善行は幸運を招き 悪行は災いを招く
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 【明慧日本2021年3月7日】中国の清朝の官吏であり、作家でもある紀暁嵐氏の著作『閲微草堂筆記(えつびそうどうひっき)』の中に、次のような話がある。

 氏族の先祖である雷陽公は言った。「昔、ある人が小鬼(閻魔大王の手下)に出くわし、2人は仲良くなりました。 その人は小鬼に『人間は定められた運命を変えることができますか?』と尋ねると、小鬼は『変えることができます。多くの善行も、多くの悪行も運命を変えることができます』と答えました。その人はまた、『誰が運命を定めているのですか?  誰が運命を変えることができるのですか?』と聞いたところ、小鬼は『本人が自分の運命を定め、自分の運命を変えることができ、神にはこの権利がないのです』と答えたそうです」

 「その人はさらに尋ねました。『因果応報は報いに遭うものがあれば、報いに遭わないものもあるのでしょうか?』。小鬼は『人間の世界では、善悪を判断することも、災いや福を与えることも一生を見なければなりません。地獄では、前世を兼ねて善悪を判断し、来世を兼ねて災いや福を運命の中に与えます。だからこそある報いが、一世だけでは受けきれない場合もあります』と答えたのです」

 それでは紀暁嵐氏の『閲微草堂筆記』に書いたこの話は単なる噂話なのか、それとも実在する話なのだろうか?  小鬼の言葉に信憑性はあるのだろうか? 運命に定められた劫難や災いは、本当に善悪によって変わるものなのだろうか?

 まず、遼寧省西部の農民の体験から見てみよう。

 張放さん(男性63歳・仮名)は、遼寧省西部にある農村に住む農民である。

 2020年7月12日の朝、張さんの家族は朝食の準備していた。張さんは妻に、めまいがして吐き気がすると言った。全身から大量の冷や汗をかき、顔は真っ青になり、脳梗塞の症状が現れたのである。翌日、彼は元気になって何事もなかったかのように、仕事をすることができた。

 実は、脳梗塞の症状が現れてから張さんは、ずっと「法輪大法は素晴らしい」と唱え続けたという。彼は、大法の師父が自分を救ってくれたと言い、とても感動をして何回も涙を流し、跪いて師父に三回も叩頭した。

 張さんの妻は法輪大法を修煉しており、彼は妻の修煉をずっと支え続け、また自ら三輪車を運転して、同修と一緒に村々の大法弟子に真相資料を配った。

 張さんは、善の心で修煉者に接し、真相資料を配るのを手伝い、彼は脳梗塞になるはずだった運命が変えられ、すぐさま健康になり、何の後遺症もなかったと言う。

 次に、湖南省漵(ジョ)浦県書記・蒙漢の体験を見てみよう。

 蒙漢は2020年7月8日、急病になり、救急治療を受けたが死亡した。

 2020年5月8日、蒙漢は610弁公室と公安に命令を出し、63歳の法輪功学習者・毛燕平さんと、61歳の楊蘭英さんを強制連行して、15日間不当に拘束した。

 蒙漢が県書記の職に就いたのは、彼が福(幸福)に恵まれ、運命の中に定められていたのかもしれない。しかし、彼は善に従う方法を知らず、福を大切にすることも知らず、中国共産党の虚言に騙され、法輪功学習者への迫害に積極的に参与した結果、急病で死亡するという悪の報いに遭い、これも彼の自業自得と言える。

 神は天上にあり、神の目は電光の如く、人間のひそひそ話は、天上では雷のように響くものである。私たち一つ一つの心の動きと考え、一挙一動が自分の人生の軌跡を描いており、自分の未来の道を変えている。このような角度から見れば、人の運命はまさに自分に委ねられているのである。

 法輪功はいまだに弾圧され、修煉者は迫害されているが、しかし、神佛は至るところにおり、すべての人の心理状態と行動を記録している。 暴政の下で修煉者を助ける人は善良な人であり、福で報われている。 危難の中にいる修煉者につけ込んでさらに痛めつける者は悪人であり、報いを受けている。人の行いは天が見ており、神が裁いているのである。

 私は、中国共産党に追随して悪事を働いている人たちに忠告する。むやみに権勢に迎合し続けてはならず、すべての生命の行いは、自分の未来を創造しており、自分の運命を変え、自分の死後の行く先を決めている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/26/421334.html)
 
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