生意気な悪がきから良妻賢母までの道のり
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文/中国・三東省の大法弟子

 【明慧日本2015年10月3日】私は80年代に生まれた女の子です。小さいころから喧嘩ばかりの家庭で育ちました。頑固なおじいちゃん、道理の通じないおばあちゃん、お酒が命のお父さん、そして、命がけで喧嘩するお姉ちゃん、彼らは言葉一つで喧嘩し始め、お互い一歩も譲ろうとせず、喧嘩のない静かな生活は、今まで一日もありません。ある日の放課後に帰宅すると、家が荒らされているのを見て怖くなりました。後で、お父さんとお姉ちゃんが喧嘩したのを知ったのです。今回は一人は包丁、もう一人は椅子で喧嘩したそうでした。

 生活用品は常に壊されては新しいのを買い、テレビだけでも父に何台も壊されました。大人しい母は涙を拭きながら文句も言わずに、喧嘩の絶えない日々を過ごしてきました。この家族は、まだ幼い私の心をボロボロに傷つけ、何もできない私は人生に絶望すら感じていました。ある日、父がテレビを投げようとしたとき、私は農薬のビンを持ち、部屋に隠れて飲もうとしたとき、家族にわかり奪い取られました。

堕落の始まり

 恐怖と不安に囲まれて育ったため、小さいころから性格が激しく、人生とこの世界に嫌悪を感じていました。十六の年になり、私はすぐさま家から出て、青島でアルバイトをしながら生活し始めました。心の束縛が解け、何事も自由になり、自分で自分の人生を決めるようになれました。

 初めの頃は仕事以外、飲み食い、遊び楽しむことが、私の生活のすべてで、このような自分は格好良くて、さっぱりしていると思っていました。そして、段々とたくさんの悪い習慣を身に着け、心の行くままにお金を使い、行動しました。人生に刺激を求めるため、毎日お酒を飲み、カラオケに行きました。その後は、賭博にまで手をだし、「生意気な悪がき」を通り越して、本当のワルになっていました。

 頭がはっきりしている時、このままではいけないと分かり、ここまで堕落してしまったことを後悔しますが、もう後戻りはできず、酔い痴れたまま死ぬまで生きるしかないと思いました。

暗闇に差す一筋の光

 いつの間にか結婚する年になり、友達の紹介で今の夫と知り合いになりました。交際している時、彼の両親が法輪功を修煉していることを知りましたが、当時は中国共産党による嘘の宣伝に私は毒されていて、法輪功に対してそれなりの抵抗がありました。結婚したら、絶対に彼らに修煉させないとまで決心していました。。

 そして、結婚後、この婚姻生活を守るため、今までの悪い習慣をすべて治そうと思いましたが、簡単なことではありませんでした。少しでも気が緩むと「急病が再発した」かのように、再びタバコやお酒に手を出してしまいます。舅と姑が家を買ったばかりで、経済的に余裕がなくなり、私は結婚時の持参金の数万元を、短期間ですべて生活費として使い切ってしまいました。舅と姑が修煉していることを知られないよう、結婚して一年以上が経っても、両親を家に招きませんでした。

 お父さんとお母さんと一緒に生活していくうちに、二人はテレビや新聞に載っているような人ではないことに気づきました。二人は働き者で、周りの人たちに優しく接し、一緒に暮らしていると、家族の暖かさを感じるようになりました。

 妊娠した時、経済的に余裕がありませんでした。お母さんが履いているズボンの至る所に継ぎはぎの跡があるのに、新しいズボンを買うお金も惜しんで、私においしい物を食べさせようとナマコまで買ってきました。しかし、いくら二人が大事にしてくれても、私の脳内にはテレビが報道した、中国共産党によって捏造した場面しかなく、二人が私に真相を話しても、その頃は聞く耳を持ちませんでした。

 インフルエンザが流行している時期に、ウイルスにかかり、出産したばかりの妊婦が亡くなったという報道が出ました。その時期に、私の子供も生まれました。産後、高熱がなかなか引かず、肺にも炎症が起きたため、長い間ずっと入院していました。しかし、注射針がさす場所もなくなるほどの点滴を受けてきたにもかかわらず、治る見込みは一向になく、私は辛うじて息をしながら生まれたばかりの赤ちゃんを、ただ見つめていました。その時、自分は死んでいくのだという言葉が頭に浮かび、今までにないほどの恐怖を感じました。

 お母さんは心配そうに神様のご加護を受けられると、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と私に言うように教えましたが、私は頭をふって断りました。この時、ある若くて凛々しい看護婦(後に、彼女が40過ぎであると知りました)がそばに来て、微笑みながら『法輪功は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と唱えなさい、あなたの病気が良くなりますよ」と言いました。これには驚きました。なぜ彼女までこういうのでしょうか。もしかするとお母さんが今まで行ったことは、すべて本当に良い事だったのではないでしょうか?法輪大法は仏教であり、中国共産党が法輪功を、なぜ迫害しているのでしょうか?ならば、彼らは長年ひどい仕打ちを受けても、なぜあきらめないのでしょうか?

 生きたいという願望が、自分の心の中に芽生え、看護婦の言うとおりに誠心誠意をこめて、その言葉を唱えました。「法輪功は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい、法輪功は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい……」と午後から晩まで唱え続け、いつの間にか眠ってしまいました。

 目覚めると奇跡が起きて、すぐに体が軽いと感じ、呼吸も順調に楽になり、危険な症状がすべて消えました。このことを通じて、お母さんが言っていたことは、本当の事だったと驚愕しました。しかし、「なぜ、法輪功が奇跡を起こさせるのか」を不思議に思いました。

 今すぐにでも法輪功の事を知りたくて、退院してすぐに『転法輪』を読みはじめました。

 一句一文を真剣に読み、本の中の博大で、奥深い内容に初めて触れました。そして、体の中で何かがあちこちで強く回っているのを感じ、母に尋ねると「師父が法輪をくださったのですよ」と教えてもらい、私は思わず泣き出しました。

 長年の無神論や中国共産党による大法への迫害が、嘘だと分かり、いっぺんに崩れ去ったのです。そして、その日から私は修煉をはじめ、師父の教えの通りに「真・善・忍」を基準にし、以前の様々な悪い習慣をすべてやめました。人生の目的が分かり、生活に希望が湧き、心の底から、今までにない幸福を感じました。実家に帰るたびに、両親に大法の素晴らしさを話し、私の変化を見た両親も心から喜びました。

 私を地獄から救い上げてくださった師父に、本当にに感謝しています。かつての私のように毒害された衆生を救うため、私も真相を伝えはじめ、本当に法を正す時期の大法弟子になることができました。

 大法は私の家を救ってくれた

 子供が二歳になったとき、私の婚姻に赤信号が灯りました――夫が浮気したのです。このことはお母さんが先に知りました。私も修煉者であると真っ先に思ったお母さんは、すべてを話してくれました。私はお母さんと交流し、お互いに心を動じさせないように注意しながら、「情」をなくすよう自分の内に向けて探し、旧勢力の按配を否定しました。

 忙しい中、私は果物屋さんの仕事を休み、勇気を振り絞って、真相を伝えるという目的で夫とその相手を呼び出して、ともに夕食をとりました。私が善悪に報いがあり、正しい道に戻るよう真相を話しているのに、夫の彼女は「私たちはともに地獄に落ちる覚悟ができています」と言い返してきました。私はそれに心を動かさず、自分の内に向けて探しました。

 夫は毎日その彼女とすごし、私は法を勉強し、自分を正していきました。ある日、心の底から彼女を救う目的で1斤40元ほどのナツメのみを買い、彼女に会いに行きました。もう一度、彼女と心を開いて話したところ、彼女は感動し、「あなたはいいお嫁さんをもらったね。ご両親もとても親切だわ」と夫に伝え、自ら夫から離れ、二度とこのようなことはしないと謝りました。

 そのことがあってから、私たち五人家族は、皆大法の中で自分を正すことができるようになったのです。

 言葉に表せないほど師父に感謝しています。これからは実修し、多くの衆生を救い、師父に心配させないよう、有史以前の大望を果たしたいと思っております。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/2/23/288000.html)
 
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