鄭永新さんが留置場に19カ月不当拘禁 迫害され入院繰り返す
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 【明慧日本2022年5月20日】寧夏銀川市の法輪功学習者・鄭永新さん(66歳男性)は不当に連行され、中衛市留置場に19カ月間拘禁され、留置場の残酷な迫害により繰り返し入院していたが、2022年2月28日、突然意識不明になり、中衛市病院に搬送された。

 鄭さんの健康状況に基づき、数カ月前、鄭さんの弁護士は関係部門に「保釈」を申請したが、許可を得られなかった。そのため、弁護士は再度、沙坡頭裁判所に鄭さんの治療のための「保釈」を申し立てた。

 留置場で迫害を受けた鄭さんは血圧が不安定になり、最高血圧が70~80mmHgで最低血圧が30~40mmHgのときもあれば、最高血圧が230mmHgと最低血圧が169mmHgのときもあり、常に薬を強制的に飲まさせられている状態である。

 鄭さんは寧夏銀川市電力会社の職員だった。中国共産党当局が1999年7.20、法輪功弾圧を開始してから、法輪功を学び続けていた鄭さんは労働教養処分、実刑判決などの迫害を受け、労働教養所や刑務所、洗脳班、拘留所、留置場で約8年間拘禁された。不当に解雇された鄭さんは安定した暮らしができず離婚せざるを得なくなった。鄭さんの父親は2014年に死亡した。

 2010年、鄭さんは法輪功学習者である楊潔さんと再婚した。楊さんは寧夏中衛市の出身で、同市の生命保険会社に勤めていた。楊さんも不当に労働教養処分、実刑判決の迫害を受け、7年以上拘禁されていた。

 2019年9月17日、鄭さん夫婦は青銅峡市で同市公安局の警官に連行され、呉忠市紅寺堡区孫家灘拘留所に14日間拘禁された。その後、楊さんは帰宅できたが、鄭さんは派出所にさらに1日拘禁されて帰宅した。

 2020年9月2日午前、銀川市興慶区公安局、富寧街派出所の警官と居民委員会の人員十数人が、鄭さんの新しい家に押し入ろうとしたが、鄭さんは拒否された。しかし、あきらめなかった警官らは鍵を壊し、入室した。法輪功への信仰を放棄するようにと強いられた鄭さんは従わなかったため、富寧街派出所に連行され、家宅捜索された。翌日、鄭さんは帰宅した。

 2020年10月、鄭さん夫婦は中衛市へ行き、楊さんの両親を訪ねた。しかし、寧夏市沙坡頭公安分局は10月24日、中衛市で法輪功学習者・鄭さん夫婦、黄玉霞さん、常秀娥さん、温静さん、景玉玲さん、王順芹さん、温玉秀さん、張玉蓮さんの9人を連行した。温玉秀さんと張さんは37日間拘禁された後に帰宅したが、居住監視されていた。鄭さん夫婦、黄さん、常さん、温静さんの5人は中衛市留置場に、景さんは銀川市留置場に、王さんは石嘴山市留置場に送られ、拘禁された。

 2021年1月末、中衛市沙坡頭公安分局は連行した学習者9人の案件を同区検察庁に渡した。同年4月30日、検察庁は9人の学習者を同区裁判所に起訴した。

 2021年5月25日、沙坡頭裁判所は学習者9人に対して、「審理の過程で、不可抗力的な理由で案件を長期にわたって継続審理することができなくなる。そのため、『中華人民共和国刑事訴訟法』第206条第1項第4号の規定により、『裁判を停止する』」との裁定を下したという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/30/441909.html)
 
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