先史文明の遺跡考証の若干例 (二)
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文/孔慶翔  

 【明慧日本2021年4月28日】(前文に続く)

 二、先史時代に彫刻された石

 1966年5月13日、ペルーのイカに住むハビエル・カブレラ・ダルケア博士は、奇妙な石を受け取りました。先史時代の歴史に詳しい彼は、石に彫られている動物が、何百万年も前に絶滅した魚であることがすぐに分かりました。興奮した彼は、その石を売っていた農家のバシリオ・ウシュヤさんを訪ねました。彼は海岸沿いの山の中にある洞窟で、10万個以上と思われるたくさんの石を発見したと言い、洞窟の正確な位置を明かすことを拒否しました。カブレラ博士はこの農家から数千個の石を購入し、その後、約2万個の石を集めました。

 これらの石は硬い安山岩でした。安山岩は、火山の噴火によってできた溶岩で、硬度が高いのが特徴です。しかし、目を見張るのは、彫刻された石の数が膨大であるだけでなく、その彫刻が細かく生き生きしていました。これらの石には、彗星や星系を望遠鏡で調べる天文学者、心臓移植や帝王切開、脳移植、内臓手術を行う医師、楽器を演奏するバンド、恐竜に乗って戦う巨人、食料とするために恐竜を狩る巨人、さまざまな魚や鳥、爬虫類、トリケラトプス、ステゴサウルス、翼竜、ティラノサウルスなどの恐竜、世界地図(現在の大陸プレートとは異なる)の俯瞰図、人間の出産や授乳のシーンなどが描かれています。数万枚もの石絵は重複していおらず、科学が高度に発達し、人類が恐竜や巨人と共存している社会が描かれていました。

 進化論の支持者は、これらの発見が進化論に真っ向から反するものであるため、真実であるとは信じていません。彼らは、石を販売して利益を得るために、農家のバシリオさんが本を見て彫ったり描いたりしたと主張しています。インターネットやメディアでよく使われている証拠は、石を発見した農家のウシュヤさんがメディアに「石は自分が偽造したものだ」と語っていたことです。

 実は、これは考古学的遺物を売ったことによる投獄を免れるためについた嘘なのです。ペルーの彫刻石は、イギリスのBBCをはじめとする多くの世界的な主要メディアによる報道で、センセーションを巻き起こしました。ペルーの法律では、考古学的発見物の販売は禁止されており、当局は石を販売した農家のウシュヤさんを逮捕しました。刑務所行きを免れるために、彼は政府には「文物ではなく、本にあった図案に沿って彫った石だ」と説明し、メディアには「石を偽造した」と語り、刑務所に行かずに済みました。

 贋作だとすれば、まず疑問に浮かぶのは、1960年代に一人の農夫が短期間に10万枚近くの硬い火山岩をどうやって彫ったのかということです。これらの石の内容は天文学や地理、様々な生物、生活様式、医学や人体など多岐にわたっており、しかも一枚一枚が緻密で丁寧に描かれています。教育を受けたことのない農民が、どのようにしてこのような作品を彫ろうと思ったのでしょうか?

 1960年代~1970年代にかけて、人類は恐竜の皮膚などの詳細を何も知りませんでした。当時の人類の恐竜に関する知識には、皮膚の記述がありませんでした。ペルーの彫刻石は1960年代に発見されたもので、膨大な数の彫刻にあった恐竜は独特の皮膚の模様や他の細かい特徴を持っていました。人類が恐竜の皮膚の化石を発掘したのは、1990年代に入ってからです。化石がどんどん発見されていく中で、イカ石に書かれた恐竜の皮膚の記述が、関連する考古学的発見より数十年も早いことに、恐竜学者たちも驚きました。もし、本当に農家が恐竜図鑑を見て彫ったのだとすれば、彼はどのようにして数十年後の化石発見を予測できたのでしょうか?

 また、彫刻の溝に存在する酸化層が彫刻面の表面に形成されるため、その年代が彫刻の時刻よりも後のものであることが考えられています。地質学者のエリック・ウルフ博士とボン大学の鉱物学・石油学研究所は、石の溝の酸化層の年代を測定しました。その結果、溝の酸化層は、少なくとも1万2000年以上前のものであることが分かりました。つまり、科学的な検証により、この石は現在の人類文明の彫刻の産物ではないことが判明しました。

'图10:观测天体的刻石'

天体観測模様の彫刻石

'图11:心脏移植的刻石'

心臓移植模様の彫刻石

'图12:具有细致皮肤纹理的恐龙图案'

細かい皮膚模様を示している恐竜の図案

 (続く)
 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/2/16/419656.html)
 
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