トロント:「4.25」に法輪功修煉者が迫害制止を呼びかける(一)(写真)
■ 印刷版
 

(明慧日本)カナダの法輪功修煉者は、2011年4月21日正午、トロントの中国領事館前で集会を行った。1999年4月25日に北京で行われた法輪功修煉者1万人による陳情と同じく、過激な行動やスローガンもなく、冷静かつ平和的に、中共(中国共産党)の12年にわたる法輪功への迫害の実態を伝え、共にこの迫害を制止するよう通行人に呼びかけた。

「4.25」平和陳情12周年を記念し、法輪功修煉者がトロントの中国領事館前で集会を開催

 12年前、法輪功修煉者たちは真相を伝え、迫害がこれ以上拡大することを防ぐため、続々と北京国務院陳情局へ赴き、平和的に陳情を行った。最終的に、2、3万人の法輪功修煉者が北京を訪れたと推測され、中共当局の公文書でも1万人が訪れたと認めている。このように、「4.25」陳情は平和的で、冷静的に行われたにもかかわらず、江沢民や羅幹などはこれを「中南海を包囲、攻撃した」、「政治に参与している」と歪曲し、法輪功に対する全面的な迫害運動の口実とした。それから、12年が経つが、中国では現在もなお迫害が行われ続けている。

 長春黒嘴子労働教養所での残酷な拷問

 吉林省の長春市から来た法輪功学習者・王影さんは、去年の11月にカナダのトロントに来た。彼女は法輪大法を修煉しているという理由で、中共当局から3度の拘束と、1度の軟禁、1度の労働教養処分を受けた。集会で彼女は、吉林省黒嘴子労働教養所での残酷な拷問の実態を訴えた。

法輪功修煉者・王影さんは、長春黑嘴子労働教養所での残酷な拷問を暴いた

 2年の労働教養期間中に、警官らはあらゆる悪辣な手段を用いて王さんに修煉の放棄を迫った。王さんは「黒嘴子労働教養所では法輪功学習者に対して、初めはスタンガンで電撃を加えます。彼らは修煉者を威嚇するため、常にスタンガンを手放しません。彼らが少しでも気にくわなければ、すぐに電撃を加えます。さらに警官らは、強引に私の両足を組ませ、両腕を後ろ手に縛り、その体勢で一日中動くことを禁じ、トイレにも行かせませんでした。私は、激痛のあまり、胸が苦しくなり、めまいや吐き気をもよおし、体を少し揺らすことで、その引き裂かれるような苦しみを、わずかに緩和することしかできませんでした」と訴えた。

 警官らは、さらに王さんの体を「大」の字にし、長細い鉄で編んだ拷問器具「死人ベッド」にベルトで固定して、鼻から食料を強制的に注入する灌食という拷問を行い、王さんを苦しめた。灌食が終わるたびに、王さんの顔は鼻血や食物、粘液などでまみれた。警官らは13日後にようやく王さんを「死人ベッド」から解放した。その時既に、王さんの両足は感覚を失い、両腕を動かすこともできなくなり、顔からは血の気が失せ、骨と皮だけになるまでやつれ、表情も暗く、完全に生気を失ってしまっていた。そんな彼女を見て、同じく労働教養所に収容されていた同修たちは、思わず泣き出した。

拷問の実演:死人ベッド

 王さんはさらに「私が今述べた迫害の事実は、氷山の一角であるに過ぎません。労働教養所での700日余りの日々の中で、私が心身共に受けた残酷な迫害による苦しみは、言葉では表現することができません。法輪功に対する迫害が始まってから、もう何年も経ちましたが、私は当時の痛みをいまだに覚えています。中共がこのような極悪非道な迫害を行う理由はたった一つです。それは私がより良い人になろうとし、自分の信仰を堅持したからです」と訴えた。

 7年近く刑務所で迫害される

 刑務所で7年近く迫害を受けた黄新さんは、遼寧省の沈陽市からトロントに来た。黄さんは2010年4月に刑務所から釈放され、12月にトロントに着いた。集会で彼女は「私は1996年から法輪功を修煉し始め、それから2カ月で全ての持病が治り、1999年に『4.25』平和陳情に参加しました。7.20以降、中共は法輪功に対する全面的な迫害を始めました。1999年8月から、私は苦難に満ちた陳情の道を歩み始めたのです」と述べた。

中国共産党の刑務所で7年近く迫害を受けた黄新さんは集会で発言した

 黄さんは、2度陳情に行き、2度とも拘束され、10人ほどの警官らにスタンガンで電撃を加えられた。そのため、黄さんは1時間も嘔吐し続け、刑務所病院に送られた。2001年8月、真相資料を配っていたところを警察に逮捕され、拘束された。37日間の拘束期間中、黄さんは16日間の断食を行い、危篤状態に陥った。2003年6月、黄さんは給料をもらうため、勤め先に行く途中で再び逮捕され、約7年後の2010年4月5日になってようやく釈放された。

拷問の実演:スタンガンで電撃を加える

 黄さんは「7年近い刑務所生活は地獄よりもひどく、中枢神経を破壊する薬を、私は4年間も強制的に飲まされ続けました。これは中共による明らかな罪悪です。しかし彼らにとって、思いもよらなかったことは、大法弟子は永遠に打ち砕かれないということです。私は無数の大法弟子が、地獄のような刑務所にいても、歴史的な使命を忘れず、知恵を絞って黙々と様々な方法で真相を伝えていたことを目にしました。彼らは本当に偉大で素晴らしいです」と述べた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/4/23/239441.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/4/24/124599.html)     更新日:2011年11月30日
 
関連文章