佛・道・神は実在しますか?
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年5月10日】中国の5000年に亘る歴史の中で、返本帰真し、成仏を目指す修煉文化が存在しており、大別すれば、道を修めるか、または佛を修めるかの二つのルートがありました。

 中国人は(伝説上の炎帝及び黄帝の子孫であることから)炎黄子孫としても知られ、黄帝は中国の民族と文化の始祖とされています。黄帝の時代から、歴朝歴代における数々の神の奇跡や神の言葉が伝えられてきています。道を修める者であれ、佛を修める者であれ、歴代の修煉者はみな、皇帝から百姓に至るまでの尊敬を受けていました。知恵と高尚な品性が備わる修煉者であれば、皇帝も合掌して挨拶していました。

 中華文明史には、常人が修煉によって成仏した物語が数多く書き記されています。『史記』には、黄帝が修煉によって白日飛昇(真昼間に人が舞い上がる)した話がはっきりと記されていて、得道した8人の仙人の話である「八仙過海」もあり、正一道の張道陵、全真道の王重陽、そして武当派の張三豊のそれぞれにも、修煉の物語があります。今日の九華山には、何百年が経っても未だ腐っていない僧侶の肉身が残されており、多くの高僧の遺骨から舎利が発見されているなど、様々なエピソードがあります。ですので、中国の5000年の神伝文化の中には、修煉によって登仙した話が至るところに見受けられます。

 西洋医学の解剖では人体の経絡を見つけることができなかったため、人体に経絡が存在することを認めませんでした。経絡の存在が発見されたのは、コンピューターの時代になってからであり、同時に経絡が人体の全般的な調節機能を担っていることも分かってきました。数千年前の古代の人々はどのようにしてこのことを知ったのでしょうか? 『史記』には、黄帝は色とりどりの雲に乗って去っていったという記載があります。『黄帝内経』は、黄帝が後世に残した最初の漢方医学の経典です。李時珍氏も『奇経八脈考』の中で、「体内のトンネルのような景色は、内に向けて顧みる者にしか見えない。この言葉に偽りはないはずだ」と述べています。つまり、座禅中に入定すれば、天目は体内の経絡の運行が見えるのです。

 多くの偉大な科学者は有神論者である

 歴史上最も有名な科学者の中にも、神を信じている人がいます。理屈から言えば、最も知識が豊富な科学者は無神論者のはずですが、事実はその真逆です。国連が過去300年間の最も有名な科学者300人を対象に、神を信じているかどうかを調査してみたところ、90%が神を信じていることが分かりました。中には、物理学の父であるニュートン、相対性理論を発見したアインシュタイン、偉大な女性科学者のキュリー夫人、ノーベル賞創設者のノーベル、飛行機を発明したライト兄弟、ロケットの父でアメリカ宇宙研究所の総責任者であるフォン・ブラウン、量子論創設者のプランク、昆虫学の巨匠であるファーベリン、生物学の巨匠であるパブロフ、および近代原子力科学の権威であるプラットなど、科学の発展に大きな功績をあげた科学者がほとんど含まれています。

 科学者たちは、私たちの世界のあらゆるものがとても精確で整然としていることに気づきました。「近代物理学の父」と称されるニュートンは宇宙の運行を研究していた中で、「太陽系を観察する際に気づいたのですが、地球は太陽から適度な光と熱を得る丁度いい距離にあります。これは偶然な現象ではない!」と指摘しました。この世界はあまりにも色彩豊かで整然としており、各種の動きも複雑に錯綜していることから、ニュートンは「各天文系の驚くべき配置から、宇宙は全知全能の高次元生命による傑作であることを認めざるを得ない」と考えていたそうです。

 ニュートンには、イギリスの有名な天文学者ハレーという友人がいました。ある時、ニュートンは太陽系の模型を作りました。クランクを引くと、たちまち星々がそれぞれの軌道に沿って調和よく回転し始めて、素晴らしい出来栄えでした。ある日、訪ねてきてハレーはその模型を目にして、長く遊んだ後、誰が作ったのかと興味深々に尋ねました。ニュートンは、「誰もデザインしたわけでも、作ったわけでもなく、いろいろな材料が集まってできた偶然の産物だ」と答えました。ハレーは、「絶対にこれを作った人がいる。その人は間違いなく天才だ」と言いました。そのとき、ニュートンはこう言いました。「この模型は精巧ではあるが、実際の太陽系に比べてみると、本当になにものでもない! これを作った人がいるはずだと言うならば、この模型より何億倍も精巧な太陽系は、全知全能の神が高度な智慧を用いて作ったのではないだろうか?」その時、ハレーは正に「目から鱗が落ちる」心境で、神の存在を信じるようになりました。

 アインシュタインはあるインタビューでこう言いました。「宗教は科学理論から見れば不合理だと考える人がいます。科学を研究する者として、私はあることがよく分かっています。それは、現在の科学は物の存在を証明することはできても、物が存在しないことを証明できないのです。現在の科学が神の存在を証明できないのは、科学がまだそこまで発展していないからであって、神が存在しないわけではありません。つまり、人間の五感には限界があって、神の存在を感じ取ることができないのです。そして、科学は神の存在を否定することもできません。そのため、私たちは神の存在を確信すべきなのです」

 さらに、彼はこう続けました。「恐らくあなたは、『私は神を見たことも聞いたこともないのだから、神の存在などを信じられるわけがない』とおっしゃるでしょう。皆さんは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を持ちますが、その五感には限界があるのです。例えば、人間には20Hzから20,000Hzの波長域の音しか聞こえず、視覚も同様で、可視光線を発しているものしか見えません。しかし、可視光線は電磁波の中で小さな帯域に過ぎません」

 アインシュタインもまた、「将来、科学を代表できる理論があるとすれば、それは佛法でしょう。なぜなら、それが善の最高境地に達するほど完璧だからです」と言っていました。

 唐山大地震における臨死体験の調査について

 1976年7月28日に起きた唐山大地震における臨死体験の調査について、『大衆医学』第5号(1993年)では詳しく紹介されています。1987年、医療関係者は生き返った100人の生存者を対象に調査を行い、世界中の臨死体験研究史上のもっとも多くのサンプルを採りました。

 半数以上の生存者は「怖いどころか、パニックになることもなく、心が落ち着いていて如何なる恐怖感もなく、考えもはっきりしていた。そのとき、過ぎ去った人生の数々の出来事が上演中の映画のシーンのように、一つ一つと頭に現れて消えてゆき、子供の頃の楽しい出来事や結婚のシーン、仕事の成果や受賞など、楽しいエピソードがほとんどでした」と振り返っていました。

 さらに興味深いのは、半数近くの人が、自分の意識や魂が身体から抜け出したような感覚を覚え、それを「魂が殻から抜け出た」と喩えた人もいました。中には、肉体から抜け出した「自分」が空中または天井から自分の身体を「見た」と答えた人もいれば、「2人の自分がいて、1人が空っぽの殻となってベッドに横たわり、もう1人の空気よりも軽い自分が宙に浮いていて、とても気持ちがよかった」と表現する人もいました。亡くなった身内を見たと言う人もいました。

 インタビューを受けた人の60%が「生き返った」後に性格が変わり、特に臨死体験中の思考がはっきりしていた人たちはおとなしくなったそうです。大多数の人は臨死体験を鮮明に覚えていて、記憶が10〜20年後も残っていました。この報告から分かるように、人に「魂」があることは事実で、「魂」こそが本当の生命であり、肉体は人間の空間で生きるための道具に過ぎず、いずれは捨てられるのです。

 現在、ますます多くの科学の研究成果が、無神論や進化論のすべての理論基盤を覆しており、世界中の500人以上の著名な科学者が、進化論は誤りであることを共同声明で発表しました。生命には輪廻転生があり、「善悪には報いがある」ことは、多くの科学的研究成果によって証明されています。

 2011年11月、アメリカテレビ放送のディスカバリーチャンネルでは、ドキュメンタリー番組「前世今生ー輪廻転生の物語」が放映されました。2012年10月15日、アメリカの『ニューズウィーク』誌の第1面のトップ記事の見出しに、「天国が存在している!」と書かれていました。臨死体験研究財団の情報によると、誰でも瀕死する瞬間に別の空間が見えて、何も知らない状況ではないのです。多くの科学研究により、この大千世界のすべてをコントロールし、バランスを取らせている高次元生命の存在が証明されつつあります。

 「2つの爆弾を作り出した」銭学森と、北京の507研究所

 文化大革命が終わった後、中国では気功や超能力のブームが起きました。旧「航空宇宙医学工学研究所」(507研究所と呼ばれることが多い)は銭学森の主導のもと、人体科学研究の方向に進み始めました。1983年から1987年にかけて、銭学森は507研究所で100回以上の発表と講演を行いました。彼の研究チームは多くの実験を行い、子供が耳で文字を読めるなどの奇跡を証明しました。この気功および超能力ブームに多くの最高級の科学者や指導層の者も加わり、多くの超能力現象を直に体験しました。そうでなければ、無神論を提唱する共産党が支配する国で、誰に超能力の研究をする勇気があるのでしょうか?

 銭学森は、人体には間違いなく超能力が存在しているとの書簡を中央政府に送ったこともあります。彼の「二つの爆弾を作り出した」特別な地位が、胡耀邦の考えに影響を与えました。1980年2月、胡耀邦の秘書が胡耀邦自身が書き封印したいくつかの文字を持参して、上海で行われた人体の超能力に関する初回目のセミナーに参加しました。測定した結果、数人の超能力者はそれらの文字を正確に答えました。その直後、胡耀邦は中国宣伝部に対して、気功や超能力を「宣伝しない、議論しない、批判しない」という「三つのしない政策」を出し、少数の人による研究・探求を認めるよう指示しました。

 中華民族のルーツを取り戻す

 かつて、中国人の多くは「三尺の頭上に神がいる」と信じ、「良心をもって行動すべし」と考え、自分たちの上には「お天道様」がいて、善悪には報いがあると信じていました。また、中国人は輪廻転生説だけでなく、天国と地獄があることも信じていました。神伝文化は中華民族のルーツであり、神と神伝文化がなければ、中華民族はルーツを持たない民族になってしまいます。

 何十年もの間、中国共産党は様々な方法で国民に「無神論」を吹き込み、神を信じることが無知蒙昧の表れだと考えるように仕向けてきました。多くの人は神仏を信じず、善悪に報いがあることも信じず、自分を動物と見なして「適者生存」の闘争哲学を信奉するようになり、モラルの欠片も見えない悪いことを憚りなくやっています。偽タバコや偽酒、偽ワクチン、偽学歴、偽証明書、毒のあるお米や食品、ミルクなど、新しい詐欺手口も次々と現れ、いくら取り締まってもしきれない状況になっています。このすべては、多くの人が道徳心を失っていることに起因します。多くの人は、自分がした悪いことが人に知られておらず、償う必要もなく、法律に縛られることはないと考えています。

 天文学者たちの新たな観測によると、私たちの広大な宇宙と中の星系が激しい爆発と再編成を繰り返しており、天の川銀河より遥かに大きい星系の多くも、一瞬にしてその場で消滅しているのです。天の川の銀河でさえ、浩瀚たる宇宙の中では一粒の塵埃に過ぎず、地球上にいる私たち人間はなおさらちっぽけな存在でしょう。これは、私たちの祖先が神秘的な力に畏敬の念を抱いていた直接な原因であったかもしれません。

 宇宙と星系が大きく再編成されているこの重要な時期に、炎黄子孫である私たちは、中華民族のルーツである神伝文化を認識し、神伝文化の観点から宇宙や星系の再編成を見ることで、もしかすると、何度考えても理解できなかった多くの疑問が解け、未来への希望を見出すことができるかもしれません。中国共産党の「無神論」に洗脳されてきた現代の中国人は、真の神伝文化を取り戻し、天を仰ぐことで、再び神仏のご愛顧を受け、より素晴らしい未来を手に入れることができるのです!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/8/22/429863.html)
 
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