兄が新型コロナ「陽性」になった後
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2023年7月16日】私の兄は中国共産党(以下、中共)の体制下で、長年党文化に汚染されてきたため、法輪功真相を何度伝えても、聞く耳を持ちませんでした。私が迫害に遭った時、兄はあらゆる方法で私を救おうとし、その間、一度も厳しい言葉を口にしたことはありませんでした。ただただ多くの富貴栄華を失っても大きな犠牲を払おうとしている私を、あまりにも愚かで理解できないと言っていました。しかし、兄は私の優しさ、親孝行、他人を喜んで助ける姿勢を見ていました。

 兄は、時々私に「海外に行きなさい。そこなら自由に法輪功を学ぶことができる」と言いました。私は、兄が恐れているのを知っていました。優しい兄は、度を越すような事をしたことがなく、賄賂を受け取ったこともありません。一度、兄は知らずにお金を受け取ってしまい、方法を尽くしてそのお金を人に返しました。もしそのことを知らなければ、相手だけではなく自分も害を受けるからです。しかし、食べ物などのお土産は受け取っていました。中国では、賄賂を受け取らないのは修煉者だけでしょう。

 2022年12月末、兄は新型コロナ「陽性」になりましたが、症状は軽くて熱もありませんでした。1週間後、咳が出始めると兄は恐れるようになりました。以前、兄は肺塞栓症(はいそくせんしょう)に罹ったことがあるのです。その後、徐々に心臓の鼓動が速くなり、血中酸素も異常をきたしたため、彼は入院することになりましたが、3日経っても改善が見られませんでした。私は兄の入院を知りませんでした。私は陽性になったことがなかったので、兄嫁は私に迷惑をかけまいとして、知らせなかったのです。でも、どうしても体が耐えられなくなり私に助けを求めてきました。

 私が病院に行ってみると、兄の顔色は黄色くて生気がなく、とても落胆している様子でこう言いました。「このウイルスは本当に恐ろしいものだ。治療してるのに何日経っても治りはしない」。兄は何年も前に脱党しましたが、まだ大法の良さを認めていません。そこで、帰る際に私は彼に「『法輪大法は素晴らしい。真善忍は素晴らしい』と唱えて下さい」と言いましたが、彼は顔を背けてまったく聞こうとしませんでした。

 病室から出ると、私は兄嫁にこう言いました。「命は自分のもので、健康が第一です。私は20年以上も法輪功を修煉してきて、一錠の薬も飲んだことがありません。これはご存じの通り事実なのです。他人を信じることができなくても、私を信じることはできるでしょう。私は人を騙しません。法輪大法は佛法であり、超常の力があります。『法輪大法は素晴らしい。真善忍は素晴らしい』と唱えれば、宇宙の正のエネルギーと疎通することになり、体を急速に回復させ、苦痛を取り除くことができます。それに、一円もかかりません。あなたのその真心があれば十分です。喜んでしない理由などあるのでしょうか? お2人が揃って『陽性』になってしまい、回復せずにいたとしたらどんなにつらいでしょう」。兄嫁は納得した表情で「分かった。私に任せて」と言いました。

 翌々日、私は再び兄を見舞うために病院に行き、帰る時、兄にもう一度「法輪大法は素晴らしい。真善忍は素晴らしい」と唱えることを勧めました。すると、兄は嬉しそうに「うん。分かってる」と返事しました。その後、兄は日に日に良くなり、1週間後に退院しました。

 退院のとき、兄は「省立病院を退院したときよりも、体が楽になった」と言いました。これは彼が大法を正しく認識したことによって受けた恩恵だと、私は思いました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/12/462891.html)
 
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