多くのネガティブな報道を行いました。それらは、中共による法輪功への迫害、特に証拠が十分にある臓器移植の乱用(すなわち生体臓器摘出)や、神韻に対する国際的な妨害工作を覆い隠すものでした。ある人は言いました。今回の「法輪功を世界規模で抹殺する」という中共の最新キャンペーンのなかで、これほどまでに中共にとって好都合な“協力者”はこの新聞をおいて他にないと。もしそれが事実なら、その名高い百年の歴史を持つ新聞社の皆さんは、よく考えていただきたいのです。中共に染まる以前から、あなたたちはすでに名門新聞だったのです。今この一時の利益のために中共と共に踊れば、その名声を台無しにするだけでなく、知らず知らずのうちに中共と心中することになるかもしれません。この歴史の転換点において、どこへ進むのか、良識ある方々は、ぜひ正義の側に立ってほしいのです。

 国内外を問わず、良心に目覚めた皆さんへ、皆さんのリアルタイムの内部告発や、中共の陰謀を暴く行動は、正義に立ち上がるあらゆる人々にとって、大きな励ましと助けになります。歴史は、あなたの善意と愛に満ちた行動を必ず記憶するでしょう。

 中共の新たな攻撃計画は、同時に、アメリカ国内に長年潜伏していたスパイネットワークをも露呈させました。アメリカの司法機関には、ぜひこの機会にその背後をたどり、この毒の根を断ち切り、中共の恥知らずな超限戦を根こそぎ解体してほしいのです。それは他人のためであり、アメリカのためであり、そして自分自身のためでもあります。

 古来より「邪は正に勝てず」「悪事を重ねれば自滅する」と言われてきました。しかし、今は特別な歴史の時期です。正と邪がせめぎ合い、世界各国の予測が2025年に大きな変化が起こると示しているこの時期に、私たち一人ひとりの選択が極めて重要になっています。中共という邪霊に加担するのか、それとも善良さを取り戻すのか。もはや傍観したり、様子を見たりしている猶予はないのです。

 今ほど、正義ある人々が強い勇気をもって中共とその邪霊による超限戦に正面から立ち向かうことが求められている時代はありません。世界は、中共解体の洪流の中で目覚めるのです。そして、目覚めようとしない者は、自らに取り返しのつかない悲劇と損失をもたらすことになるでしょう。

 (完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/1/18/488335.html
 
関連文章