元大学教師 信念を貫いたため拷問され、海外の家族が救助を呼びかける
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 【明慧日本2022年8月26日】(メルボルン=明慧記者)オーストラリア・ビクトリア州法輪大法学会は8月15日、中国領事館前で集会を開き、法輪功学習者(以下、学習者)で、元浙江理工大学教師、3人の子供の母親である姜永芹さんへの「道具箱」拷問に抗議した。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来中国共産党(以下、中共)によって迫害されている。

 姜さんの家族は集会で、中共政府が直ちに無条件で姜さんを解放し、学習者への迫害を停止させ、姜さんに対する拷問を実施した警官と「拷問専門家」を厳罰に処することを要求した。

图1:二零二二年八月十五日,维州法轮大法学会在中领馆前举行新闻发布会,要求中共立即释放法轮功学员姜永芹女士。

中国領事館前で集会に参加する学習者たち

 数年前に海外に亡命し、現在はオーストラリアのメルボルンに在住している、学習者である姜さんの夫と2人の娘は集会に参加した。夫の熊琦さんは妻が受けた拷問と迫害の詳細を明らかにした。

 2022年6月12日の午前7時頃、公安部門の関係者が姜さんを吉林市の自宅から連行し、非人道的な拷問を行った。明慧ネットが入手した情報によると、連行に関与したのは公安部610弁公室であり、家族との面会を一切禁止している。

 7月7日あるいは8日午後2時から3時の間に、中共の公安関係者は姜さんに黒いカバーと耳栓をつけ、秘密の場所に引きずり込み、非人道な性的暴行を加えた。

 何度も不当に連行され拘束された優良教師

图2:二零二二年八月十五日,法轮功学员熊琦在新闻发布会上发言,揭露了酷刑迫害详情,要求中共无条件释放妻子姜永芹。

集会で妻の無条件釈放を呼びかける熊琦さん

 熊琦さんはスピーチで、「知人から妻が受けた拷問を知り、夫として胸をナイフで刺されるような心境でした」と語った。

 姜さんはかつて浙江理工大学の優良教師で、多くの賞を受賞していた。仕事でも家庭でも、法輪功の真・善・忍の理念に従って良い人を目指し、周囲から高い評価を得た。

 熊琦さんは「しかし、このような優秀な教師であり、3人の子供の母である妻は中国国内で中共当局から迫害、嫌がらせ、連行、拘禁、拷問、虐待を繰り返されたのです。長年来、私たちの家族は一日も平穏な生活を送ることができません」と語った。

 明慧ネットの報道によると、2022年6月12日午前7時頃、吉林市龍潭区新安派出所の警官らが、ドアをこじ開けて姜さんの自宅に押し入り、姜さんの姉を地面に押し付け、パソコンと携帯などを押収し、姜さんと8歳の娘および80代の老人を連行した。

 また、姜さんの姉と他の親族も連行され、家宅捜索を受けた。当日、他の親族は全員解放されたが、姜さんは吉林市龍潭区の水部ホテルの102号室に拘束され、24時間体制で厳重な監視下に置かれた。

 熊琦さんは以下のように語った。「彼らは妻に『道具箱』という前代未聞の拷問を実施しました。道具箱の中には、爪楊枝、器具、薬瓶、電線、媚薬などが入っており、どれも人を苦しめる恐ろしい拷問道具です」

 「吉林省公安庁の特殊訓練室に所属し、『拷問専門家』と呼ばれる人物が2人、吉林市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官2人、計4人の拷問者が妻への拷問に関与していたのですが、すべて男性でした」

 「彼らは妻の鼻の穴にからしオイルを吹きかけ、火のついたタバコを詰め、鼻腔に詰めたタバコは半分に折れて鼻腔に残りました。その半分に折れたタバコは、妻の喉から吐き出されました」

 「妻が法輪功を放棄しないのを見て、『拷問専門家』は吉林市国保の警官に指示して性的暴行を行い、拷問の器具を使いました。妻が生理中であることが分かったにもかかわらず、『専門家』はそれを続けるように要求しました」

 「妻は彼らに2時間近く拷問され、精神崩壊し、万感の思いがすべて失われた状態でした。拷問を受けた当日の夜、妻は吉林市龍潭区の新安派出所に連行され、調書を作成され、7月21日に吉林市の舒蘭留置場に拘禁されました」

 熊琦さんの話によると、拷問の現場で「専門家」は、「それでも屈しないなら、道具箱を残して、毎日、姜永芹に一通り拷問してやればいい。道具箱の使用は、他の者なら一定の制限があるが、学習者にはやりたい放題だ」と言ったという。

 熊琦さんは、スピーチの途中で言葉を詰まらせる場面もあり、その場にいた多くの人が涙を流した。

 

图3:姜永芹资料照。(熊琦提供)

图4:二零二二年八月十五日,姜永芹的大女儿在新闻发布会上手持母亲照片。

姜永芹さん(熊琦さん提供)

母親の写真を手にする姜永芹さんの長女

 「オーストラリア政府は中共の責任を追及すべき」

 メルボルンの学習者マーク・ベイトマンさんはスピーチで、「中共は、特に女性の学習者に対して性的暴力を推進してきました。この種の拷問は、政権の悪質さと国民の人権に対する底なしの侵害を示す恐ろしい展開です」と述べた。

图5:二零二二年八月十五日,墨尔本法轮大法学员贝特曼(Marc Bateman)呼吁澳洲政府追究中共侵犯人权罪责。

マーク・ベイトマンさん

 ベイトマンさんは、「オーストラリアでは強姦犯は最高で10年の懲役刑、中国でも多くの強姦犯が死刑判決を受けることもあります。しかし皮肉なことに、この凶悪犯罪は、まさに国民を守るべき人たち(中共の公安者)によって使用されているのです」

 「中共は人類に反する罪を犯しました。学習者を代表して次の三点を要求します。第一に、中共が学習者及び良心の囚人に対する性的虐待を含むあらゆる形態の拷問を直ちに停止すること、第二に、中共当局が姜永芹さんと拘禁されている他の学習者及び良心の囚人を直ちに解放すること、第三に、オーストラリア政府及び国際社会が、中国で今も行われている人権侵害について、中共の責任を追及すべきことです」と述べた。

 23年間、中共は学習者に倒錯した残酷な拷問を加えてきた

图6:中共使用各种变态的酷刑手段残酷迫害法轮功学员。

中共に使用されている変態と残酷な拷問

 本記事に言及し道具箱の拷問以外に、中共は数百種類の非人道的な手段で、刑務所、留置場、労働教養所、洗脳班などの場所で学習者を迫害し、学習者に真・善・忍の信念を放棄させることを強要した。拷問によって、何人もの学習者が障害、精神喪失になり、死亡した。

 明慧ネットの報道によると、中共の迫害方法は、電気による拷問、アイロンで焼きつける拷問、千枚通しで刺す拷問、吊るし上げる、冷凍、熱湯をかける、手錠、引きずり、縛り付ける、身体を伸ばし、しゃがむ姿勢や立ったままの姿勢を強制、長時間座らせる、火で焼き、レイプ、生き埋め、糞を飲ませる、唐辛子詰め、炎天下に晒す、眠らせない、髪の毛を抜く、陰毛抜き、針通し、竹針打ち、口に雑巾を詰める、輪姦などの想像を絶する拷問があるという。

 民主運動連盟の副秘書長「真善忍は社会正義の力」

 「メルボルン民主運動連盟」の胡中南副秘書長は集会で、「中共による姜永芹さんに対する恐ろしい迫害の実態を聞いて、とても辛く悲しくなりました。中共は独裁を維持するために、国内の宗教団体の活動を長い間、組織的に破壊してきました」と述べた。

图7:二零二二年八月十五日,“墨尔本民运联盟”副秘书长胡中南在新闻发布会现场发言。

「メルボルン民主運動連盟」の胡中南副秘書長

 中国で生まれ育った胡中南氏は、中共が作り出した数々の人間の悲劇を目の当たりにしてきた。「法輪大法の真・善・忍の原則は、社会正義を推進する力です。真は真理を追求することを、善は善良になることを、そして忍は平和、理性的、非暴力を教えてくれました。これらは、今の時代の主流の価値観です」

 最後に胡中南氏は、「中共の独裁を終わらせてこそ、真に信仰の自由の春を迎えることができます」と述べた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/8/17/447776.html)
 
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