【国際ネット法会】香港の真相拠点を一生懸命守る(三)
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文/香港の大法弟子

 【明慧日本2021年9月9日】前文に続く

 中国から観光客が殺到

 2018年10月、香港、珠海、マカオを結ぶ大橋が開通し、大勢の観光客が押し寄せてきました。私たちの真相拠点は入国審査のゲートを出てからすぐのところにあり、駅にもとても近いので、乗客は列に並ぶ時、誰でも真相のパネルと横断幕を見ることができます。周りのデパートは買い物をする観光客でいっぱいで、毎日観光客で賑わい、時には数百人の長い列ができています。本土の中国人はこのような形で香港に大法の真相を聞きに来ているのだと思います。

 私はパネルを持ち、列に沿って大きな声で真相を伝え、同修は後ろで小さい声で「三退」を勧め、他の拠点の同修も手伝いに来て、1日に少ない時は数百人、多い時は1000人以上に「三退」してもらえます。「三退」しない人でも、真相の横断幕とパネルを見て、心が震撼されるのです。入国審査は24時間体制でやっていて、そこに常に観光客が来ているので、私たちはできるだけ拠点に長くいるようにしています。台湾同修も手伝いに来ています。青関会は時々妨害をしに来ますが、私たちは大法を師とし正しく行い、衆生を救い済度することを急いでいます。

 中国からあまりにも多くの人が買い物に来たので、地元の香港人に不便をかけて市民の反発を買ったのですが、実はこれは、旧勢力が多くの人が真相を知ることを恐れているからだと思います。

 数カ月後、駅はデパートの後ろに移されて、多くの観光客が駅を見つけられなくなりました。私はよく観光客を駅まで案内して、その短い時間に今の情勢を話して、「道徳の堕落により偽物や有毒食品が中国にありふれたため、皆が香港に来て安心な商品、食品を買いに来たのです」と言うと、すぐに彼らの共感を引き起こして、「三退」に同意してもらえます。一般的には、ツアーに参加していない観光客には「三退」を勧めるのは比較的に簡単で、ツアー客、もしくは会社の慰安旅行の場合、「三退」を勧めるのはちょっと難易度が高いのです。大きな荷物を持つ観光客を見たら、私は積極的に手伝いをして駅まで案内し、雨の日には傘をさして観光客をバスまで送ります。観光客は、真相を分かってから「三退」して、私にとても感謝しています。

 市民パレードの中で真相を伝える

 2019年6月から香港市民は何回も「逃亡犯条例反対」のデモを行い、その間、私たちはデモ隊と一緒に行進しながら資料を配って、香港市民に真相を伝えました。最初は多くの人が信じず理解も示さず、ひそひそと笑いました。

 集まる市民が増えるにつれて、催涙弾も多く発射され、逮捕される人も増えました。私たちもやり方を変えて、デモ行進の道路に横断幕とパネルを置き、真相資料を配りました。警官が学生を追いかけるのを見て、私は善意で警官に「学生は自由を求めているので、警察として彼らを守るべきです、手加減してほしい」と言いました。催涙弾が発射された後、広範囲で逮捕され、デモ参加者や救急隊員が私たちに「早く逃げて」と注意するとき、「我々は資料を配っているだけです。捕まらないので安心して」と言いました。真相資料は、多くの若者に受け入れられています。

 2019年10月1日、銅鑼湾でデモが行われ、警察は催涙弾を発射して人々はあちこちに避難した時、私は横断幕を電柱にぶら下げて、高々とパネルを掲げて目の前に行き来している警察に「同胞たちよ、中国共産党の手先になった香港政府のために、市民を鎮圧しないでください! 今、政府はあなたたちを利用し市民を鎮圧していますが、用が済んだらすぐさまあなたたちを見捨てますよ」と叫びました。多くの警官は前を歩きながらパネルを振り返って、親指を立ててくれる警官もいました。近くにいる同修は「あなたの言葉は彼らの同感を引き起こした、彼らはあなたの言ったことを心から認めたよ」と言いました。

 2019年10月27日、尖沙咀大集会では、大勢の警官が現場に派遣され、市民と対峙している中、私の顔にも催涙スプレーを噴射された経験があります。市民の非難、罵声の中で、私は気持ちを整理して、穏やかな口調で善意を持って周囲の警官に真相を伝えると、なぜか全体が静かになって、皆が私の話を聞いていました。しばらくすると、ある警察官が私に「あなたは、帰って煉功に専念しなさい」と言いました。(当時、私が被った帽子に「法輪大法」の字があった)

 コロナウイルスの流行が深刻になるにつれて、市民活動の回数は減って、とうとうなくなりました。私たちは2人か3人でチームを組んで、各区の警察署に行って真相を伝えました。一番多い時は1日に四つの警察署に行って、良い効果も収めました。

 ウイルス流行の中でも怠らずに真相を伝える

 2020年の年越しの後、ウイルス流行のため人々は不安になり、ロープウェイは運行を停止して工事を行い、駅周辺はとても静かになりました。私たちは駅周辺で資料を配り、真相を伝えました。2020年5月から、真相拠点に2人を残して、私は他の同修と一緒に1カ月をかけて、駅周辺の半径数十キロの範囲内の、すべてのデパート、スーパーマーケット、店舗、露店、住宅に真相資料をポスティングして、皆にお守りと小さい蓮の花を贈って、「ウイルス流行の中で、法輪功の真相を知ることこそ一番の保身策だ」という善意の挨拶をして、皆が感動しました。

 2020年6月、中国共産党が香港で強制的に「国安法」を実行してから、抗争者や民主活動家が次々と逮捕投獄され、香港全体が恐怖に包まれました。多くの人が法輪功学習者の安全を心配して、気をつけてくださいと言ってくれています。私に移民するかと聞いてくる人もいますが、私は「法輪功は政治に関与せず、いかなる法律にも違反していません。法輪功を妨害する黒い組織がずっとあっても、香港にはまだ信仰の自由があるので、我々は正々堂々と冤罪が晴らされる日まで続けます」と答えました。

 修煉して20余年、香港にいるのは18年間になりました。もし師父の慈悲なるご加護がなければ、私は今日まで無事に歩んでくることはできませんでした。香港を応援してくれた全世界の同修、特に台湾同修に感謝します。最後に師父の説法を復唱し同修の皆さんと励ましあいたいと思います。「皆さんは行うべきことをしっかりやりましょう。機縁は得難いのです。この全てを大切にしましょう。これは二度とないことです。如何なる心が生じても、あなたを途中でだめにしてしまいます! どんな心をも考えず、執着せず、大法弟子として行うべきことを行ってください。最も素晴らしい、最も偉大で、最も光り輝く全ては皆さんを待っています!(拍手)」[1]

 慈悲深い師父、ありがとうございました。

 同修の皆さん、ありがとうございました。

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『二〇〇三年元宵節での説法』

  (2021年国際ネット法会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/6/17/427092.html)
 
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