トルコ人大法弟子の大震災後の体験
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文/トルコの大法弟子

 【明慧日本2023年4月19日】私は法輪大法を修煉して10年になりました。大法に同化するにつれ、ますます修煉の機縁が貴重で、時間が大切であると分かってきました。法を正すことは、全宇宙に例がありません。この特別な時期に師父のお導きをいただくことは幸運であり、感謝の気持ちは表現しきれません。

 2023年の2月5日、トルコ大震災の前日、私は学法をしている時、突然、私の額が天井に当たって流血し始めた画面が見えました。手で額をこすると、手も血まみれでした。その画面が消え、私は確認しようと額を触ってみた後、自分の両手を見ると、全く血はありませんでした。先ほどの画面で見た怪我をした女性は私ではありませんでした。

 当時、私はなぜ法を勉強している時にそのような画面が見えたのか、よく分かりませんでした。実は、私の天目はまだ確実に開いておらず、たまにしか一部の光景が見えません。早朝の4時頃、夫の甥からの電話で「今、地元で大きな地震がありました!」と知らされました。

 少し前、私は故郷に家を新築し、夏には引っ越ししようと思っていました。私はすぐ母に電話をかけましたが出なかったので、近所の人に電話をしました。 すると「あなたの家族は無事です。地震が起きたとき、みんな外にいたからです」と教えてくれました。この時間だと母は多分寝ていると思い、電話をするのをやめました。

 今回、トルコで発生した大地震とは、最初にマグニチュード7.7に達し、9時間後に2度目のマグニチュード7.6という前代未聞の地震でした。 この2つの地震は、10以上の都市に影響を与え、壊滅的な被害をもたらしました。 私は「これは、師父が最新の経文『なぜ人類が存在するのか』で述べられた『危険』のことだろうか」と思いました。この経文は、今年1月20日に発表されましたが、トルコの地震は2月6日に発生したのです。

 師父は、経文の中でこのように語られました。「本来、新年なので皆さんが聞きたい挨拶の言葉を述べるべきですが、私に見えた危険が一歩一歩人類に迫っています。したがって、神が世界の衆生に伝えたいことを説くよう、神仏たちは私に頼んだのです。その一言一句は天機であり、目的は人々に真相を知ってもらい、もう一度人間に救われる機会を与えるためです」 [1]

 この法の一節が目に留まり、私は心の中で繰り返して暗唱しました。

 震災の深刻さを知ったとき、私は悲しくなり、自分を責めました。故郷で大法弟子としての責任を果たせず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 私の家族は無事でしたが、親戚の4人が亡くなりました。私たちの村では42人が亡くなりました。 冬の間は多くの家が空き家になっていたので、死者数は予想より少なかったです。私たちの県では409人の死者が出ましたが、都市部では実際の死者数は15万人を超えたと聞きました。

 師父は「どの民族に身を置いても、皆さんはそこの衆生の希望なのです。取り組むべきことにしっかりと取り組んでください」 [2]と説かれました。

 残念ながら、 私はここで生まれ育ち、ここにいる人々の希望ですが、彼らのために力を尽くして彼らを救う役割を果たしていませんでした。

 「大法弟子はこの混乱した状況に動かされないようにしてください。根本を守り抜いてはじめてこの混乱した状況を正しく認識することができます」 [3]学法する時、師父のこの説法を読みました。

 私の心は落ち着いてきて、気持ちもそれほど重くなくなりました。私は震災地の地元に帰り、被災者を助けようと決意しました。どんな状況であれ、心を動じさせないようにと自分に言い聞かせましたが、実際に行ってみると、被災の状況は想像を遥かに超えました。 瓦礫の中を歩きながら、私は「もし、私が人々に大法の素晴らしさや法輪功迫害の実態などを伝えたら、彼らを救うことができたのではないか?」と、ずっと自分に問いかけました。

 師父は「真相を伝えること、共産党組織から脱退するよう勧めること、心を込めて真言を唱えるよう教えることなど、いずれも特効薬で、人を救う最も効果的な方法です」[3]と説かれました。

 私は、地震の発生を止めることはできないと分かりました。私にできることは、震災が起こる前に大法の真実を伝えることに全力を尽くすことだけです。

 母は無事でした

 母は『轉法輪』を読んだことがあり、そして、常に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という心からの九文字を常に唱えていました。母は無事でした。

 大地震の中で、私の家はあまり被害がありませんでしたが、兄の家は大きな被害を受けました。不思議なことに、母の家は地震がなかったかのように、ガラス1枚すら割れていませんでした。 同じフロアの人たちは強い揺れを感じたと言いましたが、母は自分の家は揺れなかったと言いました。ただ、飛行機が低空を飛ぶような音だけが聞こえたそうです。

 母は字が読めないのですが、一文字ずつ教えてもらい、『轉法輪』を2回読みました。意味もよく理解しているようで、熱心に読んでいました。また、毎日夜寝る前には、いつも心からの九文字を唱えていました。師父が母を助けてくださり、無事だったので心から師父に感謝します。母も、自分が無事でいられることは、すべて師父のお陰だと信じており、とても師父に感謝しています。

 人を救う時間の大切さを感じた 

 今は法を正す最終段階であり、明日何が起こるか分かりません。いつでも思いもよらないことが起こるかもしれません。私たちは、今日の責任を明日に先送りしてはいけません。その時にはすでに手遅れかもしれないからです。 地域の人々や周りの人たちに大法の素晴らしさと法輪功迫害の実態を伝えることは、本当に緊迫であると思っています。

 師父は「近代になって創世主が人体を利用して宇宙の衆生を救おうとする時になると、人体にあった元々の生命の多くは人間に生まれ変わった『神』によって取って代わられました。人体は苦しみの中で罪業を消し、同時に正理がないなかで、神が説いた正理を堅守し、善良さを持ち続けることができれば、生命が向上することができます。末後の時期はすでに到来し、三界の天門が今や開かれており、創世主はすでにこのような人を選んで救い済度しています」 [1]と説かれています。

 私の理解では、天国の門が開かれるにはタイムリミットがあると思います。私たちの使命は、師父が法を正すことを手伝い、人々を救うために全力を尽くすことです。

 以上は私の体験談です。正しくないところがあれば、ご指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『なぜ人類が存在するのか』
 [2] 李洪志師父の経文:『チェコスロバキア法会へ』
 [3] 李洪志師父の経文:『理性』

  (責任編集者:史明義)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/14/458774.html)
 
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