【明慧日本2023年5月7日】(湖南省=明慧記者)湖南省郴州(ちんしゅう)市の法輪功学習者・向懐香さん(以下、学習者)は、中国共産党(以下、中共)の裁判所から不当に懲役7年の実刑判決を宣告され、心身ともに迫害を受けた。出所後、経済的な迫害をも受け、2014年9月より退職金を停止された。その結果、2023年4月2日午前5時過ぎに精神的ストレスにより死亡した。享年72歳。
向懐香さん |
向さんは湖南省衡東県に生まれ、湖南財経専門学校を卒業後、湖南省郴州市建設銀行の幹部となり、退職した向さんは、同市北街91号に住んでいた。建設銀行在職中、何度も市・省レベルの優秀な文書記録員に選ばれ、勤務していた部署は中央レベルの文書記録員事務所にも選ばれた。1996年4月、過重な仕事に体を適応させるために、周囲から法輪功を紹介された。法輪功の奇跡的な効果で、向さんは二度と病気にならず、病院に行くことも薬を飲んだこともない。
1999年7.20以降、向さんと家族は中共から様々な迫害を受けた。向さんの一人娘・陳麗娟さん(当時20代)は2000年に大学で勉強していた。北京の天安門広場で法輪功を煉りに行ったとして、陳さんは警官に連行され、留置場に拘禁された。警官から残酷な拷問を受け、正気を失い、その後保釈されて帰宅した。2000年7月に精神病院に送られ、2004年11月に死亡した。
2004年10月15日と2007年2月7日、向さんは法輪功を学んで修煉し、資料を配布したとして、郴州市蘇仙区公安支局から2回、毎回15日間の行政拘留された。
2010年7月19日午後、郴州市610弁公室、蘇仙区公安支局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)隊長・廖秉剛はチームを率いて、向さんと一緒に法輪功の書籍を読んでいた学習者計12人(80歳前後の老人4人を含む)を連行した。
2010年8月13日、廖秉剛らはいわゆる証拠を挙げて、蘇仙区検察庁の課長・余永忠に報告し、逮捕状を発布した。11月5日~2011年4月7日まで、向さんは蘇仙区裁判所で4回にわたり裁判が行われた。4回目の裁判で「法律の実施を破壊した」という罪名により、懲役7年の実刑判決を言い渡された。向さんと夫は、この判決を不服として、郴州市中等裁判所に控訴した。郴州中等裁判所は、中共の迫害政策に基づき、原判決を維持した。その後、向さんは湖南省長沙女子刑務所に連行され、さらに残酷な迫害を受けた。
向さんの拘禁期間中、夫・陳志強さんは、母親(80代)を連れて、雪の日や雨の日にもかかわらず毎日郴州市蘇仙区裁判所に無罪を求めに行ったが、脅迫に遭った。陳さんは精神的なストレスから、後に肝臓がんになったため、さらに何度も中共当局に報告し、向さんの無罪を求め、家に帰って看病してもらうよう頼んだ。しかし、一向に知らせがなく、結果、陳さんは放置され、世話もされず、自分の家で死んでしまった。ウジが湧き、悪臭が酷く、近所の人が悪臭に気づき、陳さんの遺体を発見した。
向さんは2017年7月18日に解放された。しかし、中共による彼女への迫害は、それだけにとどまらなかった。向さんは2014年9月から退職金が停止されていることを知り、自分の権利を守るために所属した勤務先と省社会保障局に何度も訴えたが、年金は未だに支払われていない。その結果、向さんは大きな精神的ストレスのもと、2023年4月2日午前5時過ぎに死亡した。