ハルビン市の80代夫婦は刑務所に拘禁され 妻の史桂芝さんは迫害で死亡
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 【明慧日本2025年4月25日】黒竜江省ハルビン市双城区の法輪功学習者(以下、学習者)・史桂芝さんは自宅の壁にスプレーペンキで「法輪大法は素晴らしい」と書いていたことを理由に、2019年1月に懲役4年の不当判決を受けた。史さんの夫の趙興有さんも懲役3年6カ月の判決を下された。2023年1月19日に釈放された時、史さんは刑務所を自力で出ることは叶わず運ばれて出所した。出所した史さんは(冤罪による)服役中に言葉を忘れ、何を聞かれても話すことができず、無表情で、下肢は麻痺し、誰を見ても怖がった。史さんは家に帰ってから1年間寝たきりで過ごし、2024年1月23日に80歳でこの世を去った。

 史さんは1944年生まれの女性で、夫の趙さんと双城区水泉郷に住んでいた。1996年に法輪功(ファールンゴン)を学び始め、真・善・忍に従って生きることを自分に課し、善の心を持ち、心身は健康になった。それまで史さんは40年の間、頭痛に苦しんでいたが、その頭痛も他の病気もすべて消えた。夫婦は喜び、この法輪功の素晴らしさを人々に伝えたいと思った。

 2017年11月、双城不動産という会社のスタッフが、趙さん夫妻が住んでいる水泉郷の村を仕事で訪れた。ある村人の家の写真を撮ったところ、趙さん夫妻の家の壁に「法輪大法は素晴らしい」という文字がスプレーされているのを見つけた。このスタッフは中国共産党(以下、中共)による法輪功への誹謗中傷による虚偽の宣伝を信じていたため、壁の文字の写真を撮り、双城区公安局と610弁公室に送信したのだった。

 そして、写真を受信した公安局と610弁公室は水泉郷の地元派出所を操り、同年11月11日、所長・蘇永生を含む警官らが趙さん夫妻を連行した。夫妻はハルビン市に送られ身体検査を受けた後、趙さんは双城留置場に送られ、6日間拘留された。史さんは身体検査の結果が入所条件を満たさなかったため、解放された。その後、警官は趙さん夫妻を監視下に置き、壁に法輪功に関する文字を書いたり、煉功に行ったり、ほかの学習者と連絡を取ったりすることを禁じた。

 その後、双城公安局の警官は趙さん夫妻に濡れ衣を着せ、ハルビン市裁判所に起訴した。2018年9月10日、裁判所は夫妻に逮捕令状を出し、水泉郷派出所の警官らは再び趙さん夫妻を連行した。趙さんは双城留置場に送られ拘禁され、史さんは身体検査に不合格だったため帰宅した。

 2019年1月1日、史さんは再び拘束された。そして1月上旬、夫の趙さん(当時79歳)は懲役3年6カ月の刑、史さんは懲役4年の刑を宣告された。史さんは黒竜江省女子刑務所に、趙さんはハルビン市の呼蘭刑務所に拘禁された。

 2022年旧暦12月22日に釈放された79歳の史さんは、刑務所から運び出された時、すでに言葉を忘れ、何を聞かれても無言で、下半身に感覚がなく、常に恐れている様子で、刑務所でどのような虐待と拷問を受けたのかは不明なままだ。史さんは1年間ベッドに寝たきりだったが2024年1月23日に死亡した。

 健康で心優しく、家ではつらい農作業をなんでもこなし、法輪功の理念である『真・善・忍』に従って自分を律する善良な人であり、殴られても罵られても反撃せず、他人を思いやり、いかなる法律にも違反しなかった史さんだったが、迫害され、4年間投獄され、尊い命を失った。

 黒竜江省の女子刑務所は、中共が学習者を迫害する酷さにおいて最悪の刑務所の一つと言われる。統計(完全なものではない)によると、この女子刑務所での残酷な拷問や虐待の結果、少なくとも32人の学習者が尊い命を失い、収容された学習者のうち少なくとも90%が拷問や虐待によって傷害を負った。

 ハルビン市道外区の学習者・李玉珍さんは、懲役4年の判決を受け、2022年1月7日、黒竜江省女子刑務所の集中訓練区で迫害され、その後第8監区に移送され、様々な拷問を受けた末、2024年1月初めに、死亡したという。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/4/17/492697.html
 
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