明慧法会|平和で揺るぎなく上司から慕われる大法修煉者
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年3月22日】気づかないうちに24年の修煉の道を歩む過程は困難で紆余曲折の日々も多く、物事が順調に行かず、思い通りになりませんでした。ここでは私自身の修煉体験をお伝えし、師父の慈悲深い済度に感謝申し上げたいと思います。

 師父は私たちに常に良い人間であるようにと教えられました。私は20年以上にわたって、家庭で、職場で、社会で、真・善・忍に基づいて行うよう努力してきました。最初は何かに出会った時、表面上は真・善・忍に基づいているようでも、心の中には不平が残っていました。時間が経つにつれ、大法のお導びきと師父のご加護の下、私はどんなことに遭遇しても、常人にとって重要だと思えること、腹が立つこと、悲しいことも、冷静に対処できるようになり、どんなことに対しても何も感じなくなりました。

 師父は「われわれの法門は、人心を真っ直ぐに指すもので、個人の利益や対人関係の軋轢において、それらのことを気にかけないでいられるかどうかが肝要です」[1]と説かれました。

 私が修煉する前の妻は、とても優秀で働き者でした。中国共産党(以下、中共)が大法を迫害した後、私は修煉を堅持し続け、二度も不当に労働教養を科され、何度も連行され、家宅捜索を受けました。中共による私の信仰への迫害は、妻と子供に大きな傷害を与え、妻と子供は受けるべきではない苦しみを味わいました。私たち修煉者は並外れた意志の力と忍耐力を持っていますが、修煉者でない家族は、中共の邪悪さに直面し、その感じる圧力は計り知れず、果てしない暗闇と苦痛は次第に妻と子供の忍耐力を超えていきました。

 次第に妻の性格が変わり、イライラして理不尽に暴言まで吐くようになりました。私は同情し、理解し妻をいつくしみました。真相を伝えることが最高の解毒剤であることを知っていたからでした。しかし、妻の無神論に対する信念に加え、痛みや恐怖に対する自己保存の感覚と、子供を守ろうとする感覚とが相まって、決して真相を聞こうとはしませんでした。私は妻と子供をさらに大切にし、家族を大切にし、一生懸命働き「三つのこと」を心がけ、法をよく学び、自分の行動で妻を納得させ、適切なタイミングで妻と子供に真相を伝えることしかできませんでした。

 数年前、妻は第一線を退きました。中国では、国有企業のリーダーの多くは、一般的に定年より5年繰り上げて家に戻り、働くことはなく、職場で受けてきた恩恵はそのまま引き続いていました。妻は家で書道の練習をしたり、古詩を読んだり、旅行に行ったり写真を撮ったりして過ごし、家事はほとんどしませんでした。私は仕事から帰ると、料理と家事ばかりしていました。

 ややもすれば妻や子どもから罵声を浴びせかけられ、同僚や近所の人から「模範的な夫」と褒められ、料理と家事が私の日課になりました。

 師父は「本人自身はそうとは知りませんが、あなたの業の消去に手を貸してくれたのです。相手は表向きあなたと喧嘩しているような振りをして、内心ではあなたを思いやっているというわけではありません。本当に心から腹が立っていたのです。なぜなら業力が誰かのところに落ちていれば、その人は必ず辛い思いをするからです。これは間違いないところです」[1]と説かれました。

 理不尽な癇癪を起こす妻に私が同情することも多かったのですが、妻は何も聞かず、信じてくれませんでした。私のやり方が悪かったのかもしれず、他に理由があったのかもしれませんが、すべての人が私たちが救い済度する対象であり、家族はもちろんのことでした。

 私は社内トレーナーとして、スタッフへの講義や研修を行うことが多く、そして最も人気のあるトレーナーであり、 関連技術を十分に把握し、教え方と姿勢はきめ細かく、忍耐強く、そして熱心でした。一般の人は私のことを独特だと思い、私を賞賛しました。「これはもしかしたら師父が『このような方法でもっと多くの人を救い済度するように』とおっしゃられているのかもしれない」と私は思ったので、研修の休憩時間や会話の中で人々に真相を伝えました。

 大学時代は機械製図の勉強はしていませんでしたが、数年前、興味本位でソリッドワークス(機械設計の開発ソフト)を空き時間に独学で勉強していました。最初は自社の技術革新のために、年末に向けた設計と報告を行うことから始めただけでしたが、その結果、工具や部品を設計・加工する際に、図面専門の同僚に頼まず、職場の多くの人が私に図面の相談を求めに来るようになりました。現在(訳注:2021年11月)私は職場内で設計加工のエキスパートとして、どのリーダーも何らかのアイデアや加工をしたいものがあれば、誰でも私に相談に来るし、アドバイスも求められるような状況になりました。

 加工メーカーの人々は私の図面を見て「工学的な図面や3Dの図面があり、中にはヒントや説明も添えられているものもあるので、作業員は図面を見て仕事をすることができる」ととても感心しました。メーカーによってはお礼に物をくれるところもありましたが、私は決して受け取らず、メーカーの人たちに「私たち大法の修煉者は、しっかりと行い他人を助けるべきですが、他の人のものをもらうわけにはいきません。皆さんも大変だと思いますので、他の有用な用途に使ってください」と言いました。

 私はメーカーの人に会うと、たいてい真相を伝えて「三退」を勧めました。「私が良い仕事をすれば、中共に洗脳された彼らの心の毒素を取り除き、大法のすばらしさを家族や友人に伝えてくれるだろう」と思いました。

 師父は「われわれの言う悟は、このような悟ではありません。まさにわれわれが個人の利益に関しては薄のろだと言われているように、われわれが意味しているのは、ほかならぬそういう悟なのです。もちろん本当の薄のろではなく、われわれはただ現実的利益に無頓着でいるだけで、その他の面ではいたって頭がいいのです。科学研究のプロジェクトをやっていても、上司から任務を与えられて、何かの仕事に取り組んでいても、われわれはいつでも頭脳明晰で、立派に仕事をなし遂げます。ただわれわれの個人の利益に関しては、人と人とのトラブルや衝突においては、われわれは無頓着でいるだけです。誰があなたのことを薄のろだと言えるのですか? 誰もあなたを薄のろとは言えません。絶対にそうです」[1]と説かれました。

 大法を修煉しているので、師父は私の知恵を開いてくださいました。 私の職場では、どんな仕事をするにしても、いくつかの原材料、工具、設備の欠点が出てきて、それを一つずつ改善していくのですが、他の人は頭を働かせても何の工夫もできず、私は年に10件くらい技術革新を行うことができました。

 私はまじめで責任感が強く、総合的なスキルを持っていたので、職場の上司は私を信頼し、数人の同僚を率いて空き時間を使って修理やリサイクルを行い、職場のコスト削減と効率化を実現させました。昨年(訳注:2020年)は、数人の同僚と一緒に600万元以上の生産額分の修理を完了し、年末にメディアやテレビで報道されました。上司たちは喜び、さらに「自分たちが想像もつかないことをやってのけた」と感動しました。その間、何人かの上司と接触する機会が増え、法輪功の真相を伝えたところ、上司たちのほとんどが心から受け入れてくれました。

 年末に中共がいわゆる「ゼロ行動」を開始し「三書」にサインさせるという任務を職場に与えました。私のほかにも、同じ職場に大法を修煉している同修がいました。私が優秀であること、人として申し分のない評価を受けていること、特に職場に利益をもたらしていることを知っているだけに、各級の上司たちは何も言えない状況でした。

 私の仕事の成績が突出していたので、年末には職場から模範労働者として表彰され、上層部は私の実績、人格、名声を前にして、模範労働者を失格させるわけにはいかず、私のケースを心配した会社の幹部は「政治的ミス」を恐れて、私の模範労働者としての資格を取り消しました。そこで、ある同僚は冗談交じりに「毎年毎年上級機関に報告され、毎年毎年取り消されている」と言いました。

 ある時期、私はさまざまなレベルの上司たち、さまざまなグループの人たちから声をかけられました。上司たちはみな困難な立場にあり、ずっと私と兄弟のように仲がよい人たちの中にも、真相を知らない人たちが大勢いました。上司たちは私の姿を見ると、ほとんどの人がため息をつき、頭をかきむしり、最初に言うのはほとんど「信仰を捨てろというのではなく、やるべきことをやるべきだということなのです。しかし、上層部の要求は……」でした。私はいつも笑顔で穏やかに上司たちに「あなたたちの窮状を理解し私は同情しますが、法輪功は世界の100以上の国や地域に広がり、人々に深く受け入れられており、法輪功に反対し迫害する国は一つもなく、むしろ数千の褒賞を受賞しており、迫害しているのは中共だけです。実際、中国の法律では法輪功は合法なのです」と伝えました。

 その過程で、私ともう一人の同修は中共の邪悪な本質、国内外の実情などを暴露し、真相を伝えました。最後に、私たちは上司たちに「私たちは(信仰を放棄する誓約書に)サインしません。自分たちのためだけでなく、みなさんのためであり、中共は私たちを迫害し、みなさんにその犯罪に協力させているからです。もし私たちに強制的にサインを迫るのならば、将来中共が崩壊した時、みなさんはこのことに巻き込まれてしまうでしょう」と伝えました。

 話をするたびに、私は真相を伝え人を救う機会として活用し、師父が私を加持し加護してくださっており、表面の現象は試練に過ぎないということを私はわかっていました。私がこの試練を受けている間、同僚の中には「三書」にサインしなければ職場から解雇されるなどという話を聞いた人もいました。このような噂を聞くたびに、私は笑いながら「いかなる心も動じなければ、全ての変動を制することができます!」[2]と思いました。私と仲の良い同僚は、私がバカで愚かな人間だ、と言い、私は同僚たちに「人が生きていくうえで、信仰が第一であり、圧力に負けて信仰を裏切るようでは、人間としての本質を失っています」と伝えました。同僚たちは私の話を聞いた後に沈黙し、中には中共が邪悪だとあっさりと非難し始める人もおり、中には、私に替わってサインし私の危機を解決してあげましょう、と言ってくる人もいました。

 後日、ある上司からお詫びの電話があり、私が攻撃的なことをまったく言わないとは思わず私の話し方は(中共の)宣伝とは違ってとても穏やかだった、と言われました。さらに別の上司かも「私はあなたの堅実さを最も尊敬し、共産党を最も憎んでいます」と言われました。

 以前は「どこでもよい人であること」は、他人からよい人だと思われるためによい人でいる、という理解しか私にはありませんでした。 今日私は「よい人であることによって、大法が素晴らしいことを実証し、魔難を溶かし、邪悪に隙を突かれないようにし、より多くの衆生を救い済度することになる」ことを実感しました。

 師父は「老子はこう言いました。『上士、道を聞けば、勤めて之を行なう』。上士は道を聞くと、やっとのことで正法を得たので、今日からさっそく修煉しないでさらにいつを待とうとするのか、と思うのです。複雑な環境は、わたしは逆に良いことだと思います。複雑であればあるほど、その中から高人が現われてくるのです。こういうところから抜け出せるようでしたら、その人の修煉は最もしっかりしたものといえます」[1]と説かれました。

 修煉の道や魔難の中で「上士」であるかどうかで、周囲の人々の行動や態度、受け止め方が異なるのは当然であり、必然的なことなのでした。特に今日(訳注:2021年11月)のような邪悪な迫害の中でも、私たちはあらゆる面でしっかりと行い、師と法を堅く信じ、周りの人々を救い済度していきます。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の経文:『米国中部法会での説法』

 (明慧ネット第18回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/16/433156.html)
 
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