遼寧省朝陽市の王文芳さん 迫害されて死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2022年10月15日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省朝陽市の法輪功学習者(以下、学習者)・王文芳さんは、朝陽市北塔支局元局長の王文江に「逃走犯」として指名手配され、ずっと追跡されたため、心身にダメージを受け、意識が朦朧として自力の生活ができなくなった。2022年9月2日、王さんは亡くなった。享年65歳。

 法輪功を学び 生まれ変わる

 王さんは法輪功を学ぶ前、話す声が大きく、家の中で何でも自分の一存で決めて、トラブルがあったら絶対に他人を許さない性格で、 乳管過形成、気管支炎、胃炎、喉頭炎、子宮脱、足の痛み、甲状腺機能亢進症で首が腫れるなどの病気を患い、夜、眠れない日々が多く、注射をしたり薬をもらうために、よく病院に通っていた。

 1996年、法輪功が病気治療に奇跡的な効果があると聞いた王さんは、法輪功を学び始めた。わずか4、5日で王さんは病気が治り、特に胃病が治ってからは、1回の食事でご飯を3杯も食べられるようになり、歩く時も身体が軽く感じ、仕事での疲れも感じなくなった。そのときの喜びは言葉では言い表せないほどだった。夫は王さんの変化を目にして、「生まれ変わったね!」とうれしそうに言った。

 それ以来、王さんは家庭内でも社会においても、いつも「真・善・忍」の基準で自分に要求し、他人を優先に考えるようになった。

 放浪生活を余儀なくされる

 1999年7月20日、江沢民集団が法輪功への迫害を開始した。王さんは中国国内の他の学習者と同じように、当局からの圧力、暴力、危険に直面しながら人々に法輪功迫害の実態を伝えた。2018年11月21日、北塔支局の警官10数人が王さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行い、王さんを北塔支局まで連行した。その後、王さんは身体検査を受けさせられたが、入所の条件に満たさなかったため、解放された。

 王さんは再び迫害を避けるために自宅を離れた。翌日、北塔支局の警官らがやって来て、王さんの息子に母親の居場所を自白するように脅し、王さんを「逃走犯」として指名手配した。

 厳しい環境

 局長の王文江が率いる北塔支局に追跡される中、王さんは、壁が壊れて不用になった小屋に身を隠した。11月の東北はとても寒く、小さな土の台所は簡単な食事しか作れない。王さんの行方は数人の学習者しか知らず、学習者が食料や野菜を持ってきてくれた。学習者が来る時に、ドアをノックする度、王さんは恐怖を感じ、風や木の葉の音を聞いても、警官が自分を連行するために来たのではないかと思い、大変怯えていた。

 王さんは家にも帰れず、仕事もできないので、お金の出所がなく、食事にも困る状態だった。この状況の中で、王さんの心身の状態は、日に日に悪化していった。

 1年間拘禁された姜翠蓮さんは帰宅後には話せなくなった

 学習者・姜翠蓮さんは、家を離れていて家に誰もいなかったので、王さんを泊めさせたことがある。このことを知った北塔支局の警官らは、姜さんの自宅に行き、各部屋を探したが何も見つからず、帰って行った。

 2020年9月6日、北塔支局の警官らは再び姜さんの自宅に押し入り、70代の姜さんを連行し、朝陽市留置場に拘禁した。1年間不当に拘禁された姜さんは、2021年9月6日に帰宅した。

 しかし、帰宅後の姜さんは、連行される前の姜さんとは別人のようで、普通のようには話せず、いくつかの単語が話せるだけで、言葉を続けて話すことができなない状態になった。

 王文芳さんは精神喪失になり死亡

 その後、王さんは学習者に暖房のある建物に移された。環境はよくなったが、「逃走犯」として指名手配されたことは、王さんにとって大きなプレッシャーとなり、精神的にもショックを受けた。王さんはいつも「家の中に音がする」と言い、昼間でもカーテンを閉めていた。その後、王さんは精神喪失になり、家に送られた。

 王さんが精神障害になっているにもかかわらず、朝陽市北塔支局の局長である王文江は、それでも数人の警官を度々派遣して嫌がらせをさせた。警官らはよく王さんの家の窓を覗いたり、家に入り王さんの息子に王さんの状況を聞いたり、息子に電話をかけたりした。これらのことは王さんに大きな精神的な圧力を与え、心身ともに崩壊させた。2022年9月2日に王さんは死亡した。

 局長の王文江は責任を逃れることはできない

 王文江は1971年1月12日生まれ、遼寧省朝陽市建平県の出身。かつて朝陽公安局北塔支局の局長、双塔区政府副区長を務めたことがあり、現在は、遼寧省凌源市公安局長として赴任している。

 王文江は、朝陽市燕北派出所長、朝陽市南塔区の大隊長在任中、何度も学習者を迫害し恐喝した。また、喀左県公安局政治委員在任中、地元の学習者を連行したり、脅迫、嫌がらせをした。

 王文江が朝陽市北塔支局の局長になってから、学習者・劉智賢さんは連行され、懲役1年の実刑判決を言い渡された。牛淑琴さんは不当に連行された。潘玉峰さんは連行されて懲役5年の判決を宣告された。殷宝合さんは懲役5年の実刑判決を宣告された。姜翠蓮さんは連行されて1年間拘禁された。王文芳さんは放浪生活を余儀なくされ、心身に深刻なダメージを受け、最終的に死亡した。

 現在、王文江は凌源市公安局長を務めている。王文江が目覚めて、自分と子孫の将来のために法輪功への迫害を停止し、自分の権限の範囲内で善の心で学習者に接して善行を積み、法輪功を迫害した罪を償うことを願っている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/10/450617.html)
 
関連文章