蘭州市の祁麗君さん 自宅から連行される
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 【明慧日本2021年5月29日】甘粛省蘭州市の法輪功学習者・祁麗君さん(70歳女性)は5月13日、城関の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行された。拘禁先は不明である。

祁麗君さん

 祁さんは蘭州市城関区に在住し、甘粛省医薬海外貿易健康食品会社を定年退職した。子供を産んでから病気になった祁さんは、いつも厚い帽子を被っていた。1995年末、法輪功に出会い学び始めた祁さんは、心身ともに健康を取り戻し帽子も必要がなくなった。しかし祁さんは、法輪功を学び続けたために中国共産党(以下、中共)当局に連行や嫌がらせ、実刑判決7年9カ月、労働教養処分1年などの迫害を受けた。

 2021年5月13日午後2時、蘭州市城関の国保の私服警官20数人は祁さんの家の近くて待ち伏せ、祁さんの家に行く途中の法輪功学習者6人を連行し、城関区嘉峪関路派出所に送った。派出所で警官は学習者たちに尋問をし、「誰の通知を受けて祁麗君の家に行ったのか?」と聞いた。警官はまた、学習者たちの家族の情報も聞いて記録し、学習者に法輪功の誹謗中傷が書かれた紙にサイン、拇印を強い、朝4時に解放した。

 祁さんはドアを叩かれたが開けなかった。しかし、警官が夜9時ごろ祁さんの家に押し入り、祁さんは夜12時に連行された。

 現在、祁さんが拘禁されている場所は不明であり、祁さんと一緒に連行された学習者がいるかも不明である。

 祁さんはかつて8年余り拘禁されていた

 1999年7月、江沢民グループは法輪功への弾圧を開始した。祁さんは家宅捜索、拘留、洗脳班への連行、労働教養処分、判決などの迫害を受けた。

 2002年5月2日夜9時半、祁さんは私服警官に連行され、蘭州市第一留置場に送られた。そして9月下旬に、第二留置場に移送された。第二留置場で祁さんは、奴隷労働を抗議したため、警官に両腕を背中に回されて手錠をかけられ、足枷をつけられ、そして、針金で手錠と足枷を繋がれた。そのため、祁さんは真っ直ぐ立つことができず、しゃがむこともできず、寝ることもトイレへ行くこともできなかった。1カ月間その拷問を受けた祁さんは、手が腫れ上がり、なかなか手錠を外せず、足枷を取られた後、1週間かかってやっと歩けるようになった。

 2003年7月20日、当局の裁判所は突然、城関裁判所の2階で祁さんに対して不当な裁判を開廷をした。祁さんは秘密裏に懲役10年の判決を宣告され、2004年3月19日に甘粛省女子刑務所に収容され、第六監区に拘禁された。刑務所で祁さんはいろいろな労働を強いられ、ニンニクの皮を剥く労働で指が爛れてしまい、酷く痛んだ。さまざまな迫害を受け、2009年8月に出所した祁さんは、老いて歯がぐらぐらになり、足腰の痛みで歩行困難になり、髪が真っ白になった。

 2011年9月24日、祁さんは城関区草場街で人に法輪功が迫害されている実態を話したところ、草場街派出所に連行され、翌日に城関区拘留所に入れられた。15日間拘留されて、労働教養処分1年を科され、10月10日に甘粛省女子労働教養所に移送された。

 祁さんは2015年6月、当局の「案件があれば必ず立案する、訴えがあれば必ず受理する」という宣伝文句を聞き、法輪功の迫害を引き起こした江沢民を告訴した。そのため、2015年12月1日、嘉峪関路派出所所長などの警官は祁さんの家を家宅捜索し、祁さんを蘭州市桃樹坪拘留所に連行した。その後、祁さんは龔家湾洗脳班に入れられ、2カ月間拘禁された。

 2012年以降、祁さんは年金の支給を停止された。数年来、祁さんは数回、元の勤め先や社会保障局などの関係部門に行き、年金の支給を要求したが、関係者らは互いに責任を転嫁し合っているため、祁さんは年金をもらえず、貧困な生活に陥っているという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/18/425835.html)
 
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