修煉の中で私たちは「懸頭刺股」という精神を持っていますか?
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年12月7日】「懸頭刺股」(けんとうしこ)という話ですが、それぞれ『太平御覽』と『戦国策の秦策一』に記録されています。その意味ですが、非常に努力すること、苦学のたとえです。勉強していて眠くなると、自分の頭を綱にかけて引っ張ったり、股を錐で刺して目を覚ましたりして頑張ることです。

 「頭髪を綱でくくって梁につなぐ」という話は、東漢時代、孫敬(そんけい)という若者が勉強に支障をきたさないように、彼は綱を探し、片方の端を自分の髪の毛に結び、もう片方の端は梁に縛るという解決策を考え出しました。読書に疲れて居眠りをすると、頭が下がり髪の毛を結んだ綱が頭皮を引っ張り、痛みで目が覚める。目が覚めると読書を続け、ついには有名な政治家になったのです。

 戦国時代の青年で、若い頃はあまり学問がなかった蘇秦(そしん)の話です。蘇秦は若い頃はあまり知識がなく、どこに行っても誰も注目してくれませんでした。大きな野望を持っていても重用されることはありませんでした。彼はしばしば夜遅くまで本を読んでいて、とても疲れて居眠りしそうな時に、準備した錐で股を刺すと、突然の痛みで目が覚めて、そのまま読書を続けていました。

 常人の間で出世するために、古人たちは一生懸命勉強していました。私たち大法弟子は、今日の法を正す修煉の中で、同じ精神を持つべきではないでしょうか? もちろん、大法の修煉は苦をなめるだけに頼るのではなく、主に心の向上を目的としています。しかし、私たちは、学法煉功、正念を発する時「懸頭刺股」という古人の精神を学ぶべきです。

 修煉者の中には、法を勉強する時に寝ている人もいて、常人の仕事をしている時には全く眠くないのに、大法の本を読むと、10分もしないうちにぼんやりして、長い間突破できず、集団で学法をする時も寝てしまい、本が地面に落ちてしまった人がいれば、また、正念を発する時に掌が倒れたり、手の仕様を変形させたりしている人も多くいました。他の空間では正と邪の戦いであり、しかも法を正す時期の大法弟子だけが持っている大いなる戦いです。正と邪の戦いの間、どうして眠れますか? これは純粋に意志の問題であり、大法弟子は正念を発する時の掌が倒れた問題すら解決できない、あるいは学法する時に眠る問題すら解決できないのであれば、旧勢力があなたを見下しているのはもちろん、天の神々でさえもあなたをあざ笑っているでしょう。師に助けて法を正すというような大きな責任を任されていますが、私たちにはその「懸頭刺股」という古人のような意志すらないのでしょうか?

 1999年以前に法を得た人は約20年間大法を修煉しており「法を学ぶ」「内に向かって探す」など、うわべではすべて理解していますが、実際の修煉ではそうでもないのです。各地で、一部の同修は病業があり、肉身も失くした同修もいました。学法や正念を発することは形式的なものではありません。師父はとっくに私達に教えてくださいました。師父は「表面的な変化は、他の人に見せるものであって、あなたが済度されうるかどうかは、自らの心の変化と昇華によるもので、それが変わらないかぎりは向上できませんし、何も得られません」 [1]と説かれました。

 今、最も顕著な問題は、私たちは修煉の最初の頃のように粘り強く続けることができないため、私たちの意志を緩めさせて、邪悪が私たちを妨害することができます。

 同修が交流記事で述べているように、修煉は根気よく続けることがたくさんあります。毎日、自問自答してみてください。自分は五式の功法を煉っていましたか? 四つの時間で正念を発することを堅持していますか? 2時間、学法をしていますか? 毎日、法輪功迫害の実態を伝えることをしてきましたか? 自分の執着を見つけるために内に向かって探していましたか? 自分の感情や私心と雑念を抑えていますか? 他の人に善意を持って接していましたか?  全体は一丸になって、自分を最大限に引き出していますか? 口汚なさや眠気、遊びに夢中などの快適さへの欲求を抑えていましたか? 仕事をする中で自分を修め、真面目に取り組むことにしていますか? などなど。

 伝統文化の中で、今日大法を広めるために、道を切り開くものがあります。本当に基本的な道徳を思い出させてくれるものもあります。大法の基準に基づいて、いい人から始めてみて、それによって修煉の状態が変わるかどうかを見てみましょう。私たちは宇宙の護衛者なのですから、常人以下の存在になるわけがありません。

 精進していない同修たちは、この瞬間から自分を変え、初志貫徹の状態を見つけ、圓滿成就するまで精進しましょう。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「大法は利用されてはならない」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2018/7/19/371234.html)
 
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