植物の発展に2.5億年の空白 進化論は再び否定された
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 【明慧日本2021年10月25日】(明慧記者・明藍)9月17日付の米科学誌「サイエンス」に掲載された論文によると、地球上の植物には2回の飛躍的な発展期があり、両発展期の間にはまったく「進化」が見られない2億5000万年の空白期があったことが示唆された。

 スタンフォード大学が主導した本研究の筆頭著者の一人で、スタンフォード大学地球学院の地質学助教であるアンドリュー・レスリー氏は「中間の(発展における)停滞期は最も意外なものだ。植物にはまず第一波の進化のピークが見られ、陸地に多くの種類の植物が出現した後、発展が停滞した。ずっと後に第二波の進化のピークが現れ、この時は様々な花が咲く植物が出現した」と語った。

 進化論の仮説によれば、地球上の植物はコケのような最も単純な植物から陸生植物、そして花を咲かせる植物へと徐々に進歩し、複雑さを増してきた。しかし、最新の研究では、この謬論が再び否定された。

 花を咲かせる植物は植物の中では最も複雑なグループであり、科学者にとってそれらをシダや針葉樹などの単純な植物と比較することは困難であった。そのため、植物学者は長い間、花のない植物が長い歴史の中でどのように変わってきたかを主に研究しており、それらがいかにして花を咲かせる同種属に「進化」してきたかについて研究しようと思う人がいなかった。

 研究者たちによると、脊椎動物がまだ存在していない約4億2000万年~3億6000万年前のデボン紀の初期に、陸地の植物が1回目の繁栄期を迎えたという。デボン紀以降、動物の種類が急激に増え、より大きな動物が出現した。しかし、この時期、植物の発展が停滞した。「昆虫によって受粉され、非常に複雑な花を生殖器官として持つ植物が本格的に登場したのは約1億年前で、この時期に花を咲かせる植物が急激に増えた」、「この二つの大きな変化期の間には、長い時間的空白があった」とレスリー氏はいう。

 さらに、ダーウィンの進化論以降の人類の起源に関する説明のほとんどは化石の記録と一致していないことが、5月7日付のサイエンス誌に掲載された別の研究報告で明らかになった。この論文の主執筆者であり、アメリカ自然史博物館の人類学部門のシニア科学者であるセルジオ・アルメシア氏は、「人類の起源に関する叙述を読むと、まさに混乱していて、何のコンセンサスも得られない」と述べている。

 もう一人の著者で、アメリカ自然史博物館人類学部門の館長助手を務めるアシュリー・ハモンド氏は、「すべての証拠、つまり現存する類人猿と化石類人猿を考慮に入れると、現存する数少ない類人猿の種に基づいた人類進化論は、見識が狭く偏っているものに過ぎないことがよく分かる」と語った。

 今日に至り、科学者たちは未だに人間と類人猿の間の移行種の存在を発見していない。化石の証拠から、種は往々にして停滞、突然の同時出現、突然の絶滅を示す傾向があり、これが常規現象として認識されている。種の遺伝的安定性を乗り越えるのは極めて難しい。有名なカンブリア爆発を例に挙げれば、5億3000万年前のカンブリア紀に生命が飛躍的に進化し、多様な動物が突如として現れ、その後の数億年ひいては今日に至るまで安定しており、「進化」を拒んでいる。

 ダーウィンが恐れながら提起した「進化論」という仮説は、誤謬に満ちていた。実際、進化論を裏付ける考古学的証拠は見つかっておらず、二つの種の過渡期にある生物の化石も見つかっていない。人類文明の歴史上、いわゆる進化の中間状態にあった人間や動物の出現はなかった。それどころか、科学者たちは進化論を覆すに足る大量の考古学的証拠を発見しており、無神論や進化論の誤った基盤を覆す科学的研究結果も増えている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/13/432472.html)
 
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