文/香港の大法弟子
【明慧日本2021年1月5日】 2021年を迎えて、社会は変わり続けている。8年間ずっと街頭で法輪功学習者(以下、学習者)を妨害していた「香港青年関愛協会」(以下、青関会)が一夜にして姿を消した。「青関会」は法輪功を迫害するための「610弁公室」の香港支部であり、2012年ごろから、当時の香港行政長官である梁振英の黙認の下でいろいろな妨害活動を始めていた。
2020年1月1日、法輪功の真相拠点は元の姿に戻った |
「過去8年間にわたり法輪功に対して誹謗中傷と妨害を尽くした『青関会』の解散は歴史の必然であり、善悪に報いがあり正義が勝つ天の道理である。これからも学習者はかわらず法輪功への迫害の実態を伝え続け、中国共産党(以下、中共)の邪悪を暴露していく」と香港法輪大法学会のスポークスマンの梁珍氏は述べた。
青関会の解散
「青関会」の解散に関しては、12月29日に香港の某民主派活動家が「2020年の最後の日に解散するそうだ」と明かし、「12月31日午後2時~3時に、『青関会』の各街頭拠点を取材するように」と香港の各メディアに要請を出した。
2020年12月31日午後3時、「青関会」は銅鑼湾の拠点を撤去 |
解散の噂はあまりにも突然かつ「奇怪」で、市民は半信半疑だった。31日午後、銅鑼湾SOGO百貨店前にある法輪功の真相拠点付近で、洪偉成、肖暁容、陳進宝を含む複数の「青関会」のリーダーが現れて監視を行った(「青関会」の拠点はいずれも法輪功の真相拠点のすぐ横に設置してある)。ちょうど午後3時に、「青関会」のメンバーが現れて、拠点に設置してある法輪功を誹謗中傷する内容が書かれた横断幕などを撤去し、その後一言も言わずに去った。
「青関会」が撤去した後の尖沙咀天星埠頭にある真相拠点の光景 |
2021年1月1日現在、湾仔歩道橋にある法輪功真相拠点の光景 |
香港の学習者によると、12月31日のほぼ同じ時間帯に旺角、紅カン、尖沙咀、湾仔などの法輪功真相拠点の横に設置されていた誹謗中傷用の横断幕や看板、机、鉄箱なども「青関会」メンバーによって撤去された。旺角にある「青関会」の倉庫も空になった。
「青関会」の退場前、「同心会」が法輪功の真相拠点を破壊
「青関会」が解散する前の12月中旬、香港の法輪功真相拠点の6カ所が何者かに襲撃され破壊された。12月19日、ある50代男性が黄大仙拠点にある横断幕やパネルを乱暴に壊し、学習者に問いただされたところ男性は黙って立ち去り、一度転倒した後、道路を横断した。近くに少なくとも6人の女性仲間が携帯電話で彼の行動を撮影していた。
「香江同心会」と自称する団体がSNSに投稿した映像から、同男性がまた旺角法輪功真相拠点で看板にスプレーをして、尖沙咀、銅鑼湾、黄大仙拠点でパネルを破った姿も確認できる。
複数の真相拠点で暴力行為に及んだ男性は同一人物と思われる。聞くところによると、同男性は中国で武術訓練を受けたことがあり、「符××」の名前でフェイスブックのアカウントに登録していたそうだ。香港警察応援の活動に姿を現したことがあるため、彼は中共寄りの団体の一員だと思われる。
「香江同心会」は2020年1月に設立された香港警察を支持する組織である。同組織は香港市民運動の「レノンの壁」の破壊、裁判官攻撃、本土から香港に来た「防疫」支援隊の支持にも参加していた。
「青関会」解散の原因、「同心会」と「青関会」の接点について、現時点ではまだ不明である。
香港法輪大法学会 真相を伝え続けていく
香港法輪大法学会のスポークスマン・梁珍氏は、「青関会」は過去8年間、法輪功と学習者らを誣告(ぶこく:故意に事実を偽って告げること)し、街頭で法輪功の創始者である李洪志先生のための「霊堂」まで作って李先生を侮辱中傷し、多くの悪いことを働いた。「青関会」は中国の邪悪政権の末端組織であり、チンピラのような下劣な妨害手段を繰り返し行った彼らは、中共政権の邪悪さを浮き彫りにしている。その解散は必然的な結果であり、善悪には報いがあり正義は最後にきっと勝利するという天理を示した、と指摘した。
梁珍氏はまた、学習者は今後も真相を語り続けて、中共の暴政の邪悪さを暴露し、中国人が中共組織から脱退することを手伝っていくと強調した。
背景資料 8年来、法輪功に対する妨害行為
裏で「青関会」を操っているのは、1999年に法輪功鎮圧のために新設した「610弁公室」と「邪教反対協会」である。香港では、元行政長官の梁振英氏が政治局常任委員の曾慶紅氏の命令に従って「青関会」を黙認している。
「国際法輪功迫害追及組織」は2013年8月、青関会の背景、そのリーダーと中共の複雑な関係、香港全域で法輪功を妨害した違法行為の詳細を暴露した。