兄から法輪功の素晴らしさと共産党の悪を見た(二)
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2022年4月19日】ある日、兄は電動自動車に乗ってプリンターの修理に客の家に行く途中、食事を配達する三輪車と衝突しました。兄は体が動けなくなり、三輪車の運転手はおびえて謝るばかりで、隣にいた運転手の妻も怖くて泣いていました。兄は「損害賠償はしなくていいですよ。法輪功は人々に良い人になるように教えてくれる素晴らしい功法であることを信じてください」と言いました。運転手さんは感動して、「法輪功を習っている人はみんな優しい人です! もしほかの人だったら、いくら賠償しても気が済まないかも知れません。法輪大法は本当に素晴らしいです! 感謝します!」と感激しました。

 兄は、交通事故から命からがら逃げ出しました。両足は怪我をしましたが、一錠の薬も飲まず、一本の注射もせず、曇りの日に足が少し違和感を感じる以外は、基本的に体に支障はありませんでした。疫病が流行している間、兄が住んでいる小区(訳注:イメージ的には日本の団地だが、違うのは「小区」という住所単位ごとに分かれ、区切られている)は閉鎖されましたが、身分証明書も携帯電話も持っておらず、小区の出入りが非常に不便だった兄は、郊外の田舎に引越しました。そして、いつも通り法輪功迫害の真実を伝えに行き、設備の修理の仕事をこなしました。特に、資料作成拠点から送られてくる設備は、早く修理を終えたいので、飲食もせずに修理に取り掛かりました。

 ある時、兄は家の屋根を修理していた時、不注意で屋根から落ちてしまい、迫害の時に傷を負った肋骨と胸骨のところが再び折れてしまいました。兄は痛みに耐えながら、幅の広い布切れで怪我をしたところを締め付けながらも、設備の修理を続けました。兄は内出血を起こしたため、真っ黒な便が出ました。設備の修理を終えると、兄はベットに横になって何も食べられませんでしたが、煉功の時間が来たらいつも通りに煉功を続けましたが、汗まみれで、上着も汗で濡れてしまいました。

 ある日、兄は煤煙の中毒でめまいがしてベッドから起きれなくなり、3日間昏睡状態になりました。口や目が曲がっていたので、脳卒中だと言う人もいました。 兄は意識がはっきりしている時は、決して病院に行こうとせず、大法を信じ、自分は必ず良くなると言いました。 1ヶ月後、口と目が曲がっている状態は消えました。まだ少し体は弱いのですが、兄の意識はしっかりしていて、前向きでした。同修たちは、私が兄を連れ戻しに行くまでずっと兄の側を離れず、兄の面倒を見てくれ、同修たちには本当に感謝します。ある女性の同修は、まるで家族のように兄の面倒を見てくれました。彼女とは何年か前からの知り合いですが、彼女は迫害で2度も刑務所に入れられ、拷問で心神喪失になったこともあります。彼女が放浪生活を余儀なくされた時、同修たちの紹介で彼女と知り合いました。誰かが彼女が精進しないと軽蔑したり、けなしたりすると、兄は「刑務所で迫害されても自分の信念を貫く人は、誰が見ても尊敬すべき人だ。同じ経験をした人でないと、その人の気持ちはわからないかも知れない」と言いました。おそらく同じような経験があるからだと思いますが、兄は彼女に生活面で多くのことを助けてあげました。それで一部の人が兄と彼女の陰口をたたくと、彼女は兄に「私のために陰口をたたかれているので、すみません。私はやはりここから出ます。これは私の運命かもしれない」と言いました。兄は「何があっても自らそれに対する執着を捨てられる、それが本当の試練です。このような試練は、修煉者なら誰もが乗り越えなければなりません。私たちは刑務所で生と死も手放したのに、これぐらいの試練も乗り越えられないのでしょうか? このぐらいの辛さにも耐えられなければ、どうやって『忍』を修めますか? 今世で法を得ることは容易なことではありません」と言いました。

 昨年の4月、この女性同修から電話があり、兄は自分の兄のようで、とても立派な男だと言いました。そして今は、とても危険な状態にさらされているので、私たちが来るのを待って、兄を引き渡したいと言いました。

 私は兄を通じて、私は多くの大法弟子や迫害された多くの修煉者仲間に出会いました。彼らはそれぞれ尊敬すべき人で、人の中でも最も良い人で、人を利用することもなく、工場で熱心に働き、工場のものが盗まれる心配もいりませんでした。

 兄は「家に帰る」と言った

 兄は修煉の中で名声や利益、情の誘惑、迫害における痛みや苦しみなど、いろんなことを経験しました。しかし、彼は信仰を揺るがすことなく、すべてを試練だと捉えました。刑務所にいた時は、膝蓋骨を砕かれ、股間を強く蹴られて気絶するなど、さまざまな拷問を受けました。 そして警察は、彼は死んだふりをしているのだと言い蹴り続けました。 彼は2カ月間、コンクリートの床に横たわり、九死に一生を得ましたが、一生涯の障害を残しました。

 兄は死が近づいたと感じ、兄の体をさすってみると、睾丸が黒くなっていて、医師からは「壊死していたら摘出したほうがいい」と言われました。 しかし、兄は病院へ行くことに同意せず、薬も飲みませんでした。 兄は自分の命は大法によって与えられたものであると知っていました。もし師父の守護がなければ、多くの酷い迫害に遭った兄はもう死んでいたかも知れません。
 私は粥しか食べられず衰弱している兄を見て、警察が来るのを恐れ、兄の居場所を変えてあげました。 その時、私は本当に無知でした。毎日熱を出している兄を見て、粥に薬を入れて兄に飲ませようとしたばかりか、自分も兄と一緒に薬の入ったお粥を飲んだため、自分も中毒を起こしました。 そして兄と一緒にシャワーに行った時、兄の睾丸が本当に壊死していて、立っておしっこができない状態となっているのがわかりました。

 義姉(兄の妻)は、兄の迫害に怯えていて、10年以上前に家を出て行ってまま帰ってきていません。 今年の5月、義姉とも会えず会話もできない状態で、私は兄を家に連れて帰りました。兄は楽観的で、信念は固く、修煉にとても精進していたので、同修たちはみんな兄は大法のために生まれたと言いました。兄は一般人ような人生を放棄しました。兄は電動自動車、修理道具、生活用品、プリンターなどの設備は、全部同修に預かってもらうことにしました。兄の修煉の過程は私が自ら見て感じたものです。兄はテレビも見ずに、大法以外の書籍も読みませんでした。ほかに趣味もなく、毎日学法、煉功、発正念、法の内容を覚えたり、設備の修理で一日のスケジュールがいっぱいでした。

 7月のある日の午後、私たちがベッドで発正念している時、私は兄の体の後部に光の柱があり、とても高く昇っているのが見えました。 そして兄は、慌ててベッドから降りて出て行こうとしました。私は声をかけましたが、兄は何も言わずにかえって早く歩きました。私がドアを閉めると、兄は私と一緒にベッドに戻り、坐禅をしました。なぜ行くのかと尋ねると、兄は「もう帰る時が来た」と言い、「精進して、しっかり法を学び、修行を急げ」と言いました。

 8月中旬には、兄は私に脱党を進めました。そして、孫にいくらか送金することを私に頼み、「大法を得て本当に良かった。悔いはない」と言いました。

 9月12日の午後、兄は私に延々と言葉を交わし、生活費は引き出しに入れてあるとか、修煉するためのUSBメモリは私にあげるとか、大事なものが入っているものも私に預けたいと言いました。私は体調が悪いからと言って、預かるのを断りました。 兄は私を信じている、お金もあるからと言いましたが、私は同意しませんでした。私より兄のほうが健康だと思ったからです。 しかし、兄は家に帰ると言いました。

 9月13日の朝、兄は牛乳を一袋飲み、月餅を半分食べ、3時50分に動功をし始めました。4時50分に静功をし始めましたが、頭がとても低く、私が「何をしているの?」と聞いても全く反応がなかったので、親戚や友人、120番にも電話をして救急車を呼びました。そして、現場で救急処置を行いましたが、最後に死亡を確認しました。兄は75歳で亡くなりましたが、その時に兄の様子はとても穏やかでした。

 悪党から退出、大法の修行を始める

 私は自ら兄や同修たちの体験を見て、彼らはみんなとても良い人たちであることをよく知っています。兄は修煉する前は、職場でも友人たちの間でも、善人として認められていて、悪いことはしたことがありません。修煉後はさらに自分に厳しくなり、自分が恩恵を受けたことは喜んでみんなと交流し、共有しようとしました。

 法輪功は一般社会の中で生活をしながら修煉する功法で、日常生活の中で善良な人となり、真、善、忍に基づいて社会の中で行動し、欲望を捨て、名利を放棄し、慈悲心を修めます。大法弟子は普通の生活を送りながら修煉し、職場では自分の仕事をしっかり行い、全ての悪い考えや修煉に影響を与えるものが生じた時は、自分の心の内面に向けて自分の問題を探さなければなりません。このような環境では互いに争うことも、互いにだまし合うこともなく、誠心誠意、善の心で付き合うことが、あたかも天上の楽園のような優しさが感じられるのです。私はとても感動しました。

 大法が誹謗中傷されたとき、大法弟子たちは自分たちの節約して貯めたお金で、大法の真実を伝えるための資料を作り、ただただ善人になることを自分に求めただけでした。しかし、共産党の官吏で腐敗していない者は何人いるのでしょうか? 1998年に入党した私は、党員の腐敗と堕落を目の当たりにしました。官界で暗闘し、いがみ合い、陰に陽に争っている様子は、まるで死ぬか生きるかの戦場のようでした。彼らは徒党を組み、異端を排斥し、口で話すこととやっていることは全く別で、あらゆる腐敗が後を絶たないのです。彼らは民衆に神を信じさせないようにしていますが、自分たちは出世や金持ちになるために焼香したり、仏像を拝んだりする光景も珍しくありません。多くの都市には風水師の作り物があり、党幹部はさらに良い風水を占め、利益を得ることに熱心です。中国の暴力団の後ろ盾は、共産党の指導と庇護の下で育つ産物です。国が腐敗し堕落し、法律、教育、医療、軍隊が買収でき、商業化となり、善良な人の居場所がなくなる時、終わりの時代の兆候であり、終焉の前兆です。彼らの世論の道具は、国民をだます道具です。しかし、紙で火を包むことはできないように、真相は覆い隠すことができないものです。因果の報いからは誰が逃げられるのでしょうか? 善には善の報いがあり、悪には悪の報いがあり、報いが来ていないのは、まだ事象が起きるタイミングではないだけなのです。

 私は兄から大法のすばらしさと悪党の悪を目の当たりにしました。 これが私が目撃したこと、感動したことです。 兄は衆生のため、宇宙の真理を守るために尊い命を捧げました。 彼はただ肉体の終焉を迎えただけで、その精神は宇宙の中で永遠に生き続けるのです。 私はこれを確信しています。 私は兄が生前に行ったことを支持し、悪党から退出し、大法修煉の道を歩むことを厳粛に宣言します。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/27/438146.html)
 
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