ブリュッセルでフォーラム開催 中共による生体臓器狩りが焦点
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 【明慧日本2022年7月8日】(ベルギー・ブルュッセル=明慧記者・容法)中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)からの生体臓器狩りをテーマにしたフォーラムが6月29日、ブリュッセル欧州連合に隣接する記者クラブで開催された。欧州議会のベテラン議員トーマス・ズデコフスキー氏および多くの人権専門家が出席し、またはオンラインで発言した。会議は「EU Today」の編集者であるゲイリー・カートライト氏が発起して、司会を務めた。

图1:零二二年六月二十九日,关于中共活摘法轮功学员器官的主题研讨会,在布鲁塞尔欧盟旁的记者俱乐部举行。图为研讨会现场。(明慧网)

フォーラムの会場(明慧ネット)

图2:“今日欧盟”编辑加利·卡特莱特(Gary Cartwright)在主持会议。(明慧网)

フォーラムの進行を務めるゲイリー・カートライト氏(明慧ネット)

 フォーラムでは、参加者は中共が国家機構を操り、利益のために学習者の生体から臓器を摘出するという人道に反するジェノサイド罪について発言した。

 欧州議会議員「中共は組織的に臓器狩りを行っており、我々は制止しなければならない」

 欧州議会のベテラン議員トーマス・ズデコフスキー氏は「この問題を欧州議会の議題として系統的に進めることが非常に必要です。欧州議会のすべての委員会、一人一人のメンバーが、中共が組織的に生体臓器狩りを行っていることを知るべきです。我々はそれを制止しなければなりません」と述べた。

图3:洲议会资深议员托马斯‧泽底考夫斯基(Tomas Zdecovský)在研讨会上发言。

トーマス・ズデコフスキー議員

 ズデコフスキー上院議員は、台湾を訪れて学習者に会ったことがあり、学習者から中共による臓器狩りの犯罪を知った。その日、生きたまま臓器を摘出された学習者の写真を見てショックを受けたという。ズデコフスキー氏はフォーラムを招集し「参加された方々に感謝の意を表します」と言った。

 また同氏は「私は、今まで多くの学習者に会ったことがあります。彼らはとても良い人たちです。そのため、今日私はここにやって来ました。彼らへの支持を正式に表明したいと思います」と明慧記者の取材に応じた。

 国境なき人権「法輪功学習者は非常に高い道徳性を持っている」

图4:人权无疆界(HRWF)主席威利·福泰(Willy Fautre)在研讨会上发言。(明慧网)

ウィリー・フォートル会長

 国境なき人権(HRWF)会長のウィリー・フォートル氏はスピーチで、年次報告書から数々の迫害の事例を読み上げた。同氏は明慧記者に「国境なき人権は20年間法輪功への迫害を追跡調査し、学習者への迫害を特別章とする人権報告書を毎年発行しています。毎月のニュースレターでは、学習者への迫害事例を詳細に紹介する特集を組んでいます」と紹介した。

 またフォートル氏は「学習者は第一吹哨人(声を挙げた人)、人権擁護者です。彼らを通じて、世界が(中共が行った)強制的に臓器を摘出し売買するという信じ難い犯罪を知るようになったのです」

 「中共による学習者への迫害の多さと、残酷さは信じられないほどです。中共の宣伝機構はメディアを通じて、法輪功に対する誹謗中傷を長期に流していますが、実際は学習者は非常に高い道徳性を持っています。だからこそ中共の不徳と当局の腐敗が際立ち、学習者は迫害を受けたのです」

 「海外の学習者が声を挙げたからこそ、中国で迫害されている情報が外に伝達され、理解されるようになったのです。我々が国際上においてできることは、彼らの人権を守るために立ち上がって声を上げ、迫害の真実を広め、学習者が良い人であることを中国の人々に知ってもらうことです」と述べた。

 最後に同氏は、今後も学習者のために立ち上がり、声を上げ続けたいと表明し、国境なき人権が現在記録している学習者への迫害実例は2200件以上あるが、これは氷山の一角に過ぎないとスピーチを締めくくった。

 非政府組織の代表者「中共の生体臓器狩りはジェノサイドであり、人道に反する罪」

 NGO「強制臓器摘出の阻止と撲滅に関する世界宣言」(UDCPFOH)の欧州法律チームの代表者であるカルロス・イグレシアス氏は、オンラインを通じて会議に参加した。講演では「中共による臓器売買の犯罪が現在に至るまで、未だに処罰されていません。中共は真実を隠蔽しようとしています。生体臓器狩りは、中共に多大な収入をもたらしました」と指摘した。

 同氏は「これは、中共が法輪功と中国国内の少数民族を大量虐殺するために考案した最終的解決策です。これは人道に反する罪であり、本当のジェノサイドです」と述べた。

 学習者が自らの体験を語る

 フォーラムはまた、中国で不当に拘禁されたことがある学習者・張艶華さんを招き、実体験を語ってもらった。張さんは刑務所で、凍えさせられ、吊るし上げられ、束縛され、滅多打ちにされ、睡眠を剥奪され、トイレを禁止されるなどの非人道的な迫害を受けたほか、何度も血液の検査を強要された。また、拷問を受けて気絶したことがあり「従わなければ生きたまま臓器を摘出するぞ」と恐喝されたこともある。

 ベルギー法輪大法学会代表のニコ・バイネンス氏は、中共による学習者の生体臓器摘出について、「法輪功迫害追跡国際組織(WTOIFG)」が行った調査の録音を公開した。調査員と生体臓器摘出に関与した中国人移植医との会話の録音から、生体臓器摘出の存在が証明された。

 フォーラムの発起人で「EU Today」の編集者であるゲイリー・カートライト氏は「これは本当のジェノサイドです」と述べた。実際、弁護士のカルロス・イグレシアス氏が主張したように、「本当のジェノサイド」である。

 注:最終的解決策とは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが計画したヨーロッパのユダヤ人に対する組織的大量虐殺のことで、ユダヤ人への大量虐殺を主導した。ヒトラーは、これを「ユダヤ人問題の最終的解決策」と呼んだ。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/7/3/445733.html)
 
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