再び師父との縁を結ぶ(三)
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文/西洋の修煉者 Gerome Audet

 【明慧日本2015年8月17日】

 (三)再び師父との縁を結ぶ

 私は大紀元の仕事を辞めてから、家で託児所を始めました。それから家族を養うため、家に近い会社で働く事にしました。入社してすぐに販売部門のリーダに抜擢されました。私の新しい上司は結果を重んじ、金儲けのことだけを考える人です。上司は私がお金のために働くほかの社員と違い、お金を重視しないことに気付きました。しかし、上司は何よりも社員がお金のためだけに働くことを望んでいます。そこで、圧力をかけ、私が金儲けだけをとるかどうか試してみたいと言い出しました。

 数カ月後、圧力で私は次第にストレスを感じ、焦りました。自分のデスクの前に座っているのに、何をすればよいかすら分からなくなりました。私生活にも影響が出ました。私は仕事ができなくなり、人事部門の担当にこれを伝えると、病院へ行くことを指示され、医者からはうつ病だと診断され、半年間仕事を休むように勧められました。

 内に向けて、この病状が現れた原因を探しました。ある日、交流文を書いていて、壁にかけてある師父の写真を見ながら、師父に「これはいったい、なぜですか?」と聞きました。その時、ああそうか、もう随分長い間、師父と話していないとやっと気づきました。すると、そう思っただけで、心が温かく明るくなりました。涙がポロポロ流れ、号泣してしまいました。自分を振り返ってみると、信じ難いのですが、いつの間にか私は、師父と交流をしなくなっていることに気づき、申し訳なさで一杯になりました。

 そこで泣きながら、師父の写真に向かってずっと話しかけました。抱えこんだすべての疑問の答えも頭に浮かんできました。自分が失敗したことと、その理由が分かりました。ずっと成功していれば、ずっと極端に走りつづけ、周囲のことを正しく認識できないうえ、メンツを重んじる心、心配する心などの頑なな執着心を取り除くことができません。個人の修煉をしっかりこなしてこそ、三つのことをよく行うことができます。これは自分が歩まなければならない正しい道です。師父との会話の中で、師父の声は聞こえてきませんが、答えが頭に浮かんできました。私は新しい仕事を通して売り出した神韻のチケット、貼ったポスターのことを思い出し、これも師父の按排だったと分かりました。それらの多くの生命を救い済度するには、こうする必要があったからだと思いました。

 これらの事が分かった後、毎日の学法煉功を重視するようになり、そしておろそかにしてきた心性の修煉を、もっと重視するようになりました。そうするうちに、自分はますます大きな力と自信を持つようになりました。うつ病も治りました。師父と大法に感謝いたします。今の私はさらに積極的になり、ますます穏やかになり、多くのプロジェクトに参加しています。私は再び学校に行き、仕事がより安定して環境にもよい専門知識を身につけ、同時に三つのことを行う時間も、もてるようになりました。

 子供に自転車に乗ることを教えたことを思い出しました。はじめは、私がしっかり支えて、子供が安心して乗っていました。それから、要領を得た子供を見て、私は手を放して、横で走って見守ることにしました。

 これは師父が、私たちの修煉を見守ってくださることと、とても似ていると感じました。修煉の初めの頃は、師父がそばにいらっしゃると分かり、何も心配せず安心して前に進みました。それから、師父は少し手を放されますが、私たちが正しい方向へ、安全に進むように見守ってくださいます。その時私は転び、動じました。でも今はすべてがよくなり、三つのことを行うと同時に、個人の修煉も前より、しっかりとできるようになりました。

 私は再び師父に心を開き、大法の純正さと神聖さが、さらにはっきりと分かるようになりました。大法は私の心身を浄化し、新たな人生を与え、心身共に強くさせてくださいました。以前のような口先だけがうまく、確実に修煉もできず、毎日あわただしいこともなくなりました。

 同修たちも修煉の中で難を経験し、傷ついたことがあるかもしれません。また大きな試練と挫折に遭って、こわごわと修煉するようになったかもしれません。自信もなくなったかもしれません。しかし、いかなる状況にあっても、必ず真に、師父を信じてさえいれば、師父はすぐそばにおられることが分かります。師父の按排はすぐそこにあるのです。一時先が見えなくても、一時それを感じる事ができなくても、師父の按排は完全、完璧なものです。師父は私たちにあまりにも多くのことを、悟らせ、教えてくださいました。

 西洋では師父のことをマスターと呼びますが、中国人は師父と呼びます。ほかの人が私に「師父」という二文字は父親と老師(先生)の併称だと教えてくれました。とても理にかなっていると思います。

 慈悲なる師父に感謝いたします!

 同修の皆さんに感謝します!

 (完)

 (2015年カナダ法会での交流文)

 注:

 [1]李洪志師父の著作:『ロサンゼルス市法会での説法』

 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 [3] 李洪志師父の著作:『各地での説法八』「二〇〇八年ニューヨーク法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/8/2/313474.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/8/3/151877.html)