2025年4月、法輪功学習者79人の不当判決が判明(二)
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 【明慧日本2025年5月11日】(前文に続く)

 二、高齢学習者への迫害

 明慧ネットの統計によると、今年4月に不当な判決を受けた60歳以上の高齢学習者は43人にのぼり、その内訳は60~70歳23人、70~80歳15人、80~90歳5人であった。

 不当な判決を宣告された実例

 1、山東省蒙陰県の高齢の学習者4人に、不当な有罪判決

 山東省臨沂市蒙陰県旧寨郷の高齢学習者4人は不当な判決を言い渡された。楊玉東さん(84)は懲役4年、馬付民さん(77)は懲役2年の判決を受け、2025年3月26日に山東省刑務所に送られた。王在功さん(80代)は懲役3年、執行猶予5年、趙聖蓮さん(76)は懲役3年、執行猶予4年の不当な判決を受けた。

 楊玉東さんは、蒙陰県旧寨郷楊家林子村の村民である。馬付民さんは旧寨郷小学校の元教師で、教育の道で40年以上にわたり尽力してきた。臨沂市から模範教師賞を授与されたほか、市の中核的教師として何度も表彰された。

 2022年8月初め、蒙陰県公安局および旧寨郷派出所の警官らが馬付民さんの自宅に押し入り、QRコードを見せて「これは捜索令状だ」と言い、家宅捜索を行った。同年9月、馬付民さんは「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈され、2万元を強要された。そして2024年6月11日、沂南県裁判所によって不当な裁判が行われた。

 2、遼寧省の金暁峰さんと趙桂萍さんに不当判決

金晓峰

金暁峰さん

赵桂萍

趙桂萍さん

 遼寧省瀋陽市の学習者・金暁峰さん(65)、趙桂萍さん(71)は、今年3月31日、大東区裁判所にそれぞれ不当な判決を言い渡された。金さんには懲役3年の実刑判決と1万元の罰金、趙さんは懲役5年と罰金3万元が言い渡された。

 2024年7月13日、金暁峰さんと趙桂萍さんは路上で話をしていた際に、瀋河区国保(国内安全保衛部門。迫害の実行機関)および泉園派出所の警官により連行され、家宅捜索を受けた。公安当局は、脅迫・だまし・誘惑などの違法な手段を使って2人に「供述調書」を書かせた。こうして公安職員は違法に得た「証拠」をもとに、2人を大東区検察庁に提訴した。2025年2月20日、金暁峰さんと趙桂萍さんは不当な裁判にかけられ、3月31日に実刑判決を言い渡された。

 3、広東省の趙穎さん 不当に拘禁される

 広東省広州市天河区の学習者・趙穎さん(81)は、2021年4月に警官に強制連行されて以来、4年間にわたり一審と二審裁判を経て、最終的に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。2025年2月と3月頃、高齢で体調が極めて悪いにもかかわらず、趙さんは広東省女子刑務所に移送された。

 趙さんは、江蘇省淮安市中国銀行の会計士・営業部副主任だった。1997年1月末から法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受け、とても楽観的で親切な人である。息子と娘が広州市で働いているため、退職後、趙さんも広州市で子供と一緒に暮らすようになり、10年以上住んでいる。

 1999年7月に中共が法輪功への迫害を開始して以来、趙さんは「真・善・忍」という法輪大法の信念を堅持し続けたとして、たびたび中共関係者による迫害を受けた。これまでに5回も家宅捜索を受け、4回にわたり拘禁され、そのうち一度は連続6日間計130時間以上も睡眠を奪われた。また、洗脳班に送られ、約3カ月間拘禁された。趙さんの息子と娘も繰り返し嫌がらせを受け、大きな精神的プレッシャーを強いられた。

 4、山東省煙台市の李振娜さんに、懲役5年の不当判決

 山東省煙台市芝罘区に住む李振娜さん(71歳女性)は、今年2月19日、芝罘区裁判所で裁判にかけられた。3月中旬、煙台市芝罘区裁判所から懲役5年の判決を受けたことがわかった。判決を不服とし、李さんは煙台市高等裁判所に控訴した。

 2024年5月9日と10日、煙台市公安局は他の地方の公安警察と計画的に煙台市で学習者を大規模に連行し、煙台市芝罘区だけでも17人の学習者が連行された。その中には80歳近い高齢者もいれば、働き盛りの中年の人もおり、幼い子供を家に残し、母娘が同時に連行され、幼い子供の世話をする人がいなくなったケースもある。李さんは5月9日に芝罘区公安分局の警官に連行された。

 李さん、劉文萍さん、楊興栄さん(78)は煙台市留置場に拘束された。劉さんは2024年8月16日、芝罘区裁判所で裁判を受け、懲役1年の実刑判決を宣告された。楊さんは懲役1年3カ月の実刑判決を宣告された。

 三、経済による迫害

 明慧ネットの統計によると、4月に中共の関係者は学習者から計42万3,500元を強要した。その内訳は、裁判所による罰金が41万2,000元、警官による押収金額が1万1,500元であった。

 不当な判決を宣告された実例

 1、河北省の李国英さんに懲役5年6カ月の不当判決と罰金3万元 

 河北省正定県の学習者・李国英さんは2025年3月31日、正定県裁判所に懲役5年6カ月の不当判決と3万元の罰金を言い渡された。李さんは現在、不当な判決に対して控訴している。2023年7月18日、李さんは法輪功の資料を配布したとある男性に通報され、仕事帰りに警官に連行された。

 2、昆明市の学習者3人に不当判決と罰金2万8000元

 雲南省昆明市の学習者・欧学輝さん、尭祖明さん、周叙琳さんは今年1月26日、昆明市西山区裁判所で不当な裁判を受けた。現在得られた情報によれば、欧さんは懲役4年と罰金1万元(約20万円)、尭さんは懲役2年と罰金8千元(約16万円)、周さんは懲役3年6カ月と罰金1万元を言い渡された。

 3、広東省の羅素玲さんと羅仕雅さんに不当判決と罰金5万5000元

 広東省梅州市梅江区に住む60代の学習者・羅素玲さんと羅仕雅さん姉妹は、2024年7月下旬、警官に連行された。2025年2月25日、梅州市梅県区裁判所は2人に対する不当な裁判を行った。最近の情報によると、羅素玲さんは懲役1年9カ月の実刑と2万5000元の罰金、羅仕雅さんは懲役2年の実刑と3万元の罰金を科された。

 4、雲南省の医師・蘇沢生さんに不当判決と罰金4万元

 明慧ネット2025年4月の報道によると、雲南省昆明市西山区裁判所の裁判官・普会竣は、2024年12月21日、79歳の医師で学習者である蘇沢生さんに対し、懲役4年の実刑判決を言い渡し、4万元の罰金を科したことがわかった。

 (完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/5/3/493376.html
 
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