12万年前の縫製道具が出土し新たな証拠が進化論を覆す
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 【明慧日本2021年11月9日】考古学者がアフリカモロッコで12万年前の骨格道具を発見し、これは今まで知られている中で人類が衣類を作るために用いる最古の骨格道具である。

 『iScience』誌は2021年9月16日にこの考古学的な成果を掲載した。道具が発見された場所はモロッコ大西洋岸で、首都から20キロメートル離れた「コントルバンディエ洞窟」(Contrebandiers Cave)で、動物の骨格で作られた合計62件の縫製の道具が発見され、その歴史は12万年前までさかのぼることができる。

 論文は「出土したこれらの道具は、その一部が牛の肋骨で作られており、幅広く、丸いスクレーパー(訳注:へら状の刃に柄を付けた工具)で、毛皮を突き刺さずに毛皮の結合組織(訳注:動物の各種組織を結び付け養分を補給する組織)を取り除くことができる」と指摘した。スクレーパーのような道具は現代の生皮の加工でも今なお使われている。洞穴の中では多くの肉食動物の遺体を切った痕跡があり、現代の毛皮除去技術によって残されたた痕跡と同じであり、例えば洞穴の中のサンドフォックス、キンイロジャッカル、野生の猫の爪や下顎の切り口などであった。

12万年前に動物の骨格から作られた縫製の道具(インターネット上の画像)

 

 「二種類のものが揃って出現し、皮革の調製に用いる毛皮用の骨の道具、および毛皮を剥いだ痕跡のある肉食動物の骨ですが、私達はそれらを一緒に並べ、私達はこれがおそらく服を作った証拠であると気付きました」。この研究の筆頭著者で、ドイツのマックス・プランク人類史科学研究所(MaxPlanck Institute for the Science of Human History)の科学者であるエミリー・ハレット(Emily Hallett)氏が語った。

 2021年8月26日、米国コロラド大学ボルダー校の考古学者パオラ・ヴィラ(Paola Villa)氏と同僚が学術誌プロス ワンに論文を掲載し、「イタリアで40万年前の人類が象の骨で作った各種の道具を発見した」と公表した。

 2021年9月23日付の『サイエンス』誌(Science)に掲載された論文によると、科学者達が米国ニューメキシコ州ホワイトサンズ国立公園(White Sands National Park)で2万3000年前にさかのぼることができる足跡の化石を発見した。

 『ネイチャーヒューマンビヘイビア』誌(Nature Human Behaviour)の2021年2月22日の論文で「科学者達が西オーストラリア東北部のキンバリー地域でカンガルーの岩壁画を発見し、岩壁画はシェルター型の岩の傾いている天井にあり、絵は約2メートル長で、赤褐色であり、カンガルーの実寸とほぼ同じであり、絵の中のカンガルーは生き生きと描かれている。専門家達の考証を通して、この絵は今からおよそ1万7300年前のものであることが確認されている」と指摘した。

 『Science Advances』誌が2021年1月に、「インドネシアのスラウェシ島で3匹のブタの壁画と数点の手作りの型を発見し、それぞれの豚の長さは1メートル以上で、赤い顔料で描かれ、その歴史は4万5000年前にさかのぼることができる」と考古学的発見を公表した。

 『Science Advances』は2020年9月の増刊文に「考古学者達がサウジアラビア北部のタブック地域で12万年前の古代人と動物の足跡を発見し、これは今までアラビア半島で発見された人類生命の最古の証拠である」と掲載した。

 この1世紀の間に、世界各地で発見された多くの先史時代の生物の化石と高度な知恵を持っていた先史人類の文明的な遺跡は完全に進化論のタイムスケールを打ち破っており、進化論ではまったく説明できない。これらの事例は十分に進化論を否定することができると多くの科学者達がはっきりと結論づけている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/10/12/432409.html)
 
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