文/中国の大法弟子
【明慧日本2023年10月25日】2022年の旧正月前のある夜、故郷の甥から突然電話がかかってきて、「叔母さん、母が病気で入院しました。家族から母のことを知らせた方が良いと言われたから、電話をしました」と言いました。それを聞いた瞬間、私はすぐに姉の状況の深刻さに気づきました。というのは、以前、姉が二度入院しましたが、私に教えてくれなかったのです。「今回、姉はきっと普通の病状ではなく、命が危ないかもしれない。そうでなければ、私がとても忙しいことを知っているのだから、姉の家族は私に告げるはずがない」と思いました。
そして、翌朝早く、夫は車で私を乗せて故郷に向かいました。当時、コロナが大流行していた時期だったので、姉が入院していた病院も人でごった返しており、廊下まで点滴を受ける患者でいっぱいでした。姉は集中治療室に入っており、身体中チューブだらけで、甥と姪が集中治療室の外で待っていました。
甥は、「母は十数日前に新型コロナウイルスに感染し、最初は高熱が続き、次に食事がとれなくなり、水も飲めない昏睡状態に陥りました。母は1週間ほど入院していますが、今も頭がはっきりせず、誰も認識していません。何も食べられず、水も一口も飲めず、チューブで食べ物を胃に流し込むことしかできないのです。この2日間、医者は入院し続けても意味がないと、母を退院させようとしているのです」と話してくれました。
甥はまた、「占いの人が、今年は母の『闖』(突進)の年だと言い、おそらく乗り越えられないと思うから、お母さんの死後のことを準備したほうがいいと言いました」と話しました。
私は姉のそばに行き、「姉さん、姉さん」と呼ぶと、姉はゆっくり目を開けて、ぼんやりと私のほうを見たので、私は素早く、「姉さん、まだ『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』(心からの九文字)を覚えている?」と聞くと、姉は少し首を横に振りました。私は、「姉さん、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と唱えてね」と言うと、姉はまた無表情で横に首を振りました。私は姉の目を見つめて、『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と唱えてね』と繰り返し言いました。今度は、姉は何かを思い出したようで、うなずいたのです。
以前、私は姉に法輪大法の真相を話し、師父の説法の録音を聴かせたことがあります。姉は法輪大法を修煉していなかったのですが、その時は法輪大法に賛成してくれました。この数年間、いろいろな事情で私はめったに故郷に帰れず、姉とも長い間会っていなかったので、姉はきっと「心からの九文字」を忘れてしまったのだと思いました。今度は、絶対に姉に「心からの九文字」を覚えさせようと決心しました。
私は姉のそばに立ち、姉のためにしばらく静かに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と繰り返しました。それから、あらかじめ用意しておいた小型のスピーカーを取り出し、姉に「普度」、「済世」、「劫難からの乗り越えを助ける」の音楽を聴かせ始めました。私は甥と姪に、「お母さんが起きているときは、いつでもこの音楽を聴かせてあげてね。お母さんの回復によい効果があり、あなたたちにも有益です。でも、病室の他の人たちの邪魔にならないように、音量と時間に注意して」と言いました。私は甥と姪に大法の真実を簡単に話し、大法に関連する動画、MP3、ネットの封鎖を突破するソフトなどが入ったメモリーカードを渡すと、甥は大喜びで、すぐにメモリーカードを自分の携帯に入れて見はじめました。
私は他の用事があり、姉に付き添って面倒を見ることができなかったので、甥たちにお金を渡して、「時間がある時にまた来るから」と言いました。姉に『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と、誠心誠意に唱えてね」と言いました。姉は私を見て、力強くうなずきました。
ほんの数時間で、姉が元気になったような気がしました。姉は私が妹であることを思い出したようで、私の子供ときの名を呼んでくれました。
数日後、私は姉の健康状態を確認するため、甥に電話をかけると、甥は嬉しそうに、「叔母さん、母は回復して、もう退院したよ。あの日、叔母さんと叔父さんが帰った後、なぜか母は自分で挿入しているチューブを抜きました。私たちが母に『何か食べる?』と尋ねると、『うん』と返事したので、叔母さんが買ってきてくれたケーキを食べさせると、母は二つも食べたよ! その後、母はさらに2日間入院し、医者は母の病気がもう治ったと言ったので、退院しました。今、母は何でも食べられるようになったので、もう母のことは心配ないです」と話してくれました。
電話を切って、私は師父の写真の前に行き、合掌し、「師父、ありがとうございます! ありがとうございます!」と言い続けました。