再び師父との縁を結ぶ(二)
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文/西洋の修煉者 Gerome Audet

 【明慧日本2015年8月17日】

 (二)個人修煉をおろそかにしてはならない

 師父の按排で、新しい家を購入できました。内装もいらないほどで、税金もとても安い物件でした。しかも私の両親の家まで5分もかかりません。両親が私たちを助けてくれたおかげで、私たちは安心して大法の仕事に専念することができました。

 しかし、引っ越しの準備にとても時間がかかり、セールスの仕事もこなさなければなりません。そのため、私はもっと忙しくなり、芝生を刈る時間もありません。しかし、不思議なのは、引っ越した年、芝生が6週間も伸びず、刈らずに済んだので、助かりました。このような事は今までありません。私は再び師父のご加護を感じました。

 私は自分がかかわるプロジェクトにおいて、いくらかの経験を積んでいきました。しかし、あまりの忙しさで、個人の修煉が疎かになってしまいました。内に向けて探すことができず、煉功も堅持できませんでした。修煉に漏れがあれば、必ず家庭にも仕事にも影響をもたらします。

 まず2011年10月、長男が生まれ、1歳までは毎晩何回も起きるので、私と妻はよく休めず、2人ともとても疲れました。しかし、私は懸命に大紀元の仕事に没頭しました。家のことと子供たちの世話を全部妻1人に任せ、妻も限界を感じていました。私は家庭のことをしないといけないという圧力を感じながら、相変わらず全力で神韻を広めると同時に、大紀元のセールスをもこなしていきました。

 しかし、2011年の11月と12月に翌年の契約を約束してくれたお客さんたちは、2012年になって、次々と約束を取り消してきました。自分は向上すべきだと考え、毎日更に早く起きて、煉功し、学法も毎日2講を読み、増やしました。発正念の時間も延長して、仕事への妨害を取り除き、同時に内に向けて探し、大紀元の仕事上の圧力と経済的な不安定のため、躊躇(ちゅうちょ)する心が出ていないかを確認しました。学法、煉功を数カ月頑張りましたが、しかし、広告の成績は少しもよくなりませんでした。頑張れば頑張るほど、結果が悪くなる一方でした。結果に動じないように努力しても、何も変わりませんでした。自分のこの数カ月の努力は無駄になり、また、大紀元のほうも経済的に厳しくなりました。自分の家庭はなおさら、いろんな支払いに追われて、やりくりが大変になりました。

 借金をしないために、4年も働いてきた大切な大紀元の仕事を、一時辞めることにしました。それは自分の人生の中で最も苦しい決断でした。

 私は自分のある間違いに気付きました。それはつまりずっと大紀元新聞のセールスをし、神韻を広めていれば、自分の修煉は、少し疎かになってもよいという認識でした。このような認識を数年も抱いていれば、いずれその結果が現実に現れてきます。

 師父は「それはまったく自分の修煉によるもので、心の修煉にかかっています。着実に功を伸ばし、絶えず自分を向上させ、宇宙の特性に同化してこそ、はじめて上がって来られるのです」[2]、「道程で皆さんがどのような困難に遭ったとしても、振り返ってみると、それは大法弟子に対する煉磨に過ぎず、過程の中で皆さんは成熟させられ、人心を取り除き、最後に圓満成就に向かっていきます。これは即ち、皆さんが歩んできた道です。振り返ってみると、このようなことにすぎません」[3]と説かれました。

 以上の経験から、私は三つのことをしっかり行うと同時に、個人の修煉をおろそかにしてはならないという教訓を得ました。

 2012年6月、私は大紀元から離れました。最初は1年間だけ、休むつもりだったのですが、再び大紀元に戻りませんでした。修煉し始めてから、私の信条が初めて試練を受け、心が動じました。どうすればいいか分からなくなりました。自分が正しく行うことができれば、試練を乗り越え、現れた問題も自然と解決できると分かっていた私が、三つのことを行いながらも、進歩を感じる事ができず、師父の按排も感じられなくなり、いったい何が起きたのか、まったく分かりませんでした。きっといくつかの問題があるはずですが、それが何かは、この時まったく悟る事ができませんでした。

(続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/8/2/313474.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/8/3/151877.html)