米バージニア州両院議員が連名で国務長官に書簡 中共による法輪功迫害の制止を要請
■ 印刷版
 

 【明慧日本2025年5月7日】アメリカ・バージニア州両院議員54人が先日、連名でマルコ・ルビオ米国国務長官に書簡を送った。彼らは、米国政府に対し、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害を制止するための取り組みをさらに強化するよう求めた。また、中国で行われている生体臓器収奪に対する関心を高め、強制労働によって生産された製品が、アメリカに輸入されないよう確保することを求めた。

 この書簡は、バージニア州第51選挙区の州下院議員エリック・ゼール氏と、第11選挙区の州下院議員デイビッド・バルロヴァ氏によって発起された。書簡には、バージニア州の超党派の州上院議員7人および州下院議員47人、あわせて54人が署名した。

图1:美国弗吉尼亚州五十四位参、众议员联名致信国务卿卢比奥(Marco Rubio),要求美国政府加倍努力制止中共对法轮功的迫害。

中共による法輪功への迫害の制止を求めマルコ・ルビオ国務長官に送る書簡に署名した、バージニア州の両院議員54人

图2:联署信主要发起人弗州第51选区州众议员埃里克‧泽尔(Eric Zehr)

書簡の主な発起人、バージニア州第51選挙区の州下院議員エリック・ゼール氏

 2020年、バージニア州下院議員49人が連名で当時の米国務長官マイク・ポンペオ氏に書簡を送り、中共による法輪功への迫害や、生体臓器収奪などの行為を制止するよう呼びかけた。

 バージニア州下院議員であるエリック・ゼール氏は、今年(2025年)のマルコ・ルビオ米国務長官に送る連署書簡について、メディアのインタビューで次のように述べている。彼は偶然の機会に、書簡で言及されている法輪功学習者の体験を聞き、これが中国で発生している人権侵害や虐待について、自分自身や多くの人々が知っていないことに気づくきっかけになったという。ゼール氏は「私は人々に何が起こっているのかを知ってほしいと思っています。臓器の強制摘出は終わらせなければならない。それは絶対に間違っていると思います。私たちの国務省が中共に圧力をかけ、この人権侵害を終わらせることを望んでいます」と述べた。

 ゼール氏は、他の下院議員を連署に参加させることも、中共の迫害について知ってもらい、一緒にその情報を広めるためだという。「私が影響を与えることのできる小さな範囲、つまりバージニア州下院でも、他の議員たちが何が起きているのかを理解する手助けができると思っています。こうすることで、この問題が話題に上った際に、議員たちも選挙区の有権者にこのことを伝えることができるようになるのです」とゼール氏は話した。

 近年、アメリカ国民の間で中共による法輪功への迫害についての認識が高まり、バージニア州下院やいくつかの郡や市では、中共による法輪功への迫害や生体臓器収奪を非難する決議が通過している。

图3:美国弗吉尼亚州致国务院的联署信

バージニア州両院の議員よりマルコ・ルビオ米国務長官に送った書簡

 以下は書簡の訳文である。

 拝啓 国務長官閣下

 今年は、ひとつの人道的悲劇が発生してから26年目にあたります。1999年、中国(中国共産党)は、数百万人が実践している平和的な精神修煉である法輪功を根絶しようとする大規模な弾圧運動を開始しました。ご存じの通り、その弾圧は非常に残酷なものであり、法輪功の修煉は全面的に禁止され、書籍は焼かれ、基本的な人権が踏みにじられました。法輪功学習者は、刑務所や労働教養所で精神的・肉体的な拷問を受け、中共による同意のない臓器強制摘出という非人道的な行為も記録として残されています。

 本日、バージニア州議会の以下に署名した議員は、信教の自由を守り、この非人道的な迫害を終わらせるために、我々の道徳的・経済的力を行使する努力を倍加するよう、米国に要求せざるを得ないと感じています。

 私たちがこの書簡を書くのは、この迫害の多くの生存者が今ではアメリカの住民や市民であり、彼らが私たちの友人であり、隣人であり、有権者であるからです。何よりも、彼らは私たちの人間としての仲間なのです。毎年、法輪功学習者はバージニア州議会を訪れ、自らのエピソードを語ってくれます。そのエピソードは胸を締めつけるものばかりです。「手足をベッドに縛られ、瀕死の状態になった」「手錠をかけられ、苦痛な姿勢で吊るされた」「強制的に灌食された」「高圧電流で感電させられた」「3日間眠らせてもらえなかった」「私を守ろうとした夫が殺された」「臓器摘出のために血液検査させられた」。ある生存者は、自身が労働教養所で縫製した2着のジャケットを持参しました。これと同様の製品はアメリカやヨーロッパの市場に輸出されており、消費者はその出所を知ることはありません。

 私たちは、この悲劇への認識を高め、中共による迫害を終わらせるために尽力しているアメリカ連邦議会の超党派の取り組みを称賛し、高く評価します。また、アメリカ国務省が最近発表した報道声明において、過去25年にわたる法輪功への弾圧と虐待を認識し、人権侵害の加害者に責任を問うことを促した姿勢にも、心から感謝と敬意を表します。

 最後に、私たちは国務省に対し、この悲劇についてアメリカ国民に教育し、彼らがこの問題の解決にどのように関わることができるかを、知ってもらうための具体的な行動を取るよう要請します。特に私たちが懸念しているのは、中国で臓器移植を受けるアメリカ人患者が、提供される臓器が政治犯から摘出された可能性を知らずにいることです。また、我々は強制労働施設で生産された製品がアメリカに輸入されることのないよう、あらゆる努力を尽くすべきです。

 来年、アメリカは『独立宣言』発表250周年を迎えます。私たちは、いまだに最も基本的な自由のために戦い、犠牲を払っている人々のために、引き続きリーダーシップを発揮してくださるよう、お願い申し上げます。

 敬具

 (バージニア州)第51選挙区州議会下院議員

 エリック・ゼール(Eric Zehr) 

 (バージニア州)第11選挙区州議会下院議員

 デイビッド・バルロヴァ(David Barlova)

 (連名で署名したバージニア州両院議員名は省略)

 米国バージニア州議会議員より国務省長官宛てに送った書簡全文(英語、PDFファイル)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/5/5/493455.html
 
関連文章