【明慧日本2021年6月28日】科学者は1998年、遥か遠い超新星に対する観測を通して、宇宙中の異なる星系が加速度的に互いに分離していることを発見し、宇宙が加速膨張していると言いました。長い間、科学者達はすべての天体の構造――星から星系群までは、すべて引力で維持されているのだと思っていました。それでは、どんな力が「引力」を克服して星系を加速分離させているのでしょうか? このように星系間が加速して遠く離れる現象を釈明するために、科学者達は宇宙の中に暗黒エネルギーが存在していると推定しました。
星系が互いに遠く離れるスピードは、時間の推移に従って、だんだん速くなります。さらには、ある星系が私達から遠く離れるスピードは光速の数倍を上回ります。暗黒エネルギーは現在のところ、依然として科学で解明されていない謎です。
光の伝播は時間が必要で、人類が観察できる宇宙は有限です。科学者はこの範囲がおよそ465億光年の半径の球体だと予想しています。星系は高速で互いに遠く離れ、一定の距離を超える星系の出した光は永遠に私達のところに到着することができません。科学者は「たとえ今光速で前進しても、観測できる宇宙の約3%にしか到着できない」と推計しました。
時間の推移に従って、宇宙の膨張スピードは絶えず加速して、最終的に宇宙は消えてなくなるでしょう。
宇宙は人類にとって、科学では説明できない事がまだたくさんあります。『サイエンス』誌(英文名:『Science』)は創刊125周年の時、科学界の125個の最も挑戦的な問題を列挙しました。第1位に挙げたのは「宇宙は何でできているのか?」でした(原文:「What Is the Universe Made Of?」)
2019年10月6日、天文学者が、少し前(350万年前、天体時間で評価するととても短い時間である)に銀河系の中心で大きな爆発が発生したと宣言しました。銀河系の中心では中心核の上下の二つの方向に巨大なエネルギーを噴出しました。この過程は約30万年続き、高エネルギー放射線は20万光年の距離にまで噴出し、夜の光線のように、近くのマゼラン雲を照らしました。
銀河系中心の巨大な爆発はマゼラン雲を明るく照らしている |