文/山東省の大法弟子 静思
【明慧日本2016年8月27日】
尊敬する師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
今回の大陸大法弟子ネット法会にあたり、自分がこの数年どのようにして専門の技術をマスターしたのか、また、師が法を正すことを手伝う中での修煉体験を書き、師父にご報告すると共に、同修の皆さんと交流したいと思います。法に基づいていないところがあれば、慈悲深いご指摘をお願いします。
師父は「私が言いたいのは皆さんが専門の技術を生かすようにということです。皆さんの言葉で言うと、師父の法を正すことに手伝い、衆生を救い済度するということです。このように行なってください」[1]と説かれました。
2008年、北京オリンピックの前後、私たちの地区の大法弟子は中国共産党の気が狂ったかのような迫害に遭い、100人以上の大法弟子が不当に連行され、3人が懲役7年という重い刑罰に処され、十数人が労働教養を科されました。私も1カ月間、拘禁されました。留置場から出て来た時、私が知っているほとんどすべての協調人と技術担当の同修はみな拘禁され、懲役刑の判決を受け、労働教養を科されたか、あるいは、路頭に迷いました。
同修の皆さんの助けのもとで、私は恐怖や困惑などの感情から息を吹き返し、引き続き三つのことをしっかり行おうと準備していた時、私たちの地区では技術のことについて空白になっていることに気づきました。なぜなら何人もの技術担当の同修が拘禁されてしまったからでした。この時の自分の心の中の後悔と自責の念は言葉では言い表せないほどでした。それは自分が怠けて努力していなかったからです。というのも、数年来いつも、技術担当の同修を乗せて車を運転し、あちらこちらへ行ってパソコンのシステムのインストール、プリンターのメンテナンス、パラボナアンテナの設置などを行っていました。しかし、法を実証するために使う技術を自分が学ばなければならなくなるとは想像もしたことがなく、同修を連れて消耗品と設備を買いによく行っていたのですが、その場所の住所を書きとめておくべきだったとは想像もしたことがなく、書き留めておけば、必要な時に自分が技術担当の仕事を行うことができたからでした。そして今、それが必要であるにもかかわらず、自分は何もできず、何もわからなかったのでした。同修の向上と衆生を救い済度するために必要であり、同修の切に望むまなざしのために「今から法を実証するために必要なことは何でも学び、何でも行おう」と決めました。
決心したのはいいのですが、行なってみると本当に難しかったのです。一つ目は、今まで実際に操作したことがないので、どのように始めようとしても頭の中は真っ白だったことでした。二つ目は、自分が何度も中国共産党に連行され、不当に拘禁されたので、母は心にのしかかる巨大な圧力に耐えられずこの世を去り、親類や友人はみな恐ろしさで遠くへ行ってしまい、兄弟姉妹と家族はいつも監視されていたので、私がまた何かをし、何かの間違いをしでかして不測の事態が起きることを心配していたことでした。しかし私はひるまず、どんなに難が多くても突破し、専門の技術をマスターし、師が法を正すことをお手伝いしなければなりませんでした。
専門の技術をマスターする
一、真相携帯電話にかかわる技術をマスターする
学ばなければならない最初の技術的な項目は真相携帯電話のインストールでした。『天地行論壇』からプログラムをダウンロードして、ある日の午前中に人目につかない場所に隠れて学習しました。しかし、どんなにIMEI(端末識別番号)を変えてもどうしてもマスターできず、気づかないうちに正午になっていました。頭がぼうっとしてくらくらした状態で家へ帰ると、妹と妹の夫が家の中で私を待っていたのに気付いたので、私が一言声を掛けると、妹は大声で泣き出しました。というのも、食事の時間になっても私が帰ってこなかったからです。私は携帯電話を持って行かず、電話では連絡が取れず、そのため妹はひどく驚いてしまったのでした。
ある時、IMEI(端末識別番号)を変えることができる何台かの携帯電話を買いに行ったのですが、それを姪に気づかれました。その日の夜、家でプログラムをインストールしていると、姉と妹がやって来て、二の句を言わずにお金を出して私の新しい携帯電話を買おうとしたので、心配しないように伝えたのですが、姉と妹は泣きながら訴え、結局、深夜になっても姉と妹の訴えは報われなかったので、姉と妹は泣きながら出て行きました。
このようにして、携帯電話の技術を私はマスターし、この技術を私の地区で普及させました。同修たちが「どんな携帯電話を買えばいいのですか?」「どうやってIMEI(端末識別番号)を変えるのですか?」「どうやってSIMカードを買えばいいのですか?」と何度も聞いて来た時、法を実証する時に専門の技術を把握することは本当にとても重要だと感じました。
もちろん、これを行う過程の中で、いつも師父が励ましてくださっているのを実感することができました。私たちの心が法に従っていれば、神の奇跡は現れてくるのです。
2013年9月、中国共産党はSIMカードの実名制度を実行し始めたので、携帯電話で真相を伝えるプロジェクトを遅らせないために、私は繰り上げてSIMカードの販売元から数百枚のSIMカードを購入し、販売元が提供してくれた方法に基づいてSIMカードを使用可能な状態に開通させてから、SIMカードを同修たちに配りました。しかし、実名制度が実行された初日、提供したカードを開通させる方法はもう有効ではなくなったので、最低1回は電話を掛けなければ開通させることができない、ということを販売元が伝えてきました。もう手遅れでした。すると案の定、しばらくしてから次々と同修がSIMカードを返しに来ました。というのも、SIMカードが使えなくなってしまったからでした。ある同修などは、100枚以上のSIMカードを持って行き、10枚試してみて全部だめだったので、すべて私に送り返してきました。
しかし私の心は動じず、ただ「これは大法の資源なので、無駄にはできない」と思いました。そこで、任意にカードを1枚とり出し、携帯電話で試してみると開通したのです。もう1枚試してみるとやはり開通したので、同修が試したのだけが開通できず、他のSIMカードはすべて開通できる、ということに最後に気が付きました。その後、続々とSIMカードが送り返されてきましたが、私のところですべて開通させることができました。
師父は「神を修めているので、必ず神にまつわる奇跡が存在しています」[2]と説かれました。
二、パソコンのシステムインストールをマスターする
二つ目に必要な項目はパソコンのシステムインストールでした。なぜならほとんどの資料点が破壊され、ほとんどの設備は中国共産党によって奪われてしまったので、新たな資料点を速やかに設立するために、設備を購入し、新しいパソコンにシステムをインストールすることが当面の急務となったからでした。
どのような設備を購入すべきかは天地行論壇で調べることができたのですが、どうやってシステムをインストールするのかについては、私のように基礎の全くない人間にとっては、天地行の説明を読んでも天の書物を読んでいるかのようで、本当にあせり始めました。
ある日、「地方から技術担当の同修に来てもらい、私の地区で技術を学びたい同修に教えてもらいましょう」とある同修が私に話しました。そこですぐにこのよい知らせを興味を持っている数人の同修に伝え、学習の準備をしてもらいました。技術担当の若い同修が到着した時、私は驚きのあまり目を丸くしてしまいました。なんと、若い技術担当の同修を待っていたのはほとんどが「白髪族」でした。
私は「安心して教えてください、私たちは必ずマスターします」と言い若い技術担当の同修を慰めました。私はとてもバカな方法を採用しましたが、それはもっとも実用的な方法でもあったのです。技術担当の同修の言った話と操作のステップをすべて書き留め、後で繰り返しインストールを練習し、学んでいる同修の何人かは私よりも若く、私よりも年を取っている同修もいましたが、最終的に私だけがマスターしました。しかし、私が「マスターした」というのは、見よう見まねでマスターしただけで、新しい問題が発生すると解決できなくなってしまいました。そこで技術担当の同修との内部的な連絡を明慧ネット上で作り上げ、問題がある時はいつでも教えてもらいました。このようにして、私たちの所でのパソコンにシステムをインストールする任務に私は耐えることができたのでした。
ある日、例の技術担当の同修が不当に連行され1年の労働教養を科されたことを、突然知りました。システムのアップグレードができない状況下で、八方手を尽くして別の地区の技術担当の同修に連絡したのですが、この技術担当の同修も中国共産党に連行され、さらに懲役10年という重刑を言い渡されてしまいました。
私の頭はハンマーでガンガン叩かれているような感じになりました。というのも、自分の依頼心が同修の魔難を高めてしまったことに気づいたからでした。そしてその時から、この依頼心を少しずつ取り除いていこうと決心し、問題があって解決できなかった時、ノートパソコンを抱えてパソコン関連ショップが居並ぶ商業ビルへ行き、パソコンを買った業者に教えてもらい、同時に『天地行論壇』に質問しました。もちろん、条件次第では以前会ったことのある技術担当の同修に教えてもらうこともできました。
このようにして、「師父に啓示を求めれば、理解できる人に対して学ばせ、自分を悟らせ、マスターできる」とある同修が言っていた通りになりました。パソコンのシステムをXPからWIN8へシステムのアップグレードを行った時、その方法を掌握するのはとても簡単で、ある時などは別の地区へ行って同修にアップグレードの方法を教えたりもしました。
三、大法書籍の作成を学ぶ
2008年の後、中国共産党が狂ったように家宅捜索したので、私の地区では大法書籍が非常に不足してしまいました。学法を切実に願い、一部の同修が自分で大法の書籍の製作を始めました。しかし、経験がなかったために、出来上がった書籍の品質は不十分でした。そこで、大法の書籍の製作という考えが生まれました。
まず、天地行論壇から書籍製作のための指導書をダウンロードし、レーザープリンターや大型カッター、ラミネーターなどの工具を購入しました。天地行の同修の提案に基づいて、まず『共産党についての九つの論評』、『九死に一生を得る』、『法の光に同化す』、『江沢民その人』などの書籍から作り始め、書籍を製作するための一定の経験が身についてから、大法の書籍の製作を開始しました。
私は謙虚に敬う心を抱いて、大法の書籍の製作を開始しました。資料点の同修といつも「師が法を正すことをお手伝いするこの偉大な時に、いったい私たちはどれほど大きな光栄を得たのだろうか、大法の書籍を自分の手で製作できるなんて!」と交流しました。そして、大法の書籍を製作した時はいつも、心の中に荘厳で神聖な感覚が湧いてきました。すべての工程、すべてのステップにおいて、私たちが行うことのできる最も厳格な基準を以って書籍を製作し、製作し終わった後は『轉法輪』1冊1冊に、腰のあるきれいな紙で表紙を飾り、すべての大法書籍にきれいな真相しおりを1枚挟みました。
1冊1冊の美しい『轉法輪』と大法書籍が不足している同修の手に続々と送られた時、それらを私たちが作ったということを多くの同修は信じられず、どこかの印刷工場でプリントしたものだと思い込んでいました。数年来、千冊を超える『轉法輪』と数千冊の師父の各地での説法は、私たちの地区の同修の需要を満たしたただけにとどまらず、他の地区の修煉者も支援しました。これらの書籍は6平方メートルに満たない部屋の中で作られていたのでした。
ノートパソコン2台と白黒レーザープリンター2台、カラーレーザープリンター1台、インクジェットプリンター1台、さらに大型カッター、小型カッター、ラミネーター、印刷に使う紙とその他の必要な工具がこの小さな空間に置かれていたので、2人の人間が位置を変える時はいつも体を横にして通らなければなりませんでした。冬は部屋が冷えるので書籍の表面を保護するための透明な膜が皆ひび割れてしまいました。夏には暑さで機械が正常に動かない事がよくありました。唯一ある扇風機は機械の温度を下げるためのもので、人間用のものではありませんでした。
毎年、元旦に人々が新年のあいさつで忙しくしていたり、友人の家に遊びに行ったりしていた時に、書籍の製作を始めてからは、私はほとんどこの小さい部屋で過ごしました。実はこの時期が私にとって最も静かで誰にも邪魔されなかったのでした。ある同修が「いつまで準備できますか」と聞いてきたので、私は「同修が必要とする限り私たちは書籍を製作します。もしかしたら法が人を正すまでずっと作り続けるかもしれません」と言いました。
専門の技術を利用する
修煉の中で向上し、正す進展が速まり続けるに伴い、「専門の技術をマスターすることは師を手伝い法を正す中で欠かせないものであり、そこには常人の中の専門技術も含まれている」ということをだんだん考えるようになってきました。
例えば、私は車を運転することができますが、あるエピソードがあります。2008年、私が車で地方から『共産党についての九つの論評』を運んだという理由で警官が私の乗用車を強奪していきました。2009年10月、中国共産党の洗脳班から出て来たばかりの時、「車は私の法器なので、必ず取り返さなければならない。法を実証する大法弟子のために引き続き行動しなければならないからだ」と思いました。
この考えを姉に相談しましたが、姉は「まだ車が必要なんですか。あなた自身が戻って来れたのだからもういいでしょう。もう二度とトラブルを引き起こさないように」と私を強く叱りました。その日、姉の家を出た時、突然国保大隊の警官から電話を受け「車を持って帰ってください!」と言われました。
師父が私のために車を取り返してくださったとわかりました。この数年、私の車で消耗品を運び、設備を購入し、資料を配るために同修を地方まで乗せて行き、中国共産党の刑務所まで行って正念を発し、地方に行って交流し、資料を運び、さらにこの車で弁護士を送り迎えしました。時にはこの車は地方の同修の役に立ち、私の車は大きな功労を積んできたのです。
さらに専門の技術について、私は法律を学んだことがありました。この数年、学んだ法律知識を活かして、迫害された同修のために正義の弁護士に頼んで同修のために法廷に立って弁護し、法律の角度から真相を伝えることができました。特に江沢民告訴の大潮流が起こってから、すぐに留置場に不当に拘禁された同修のために江沢民に対する「告訴状」を書き上げ、弁護士に頼んで同修の所に持って行きサインしてもらいました。
江沢民に対する「告訴状」の見本が明慧ネットで発表される前に、私は自分が書いた告訴状を見本として地元で協調をはかっている同修に紹介し、江沢民の告訴状の基本パターンを同修たちにすぐに理解してもらうと同時に、同修の要求に合わせてプリントし、告訴状を整理しました。
私は一定の知識を持っていたので、ここ数年来いつも同修、特に年配の同修のためにネット大陸法会の交流文章を添削・整理し、自分も法を実証する物語や詩歌を書き、明慧ネットや正見ネットに投稿しました。
「専門技術」に対する悟り
専門技術とは何でしょうか? 私が気づいた事は「法を実証するために必要であり、同修が必要としていることを行う専門技術で、高い精度を持った優れた技術を指しているだけではない」ということでした。たとえば、プリンターを修理できること、プリンターをリセットできること、パソコンにシステムをインストールできることなども専門技術です。数年前を思い出すと、プリンターのリセット方法をマスターしていただけなのに、地方の同修に頼まれて行った事がありました。リセットに成功すると、そこの資料点の同修は敬服しながら私を見て、私のことを「技術担当の同修」と呼びました。その同修にリセットの方法を教えた後、私はまじめにその同修に「あなたも『技術担当の同修』ですよ。なぜならあなたは現在、私と同じくらい多くの事ができるからです」と言うと、その同修は笑いました。
この数年、新しいプロジュクトに携われば、そのプロジェクトが大きいか小さいかに関わらず、私はまじめにマスターし、その後、実際に行っている同修と交流し、真相DVDのプリントやネット封鎖突破ソフトの制作、卓上カレンダーや壁掛けの月別カレンダーの制作、シルクスクリーン印刷、シールへのプリント、真相紙幣の印刷、新しく設置した設備の操作などについて交流しました。
2013年、神韻公演DVDのケースが出回り始めた後、まるまる1日の時間をかけてやっとケースの表面と裏面をどのようにプリントし制作するのか、ということと、外側のラミネート包装の仕方をマスターした後に、資料点の同修に教えました。夜になって私は夢を見ました。夢の中で私は異なる世界を飛んでおり、その世界では緑の木々が木陰を作り、環境は絵画のようでした。これは私が心を込めて作って来たものであり、師父が励ましてくださっているのだ、ということを知りました。ある同修にとってはこのプロジェクトは易しく、習わなくてもできるようなものではあったのですが。
協調をはかっている同修は一日中忙しくててんてこ舞いしていました。今日は技術担当の同修を連れて機械を修理し、明日はどこそこへ行って協調を図っているのを見て、数年も経っているのに自分がインターネットもプリントアウトもメールも送ることができないことについて、「時間がないから学べない」とか「自分は年を取っているのでマスターできない」と言ったりする同修もいたのです。そんな時、私は「もし私たちすべての協調人が専門技術をマスターすれば、技術担当の同修が忙しく走り回って長期にわたり疲れてしまい学法の時間がなくなり、漏れが生じて旧勢力に尻尾を捕まえられて迫害されてしまうことを最大限に免れることができる。もし私たちがマスターできた専門技術をそれを必要としている同修に教えれば、多くの同修が次々と『技術担当の同修』になるであろう。『師が法を正すことをお手伝いする』とはどういうことなのかを私たちが命の底から本当に理解したならば、大法が私たちに何事かを行うことを要求した時、『できません』と言うのではなく、私たちはみな『できます』と言うことができるはずだ」と思うのです。数年が経ち、収穫は大きかったと感じています。師父の教えと法の要求からは大きな差があったのですが、修煉の道でさらに心を勇猛にして励み、さらに多くの専門技術をマスターすれば、大法にとって必要な時、私は「師父、ご安心ください、私はできます。私が行うことができるすべては師父が与えてくださったものだからです」と言えるはずです。
「修は己にありて、功は師にあり」[3]なのですから、心を込めて行いさえすればうまく行えるはずです。
ありがとうございます、師父!
ありがとうございます、同修の皆さん!
注:
[1] 李洪志師父の経文:『世界法輪大法デーの説法』
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法五』「二〇〇四年米国西部法会での説法」
[3] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
(明慧ネット第12回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)