2025年4月、法輪功学習者79人の不当判決が判明(一)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2025年5月10日】(中国=明慧記者)明慧ネットの報道によると、2025年4月には少なくとも79人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を宣告されたことがわかった。不当判決は中国の18の省、自治区、直轄市に分布している。そのうち、60歳以上の高齢学習者が43人含まれており、60~70歳が23人、70~80歳が15人、80~90歳が5人である。中国共産党(以下、中共)の法曹部門は、学習者および家族から42万3500元を強要した。それらのうち、裁判所が科した罰金は41万2000元で、警官が家宅捜索した際に押収した現金は1万1500元であった。

 明慧ネットが報道した情報の統計によると、今年の1月から4月までの間に、少なくとも301人の学習者が不当な判決を宣告され、51人が迫害により死亡したことが判明した。データの収集方法は、明慧ネットが2025年1月1日から4月30日の間に入手し、報道した事例に基づいているが、迫害が発生した時期は、数カ月前あるいは数年前である可能性もある。

2025年4月、不当な判決を宣告された79人の刑期における人数分布

 一、4月、学習者79人の不当判決が判明

 明慧ネットの統計によると、4月には79人の学習者が不当な判決を宣告されたことがわかった。内訳は、山東省18人、吉林省10人、湖北省8人、河北省7人、遼寧省と雲南省がそれぞれ6人となっている。

2025年4月、不当な判決を宣告された79人の地域別人数

  不当な判決を宣告された実例 

 1、遼寧省鞍山市の曲鵬程さんに懲役8年の不当判決

 遼寧省鞍山市の学習者・曲鵬程さん(60)は2024年5月18日、遼陽市弓長嶺公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、鞍山市鉄東支局、鞍山市和平派出所の警官に連行され、拘束された。最近、曲さんは遼陽市灯塔裁判所から懲役8年を宣告されたことがわかった。 曲さんは控訴した。

 曲さんは、鞍山鋼鉄中型圧延工場の元従業員である。体調が良くなかったため、1998年秋から法輪功を学び始め、「真・善・忍」の基準に従って自分に要求するようになった。暫くして、喫煙や飲酒をやめ、病気も治った。それから、曲さんは以前より優しくなり、近所の人が困っているときは、いつもできる限りの力を尽くして助けていた。

 しかし、1999年7.20、中共が法輪功への迫害を開始した後、曲さんは20年以上にわたる放浪生活を余儀なくされ、家族が連座(連帯責任を負って罰せられる)されないように10年以上、家族と連絡を取っていなかった。その間に父親、義理の両親が相次いで亡くなった。

 2、10年間不当拘禁の徐衛東さん 再び冤罪で懲役5年を宣告される

 四川省成都市の徐衛東さん(62)は2023年11月26日、自宅に押し入った同市柳城派出所の警官により連行され、拘束された。今年3月25日、温江区裁判所は徐さんに対し、秘密裏に懲役5年の不当判決を宣告した。

 徐さんは冶金システムのエンジニアである。1998年に法輪功を修煉し始め、「真・善・忍」の理念に従ってより良い人になろうと努め、心身ともに恩恵を受けた。しかし、中共による法輪功への迫害が始まって以来、徐さんと妻・孫鳳華さんは残酷な迫害を受けた。徐さんは二度にわたり電波ジャックに参加し、法輪功迫害の実態を地域の人々に伝えたとして、2002年5月14日、成都市青羊区裁判所により秘密裏に10年の刑を宣告された。

 その後、徐さんは四川広元刑務所と楽山五馬坪刑務所に拘禁され、期間中に残酷な拷問を受けた。ある日、徐さんが囚人服の着用と強制労働を拒否したところ、広元刑務所の警官・王斌によって、雨の中で2時間も手錠をかけられ吊るされた。彼らはさらに、徐さんの服を全て脱がせ、鉄の扉に手錠で固定した。2009年3月18日、副監区長・何斌が徐さんを刑務所内の運動場の地面に押し倒して暴行を加え、「打ち殺しても責任を負わなくていいんだ!」と叫んだ。楽山五馬坪刑務所でも、雪が降る中で薄着のまま長時間立たされ、硬い椅子に座らされ、長時間にわたり洗脳を受けさせられ、睡眠を禁じられるなどの様々な拷問を受けた。

 3、夫が迫害され死亡、8年間の冤罪を経た李振金さんに再び不当判決

 黒竜江省牡丹江市の学習者・李振金さん(62)は、2024年6月に警官に不当に連行された。現在、李さんは牡丹江市海林市裁判所により懲役4年の判決を宣告され、控訴後も、原判決は維持されたことが分かった。

 李さんはもともと佳木斯市向陽区に住んでいたが、後に牡丹江市へ移住した。中共が1999年7月に大規模な迫害を開始して以来、李さん夫妻は残酷な迫害を受けた。李さんはかつて3年間の労働教養と5年間の実刑判決を言い渡され、夫の楊徳賢さんは迫害され2005年9月に亡くなった。当時15歳だった子どもは、極度の恐怖と苦しみの中で学校を中退せざるを得なかった。

 4、かつて5年6カ月の不当な刑を言い渡された趙飛さん 再び5年の冤罪

 天津市武清区の学習者・趙飛さん(63歳女性)は、2024年10月2日に警官に連行され、武清留置場に拘束された。最近の情報筋によると、趙さんは懲役5年の不当な判決を言い渡されたことがわかった。現在、趙さんは控訴中である。

 趙さんは真・善・忍の信念を貫いたとして、中共の関係者から繰り返し迫害を受け、17年前にも5年6カ月の実刑判決を宣告されたことがある。

'演示图:电棍电击'

拷問の再現:スタンガンによる電気ショック

 趙さんはもともと石各荘鎮中学校の教師だったが、法輪功を学んでいるという理由で、17年前には懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡された。また、懲罰として石各荘小学校に異動させられた。

 2000年3月、趙さんは法輪功の無実を訴えるために北京に行き、陳情したが、警官に連行され、石各荘鎮へ強制送還された。そこで趙さんはスタンガンで電気ショックを与えられ、手足が黒焦げになり、顔は殴打で変形した。夜には三輪車に手錠で繋がれたまま凍えさせられ、昼間は電柱に手錠で繋がれ、通行人に見せしめとして侮辱された。

 5、北京市の孫爽さんに懲役5年の不当判決 

 北京市房山区在住の孫爽さん(36歳女性)は、法輪功を学んだとして2023年11月22日、警官に連行された後、房山区留置所に拘禁された。2025年3月20日、孫さんは北京市房山区裁判所に懲役5年の不当な判決と5000元の罰金を言い渡された。

 孫さんが連行された後、孫さんの母親は娘を救出しようとしていたが、北京市房山区の公安、検察、司法関係者から嫌がらせや脅迫を受けた。警察は孫さの母親を連行しようとさえし、孫さんの母親は家出を余儀なくされた。

 6、山東省の李明霞さんに懲役5年の不当判決 控訴も棄却される

 山東省濰坊市にある諸城市の学習者・李明霞さん(54)は2024年4月19日、放浪生活の中で警官により不当に連行された。その後、2025年1月23日、諸城市裁判所から懲役5年の判決を言い渡され、罰金2万元を強要された。李さんはすぐに控訴したが、濰坊市高等裁判所は2025年3月20日、原判決を維持した。今回の不当な判決は、李さんが受けた中共当局による2回目の迫害である。

 李さんは、諸城市にある国網山東電力会社の会計士だった。2009年、子宮腺筋症と子宮腺筋腫を患い、さまざまな治療を試みたが、どれも効果がなく、医師から子宮の摘出を勧められた。絶望的な状況の中で、李さんは「試してみよう」という気持ちで法輪功を学び始めた。修煉を通じて、李さんの身体は健康を取り戻した。そして李さんは法輪大法の良さや自らの体験を周囲の人々に伝えるようになった。

 2015年5月、李さんは法輪功迫害の元凶である元国家主席・江沢民を実名で告訴した。その後の2016年3月、地元の国保によって嫌がらせを受け、正常に仕事もできなくなり、やむを得ず家を離れた。

 李さんは煙台市で法輪功迫害の実態を市民に伝えていた際、警官に連行されて煙台市留置場に拘束された。2018年7月31日、濰坊市坊子区裁判所から懲役2年の実刑判決を言い渡された。李さんが起こした控訴も濰坊市高等裁判所によって却下された。

 2022年3月3日、李さんを含めて6人の学習者は諸城市朱解鎮姜家荘洗脳班に送られ、拷問による自白を強いられた。李さんは警官・宋偉に平手で打たれて顔は腫れ上がり、口から出血した。また鉄の椅子に縛り付けられ、手錠と足枷をつけられ、食事中も夜間も解放されることはなかった。このような状態で、1回目は23日間連続して拘束され、2回目は7日間連続して拘束されたため、李さんの足はまるで蒸しパンのように腫れ上がった。

中共迫害法轮功学员的刑具:铁椅子

拷問の刑具:鉄の椅子

 李さんは2万元の「保証金」を強要された後に帰宅したが、その後も警官による度重なる嫌がらせを受けていた。

 (続く)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/5/3/493376.html
 
関連文章