米国VA州地方決議案 中国の臓器狩り制止呼びかける
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 【明慧日本2021年2月2日】米国バージニア州シェナンドー郡委員会(Shenandoah Board of Supervisors)は2021年1月12日、ある決議案を採択して現地の住民に警告し、現地の住民が中国へ臓器移植手術に行くことを制止し、中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)などの良心の囚人に対する強制的な臓器狩りの共謀に無意識のうちに加担しないように支援する。

 決議案は「複数の信用できるリポートが『中共は学習者などの良心の囚人を大規模に殺戮し、良心の囚人の臓器を摘出して売りに出し、臓器移植手術に用います。そして、このような行為はまだ継続しています』と示している」と述べた。

 この決議案の副本は、同じくバージニア州知事とバージニア州保健局に送られた。

 以下はこの決議案(原文(PDF))の中国語訳である

 シェナンドー郡委員会決議案

 (中共)国家が支持した良心の囚人に対する強制的な臓器狩りに関する最近のリポートによると、シェナンドー郡の住民と医療界に中国へ臓器移植手術をしに行くリスクについて啓蒙している。

 また、広範に信用できるリポートによると、「中国では良心の囚人、特に法輪功学習者、およびその他の宗教と少数派グループのメンバーに対する大規模な殺戮によって、臓器を入手し移植手術を行っている」と示している。

 中国民衆法廷(The China Tribunal)はロンドンにあり、偉大な勲爵位(旧ユーゴスラビアの検察官)ジェフリー・ ナイス・QC卿が主宰し、長い審理の後、2019年6月18日に判決し「中国で、囚人を殺戮し、臓器移植手術に用いる行為が継続しており、被害者は監禁された法輪功学習者を含む」と認定した。

 また、「フリーダム・ハウス」が2017年に発表した『中国、精神のための戦い』(The Battle for China’sSpirit)のリポートの中で「法輪功学習者の臓器が臓器移植のために強制的に摘出されていることを現在の証拠が示しており、摘出された臓器が臓器移植手術の取引に用いられることがすでに大規模に発生しており、そして恐らく継続している」と表明した。

 また、人権弁護士であるデービッド・マタス(David Matas)氏、元カナダのアジア太平洋事務次官のデービット・キルガー(David Kilgour)氏、記者のイーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏が2016年6月に発表した調査レポートによると「中国での『国家の指導、国際政策と財政支援による産業規模の臓器移植システムは、軍隊と民営の医療システムに関連している』、このような方式で臓器移植が行われている」と推定し、キルガー氏が2016年にヨーロッパ議会での講演の中で叙述した通りである。

 法輪功は「真・善・忍」の価値を中核にしており、「気功」と坐禅を組む修煉を融合した精神的な修煉法で、20世紀の90年代、中国で広く歓迎され、さまざまな統計によると、学習者の人数は当時7000万人以上に達していた。

 また、1999年7月、中共は法輪功を消滅することを目指し全国的な厳しい迫害を始めた。非常に多くの学習者が不当に中共の労働教養所、留置場と刑務所の中に拘留され、例外なく拷問され迫害されたり精神的に苦しめられたりした。

 また、米国下院が2016年6月、343号決議案を全員一致で採択し、学習者とその他の良心の囚人に対する国家が認可した系統的で強制的な臓器狩りの行為を厳しく非難した。

 また、ほとんどのメディアがこの問題に対して報道しなかったが、数十人のシェナンドー郡の住民がシェナンドー郡委員会に懸念を表明した。

 また、シェナンドー郡の住民が中国へ臓器移植観光を行うことを決定する前、中国の臓器の出所が十分に告知されるべきで、シェナンドー郡委員会は(住民が)この方面の認知を十分に引き上げるのに協力すべきである。

 したがって、シェナンドー郡委員会は「中国へ臓器移植をしに行くリスクをシェナンドーの住民と医学界に知らせ」、現地の市民が(中共)国家公認の良心の囚人に対する強制的な臓器狩りの共謀に無意識のうちに加担しないようにと決定し、バージニア州知事とバージニア州保健局にこの決議の副本を提供する。

 モリス委員とポラック委員を通して動議が提起され、2021年1月12日に5―0の投票で採択された。

 委員会のスタッフのエヴァン・ヴァス氏が証言した。

 シェナンドー郡委員会委員長:スティーブ・ベイカー(署名)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/17/418692.html)
 
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