各国の政府要人:人間の尊厳と権利のために、中共による臓器狩りを制止すべきだ
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 【明慧日本2021年10月5日】(明慧記者総合報道)「臓器狩りの撲滅と防止に関する世界サミット」第3回フォーラムが、2021年9月19日に開催された。アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、スペインの各国要人は、中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)を中心とした良心の囚人からの臓器狩りという人道に対する犯罪を犯し続けていることを非難し、法整備と国民の認知喚起を通じて、中共の残虐行為を阻止するための世界的な取り組みを呼びかけた。

 英国議員:「商業化された殺人」である臓器狩りを阻止する法案を成立させる

 英国議会議員で元英国保健大臣のフィリップ・ハント卿は、「臓器提供は命を救う貴い行為ですが、臓器狩りは商業化された殺人であり、間違いなくもっとも重大な犯罪の一つです」と述べた。

 ハント卿は、英国の上院で何度も臓器狩りに反対する発言をしている。2021年、英国は、中共による学習者や他の良心の囚人からの臓器狩りという犯罪を制止するために、「医薬品・医療機器法案」の修正案を可決した。

 当該修正法案は2020年6月、ハント卿によって提出され、その後、多数の超党派議員の賛成を得て、上下議院の両方で数回にわたり議論された。2021年1月12日に上院で可決され、1月27日に下院でも通過し、正式に法律となった。

 またハント卿は、「臓器観光と死体展示法案」という英国の新しい法案の成立に努めているという。この法案は、英国市民が臓器狩りの行為に加わらないよう、市民を保護することを目的としている。一点目は、イギリス人が中国などの国に行って臓器移植を受けられないようにすること、二点目は、中国からの死体調達および陰惨な人体展示をやめさせることである。

 ハント卿によると、この法案はすでに議会で読まれており、政府の支持を得られれば、必要な手続きはさらにスムーズに行うことができるという。

 スウェーデンの国会議員:中共の臓器狩りという残虐行為を世界が理解し、阻止する必要がある

 スウェーデンのアン-ソフィー・アルム議員は発言の中で、「中共は世界征服を目標にしていると表明した。中共は、権力を維持するためにさまざまな方法で国民を迫害し、ウイグル人や法輪大法の学習者に対する残忍な迫害や大量虐殺を行っている。この恐ろしい迫害は何十年も続いており、今も続いている」と述べた。

 中国では、臓器移植の待ち時間がほとんどなく、外国人でも旅行に行きやすい自分の都合に合わせて、病院に電話し心臓を注文することができるという。

 またアルム議員によると、共産党は脅迫によって彼女を黙らせようとしたという。「しかし、彼らにはそれができません。私1人ではないからです。世界の他の国々と同じく、スウェーデンも目覚めて現実を見ようとし始めているのです」。そして同氏は、EU、米国をはじめとする自由世界のすべての代表者やコミュニティに対し、中国の人権のために立ち上がり、臓器狩りや違法な臓器売買を止めるように呼びかけた。

 フランスの元大臣:知らず知らずのうちに我々は共犯者になっている可能性がある

 フランソワーズ・ホスタリエ議員(元国民教育省副大臣・大臣級秘書官)は、臓器売買を意図的に無視することで、私たち自身や周囲の人々に影響を及ぼすことになり、知らず知らずのうちに人々は巻き込まれる可能性があると考えている。

 またホスタリエ議員は、今はますます多くの国と主権が中共の支配下に置かれていることを強調した。「私たちは、このようなリスクがあることを科学界に認識させる必要があります。また、一般市民やメディアにも、人間の臓器売買の行為について知らせなければなりません。私たちの知識やリスクが評価されていないうちに、中共は私たちを脅かしている事実を伝えなければなりません」

 フランスの欧州問題委員会の副委員長:中共の共犯者にならないためには、具体的な行動を起こさなければならない

 フランス上院の外交・軍事委員会副委員長であり、フランスの欧州問題委員会の副委員長でもあるアンドレ・ガットリン上院議員は、欧米諸国で普遍的に取られている驚愕すべき「沈黙外交」について見解を述べた。

 対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)の共同議長を務めているガットリン上院議員は、臓器狩りや過去22年間にわたり中国で行われてきた学習者への残忍な迫害など、世間に広く知られていない問題における協調を行う際、IPACが各国政府から反応を引き出すのに常に苦労していると述べた。

 また同氏は各国に、「中国で行われている(人道に反する)行為を止めさせるために行動を起こしましょう」と呼びかけた。また「EUが今、中共による人間の尊厳と基本権利に対し、憚りなく継続的に行っている侵害行為を非難するための非常に具体的な行動を起こさなければならず、さもなければ中共の共犯者となってしまうのです」と語った。

 米国議員:人間の尊厳と権利のために、臓器狩りを永遠に終わらせよう

 米国下院外交委員会の幹部であるスティーブ・シャボット議員(オハイオ州)は発言の中で、臓器狩りの話題をもっと世間に知らしめる必要があると強調した。

 「あらゆる面で、中共は自由世界に挑戦しており、中共による自由世界への最も根本的な挑戦は人権である。人類史上最も野蛮な行為の一つである臓器狩りが、共産党の指導の下、中華人民共和国で行われている」

 またシャボット議員は、「中国法廷」(ロンドン)の最終評決などでは、中共の人権に対する考え方が、文明社会のほぼすべての国の考え方に反していると明確に示されており、彼らは欧米諸国の価値観を頻繁に損なうことによって、自分の価値観を守ろうとしていると述べた。

 ミネソタ州のジョン・ホフマン上院議員は、人間の尊厳がかかっているため、臓器狩りを確実に止めることは、すべての国のあらゆるレベルの政府指導者の責任であると述べた。また中共は、経済的な結びつきを通じて、国際社会がこの恐ろしい犯罪を黙認し、現在進行中の臓器狩りの犯罪を多くの人に知られないようにしたいと考えていると語った。

 そしてDAFOH(臓器狩りに反対する医師組織)のような団体が、より多くの情報を広めていくことで、「経済的利益が止められない、人間の尊厳と権利に関わる波がやってくるのです。ニュースと真実の力を借りて、我々は一丸となって、臓器狩りを永遠に終わらせることができるよう願っています」と述べた。

 欧州議会ラテンアメリカ関係代表団副団長:「臓器狩り」の犯罪は懲罰されなければならない

 スペイン欧州議会議員、欧州議会ラテンアメリカ関係代表団副団長、そして欧州議会外交委員会の委員でもあるヘルマン・テルチ氏は、欧米諸国の多くの大手テクノロジー企業や大手インターネット企業は、目先の経済利益しか考えず、中共が学習者を含む数多くの中国人を秘密裏に臓器収奪のために殺害していることに共謀・協力し、その残虐な行為を助長していると述べた。

 最後にテルチ氏は、「もし私たちが尊厳を持って生きていきたいのであれば、臓器狩りという残酷かつ不公平で、邪悪な獣行に抵抗し、この悪しき行為を行う者と戦い、罰しなければなりません。私たちは共に立ち上がり、中共とその盟友に、このような行為が、人類にとって受け入れられないものであることを伝えなければならないのです」と語った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/9/22/431774.html)
 
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