【明慧日本2025年4月20日】(ベルギー=明慧記者・唐容)ベルギーの法輪功学習者(以下、学習者)は4月12日、アントワープにあるにぎやかなメイル通りで、法輪功の功法を実演し、人々に中国共産党(以下、中共)による法輪功迫害の実態を伝える活動を開催した。
行き交うベルギー市民や各国からの観光客は、中共による法輪功への残酷な迫害の実態に強い憤りを示した。そして、学習者が見せる穏やかな姿と揺るがぬ忍耐力に深い敬意を表した。多くの人々は、「真・善・忍」という原則に感銘を受け、すべての人が信仰と修煉の自由を享受できるべきだと話した。また、多くの人が法輪功の煉功点についての情報を求め、自分の連絡先を残した。
4月12日、アントワープにあるにぎやかなメイル通りで行われた活動 |
退役軍人:「真善忍は私たちが最も必要な価値観です」
この活動は、近くに住むニコラさんの目に留まった。彼は退役軍人で、かつてアフガニスタンなどの地域で軍務に就いていた。現在は港湾の安全顧問として働いている。ニコラさんは率直に、「ストレスが非常に大きく、頭も常に重い。長年の戦争の影が心に残り、ずっと心の平穏を求めてきました」と語った。
学習者との交流を通して、彼は学習者に対する敬意を表し、迫害反対の署名にも応じた。そして、「こんな活動を街で見たのは初めてです。もっと多くの人に伝えるべきです。中国で何が起きているのか、みんなが知る必要があります」と語った。
退役軍人のニコラさん |
ニコラさんは学習者の功法実演をじっと見つめながら、こう話した。「この功法、すごく気に入りました。私は退役軍人で、以前からあまりにも多くのストレスを経験してきました。もしかすると、法輪功を修煉することで、自分にとって大きな助けになるかもしれません」
彼が法輪功に対する中共の長年にわたる弾圧、特に25年も続く残酷な迫害の実態を知ったとき、その表情には驚きと困惑が浮かんだ。「それは本当に不思議に感じます。人々の心と体が良くなって、考え方も正しくなるのに、なぜそれを禁止するのですか?」と話す彼は、「もしそれが『真・善・忍』という原則に基づいているなら、何がいけないのでしょう? どうして、良い人であろうとすることを妨げるのですか?」と話した。
ニコラさんは続けて、中共が人々の独立した思考能力を恐れているという。そして「共産党が本当に恐れているのは、『真・善・忍』そのものではなく、それによって人々が精神的に自由になり、自分で考えるようになることです」と語り、さらにこう続けた。「共産党は人々の思考をコントロールしたいのです。『真・善・忍』が間違っているからではなく、それが人々に疑問を抱かせ、体制に目を向けてしまう。それこそが、彼らが最も恐れていることなのです」
現代社会の焦燥感や人々の冷淡さについて、ニコラさんは次のように述べた。「今の人たちは、我慢ができず、寛容さも失っています。『真・善・忍』こそ、今の社会に最も欠けているものだと思います。だからこそ、私はこれから、人のためになることを少しでも実践していきたいです」。そして最後に、彼は学習者の活動に心からの賛同を示しながら、こう語った。「あなたたちがしていることが好きです。人々に真実を知らせることはとても大切です」
中国人の子孫:私たちはもう沈黙していられない
4分の1が中国人であるというナタリーさんは、娘のタイラリーさんと共に学習者の功法実演に惹きつけられ、長い間学習者と話した。迫害反対の署名にも応じた後、母親のナタリーさんはこう語った。「法輪功が中国で受けている弾圧と不当な扱いについては、以前から知っていました。私たちは以前にも署名したことがあり、この迫害を止めることを支持しています。特に生体臓器収奪の問題には強い懸念を抱いています。あまりにも残酷で、人間としての一線を完全に越えています」。彼女は真剣な表情でこう続けた。「この迫害はすでに25年間も続いています。私たちはもう沈黙してはいけません」
学習者と話すナタリーさん(中)と娘のタイラリーさん(左) |
娘のタイラリーさんは次のように述べた。「『真・善・忍』は修煉者の準則だけでなく、現代社会が今こそ立ち返るべき核心的な価値でもあります」
「今の時代、人々は寛容さや共感する心を失いつつあります。『善』とは、誰もが日々の中で実践すべき大切な品位だと思います。私は看護師として働いており、毎日、善意を届けるよう努めていますが、人々の心を目覚めさせるのは簡単なことではありません」
「『真』とは、私にとって誠実さや正直さを保つことです。『忍』とは、プレッシャーや葛藤の中でも、寛容と平和を選択することだと考えています。このような原則が、どれほど尊く大切なものか、多くの人に知ってほしいと願っています」
母娘は共通の思いを語った。「中国の伝統文化は非常に奥深く、素晴らしいものです。ただ、今の中国共産党によって歪められてしまい、多くの人が誤った情報に惑わされています」
彼女たちは法輪功に関する書籍の写真を撮り、「もっと読んで理解を深めたい」と話した。「私たちは、これらの真実の情報をSNSで広め、より多くの人に何が起こっているのかを知ってもらいたいと思っています」と話すナタリーさんは、「こんなにも長い間、皆さんがあきらめることなく続けてきたことは、本当に尊敬に値しますし、私たちにも正義のために声を上げることの大切さを思い出させてくれました」と述べた。
ベルギー市民:「真・善・忍を修めることは、とても力強いことです」
レイラさんとソフィアさんは、功法の実演に真剣に見入っており、その後資料テーブルの前に来て学習者と会話を交わした。2人は法輪功にとても強い関心を示していた。「この功法が本当に好きです。とても前向きなものだと感じます」と話すレイラさんは、「人々はどこでも坐禅や修煉を行う権利があるべきであり、中国共産党によって迫害されるべきではありません」と話した。
法輪功の功法に興味を示したレイラさん(左)とソフィアさん(右) |
ソフィアさんは、功法を実演している学習者を見て、心から感動したという。「ここで自由に煉功できる、本当に素晴らしいことです。でも中国では、きっとその自由すらないのかもしれません」と彼女は話した。
法輪功の修煉が「真・善・忍」の原則に基づいていることついて、ソフィアさんは「これらの価値観はとても力強く、真に称賛されるべき道徳的な基準だと思います」と語った。レイラさんも同感し、「この原則は人々がより良い人間になる手助けをしてくれると思います。修煉者が『真・善・忍』に従って生きることは、とても力のあることだと感じます」と話した。
中共の法輪功迫害を非難し、迫害に反対する活動を支持して署名する人々 |
イスラエルの観光客が中国共産党による生体臓器収奪の犯罪を非難
イスラエルからの観光客ジョナサンさん |
イスラエルから観光客で訪れたジョナサンさんと友人のキムさんは、中共が学習者に対して行っている残酷な迫害、特に衝撃的な生体臓器収奪の犯罪について初めて知り、非常にショックを受けた様子でした。学習者の臓器を強制的に摘出するという中共の関与についてさらに知ったとき、彼女はしばらく沈黙し、信じられないという表情を浮かべた。彼女は「それはあまりにも悲しく、そして残酷すぎます」と言った。
ジョナサンさんは続けて「生体臓器を摘出? 本当に悲惨なことです。とても、とても心が痛みます。こんなことが現実に起きているなんて、信じられません」と話した。彼女は正直に、「似たような犯罪について聞いたことはありましたが、法輪功学習者に対する迫害がここまで深刻だとは、これまで知りませんでした」と語った。
ジョナサンさんとキムさんは、法輪功が平和的な方法で迫害に立ち向かっている姿に共感を示した。また、「イスラエルでももっと法輪功について知りたい」と言った。立ち去る際にジョナサンさんは学習者に感謝した。「今日は本当にたくさんのことを学びました。ありがとうございました」
定年退職教師:「これは単なる迫害の問題ではなく、道徳の崩壊です」
定年退職教師のウィリーさん |
定年退職教師のウィリーさんは、学習者との会話の中で、中共による生体臓器収奪について聞いたとき、驚きの表情を浮かべた。そして「それは過去の話だと思っていました。もし今でも続いているとしたら、本当に恐ろしいことです」と述べた。
彼は重い口調で、こうした臓器が裕福な国々に流れているのではないかという懸念を示しながら、「これは単なる迫害の問題ではなく、道徳の崩壊です。私はかつて、中国は豊かな国だと思っていましたが、実際にはこのような方法で利益を得ていることを知り、驚きました」。さらに彼は続けて「中には、『嘘を合法化すべきだ』と主張する政治家もいますが、それは非常に危険なことです。もし嘘が合法的に存在できるなら、いったい何が真実なのでしょうか?」と語った。
法輪功の理念である「真・善・忍」について話が及ぶと、彼は深く賛同し、「あなたたちはとても善良だと思います。もし皆がこのようになれたら、きっと世界はもっと良くなるでしょう」と話した。彼は「真・善・忍」の原則は尊敬に値し、すべての人が信仰と修煉の自由を享受できることを願っている。本当に私たちに必要なのは、お金や権力ではなく、信頼、思いやり、そして誠実さだという。