【5.13応募原稿】山岳地帯の小さな町の法輪功修煉者(2)
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 文/遼寧省の大法弟子 華一

 【明慧日本2023年9月1日】(前文に続く)

 三、真相を広める

 中国共産党(以下、中共)の代弁機関であるメディアが、法輪功に汚名を着せる広告宣伝を行ったため、虚偽の情報によって騙された人々が法輪功を憎むようになりました。法輪功修煉者は、真相を伝えようと法を実証したことにより迫害を受けましたが、その後、自宅に帰ると、ある修煉者は職場から解雇され、ある者は失業し、また他の者はわずかな賃金で生計を立てるパートタイマーの仕事に頼るなど、困難な日々を送っていました。人々に真相を理解してもらうために、小さな町の法輪功修煉者は困難に立ち向かい、圧力の下でもさまざまな方法を考えて、法輪功迫害の実態を人々に伝え始めました。法輪功のパンフレットを配布する修煉者もいれば、横断幕を掲げる修煉者もいて、直接対話して真相を伝える修煉者もいました。寒い冬でも、暑い夏でも、一部の法輪功修煉者は自転車に乗り、郊外の農村に行って人々に真相資料を配りました。

 当時、法輪功修煉者は迫害によって経済的に非常に困難な状況にありました。修煉者たちは節約し、わずかなお金を貯めて真相資料を作成し、人を救うために尽力しました。

 はっきりと覚えていますが、ある年配の法輪功修煉者は給料をもらっていないのに、人を救う活動のために100元のお金を提供しました。それは全て2元、1元、5角の小額のお金でした。お金を受け取った時、私は涙が流れました。それは同修の尊い心でした。資料が足りないため、ある同修が地方から戻ってくると「いまは『資料拠点を全国至る所まで広める』という道を進んいます。自給自足で資料を用意できれば便利です。私たちは自分たちで資料不足の問題を解決しましょう、もう地方に取りに行く必要はありません」と言いました。同修がパソコン用のプリンターを購入し、自宅を資料拠点にしたことで資料が充実しました。同修たちは自転車からオートバイ、三輪スクーター、自動車へと乗り換え、真相資料を山間の小さな町や村々に何度も配りにいきました。

 中共がでっち上げた「偽りの天安門焼身自殺事件」は人々を毒害していましたが、同修たちは多大な努力を払って「偽りの天安門焼身自殺事件」を暴露しました。図入りの小冊子やDVD、動画DVD、パネル資料などを使用し、ほぼすべての家庭に配布しました。理解した住民は、「なんと天安門焼身自殺事件は法輪功に罪を着せるための陰謀だったんですね」と言い、多くの人が法輪功に対する敵意の態度を変えました。

 2000年5月13日は、最初の「世界法輪大法デー」でした。世界の人々と共に祝賀するこの盛大な日を祝うため、そしてより多くの人々に法輪功の真相を理解してもらい救われるようにするため、私たちは同修と交流した後、地域全体に真相資料を大々的に配布し、真相シールを貼る準備をしました。交通の要所や人々が住む地域のあちこちに「法輪大法は素晴らしい」の横断幕が掲げられました。横断幕は邪霊を排除するだけでなく、人々の善念を呼び覚ますことができました。世界法輪大法デーの前夜、同修は真相資料と真相シールを用意し、夜に配布するためにそれぞれ準備しました。200枚以上の横断幕を縫製し完成させました。

 その夜、100人以上の同修が事前に選んだ場所に迅速に横断幕を掛け、通行人が見ることができる場所に掲示しました。270枚の「法輪大法はすばらしい!」「世界は真・善・忍を必要とする!」「世界法輪大法デーを祝賀する!」と書かれた横断幕が、山間の小さな町々の至る所で風に揺れていました。当日、パトカーが小さな町を駆け巡る中、人々は「あちらこちらに旗が掲げられているよ。法輪功を鎮圧することはできないんだね」と話していました。

 四、「三退」を勧める

 「共産党についての九つの論評」と「解体党文化(党文化を解体する)」が出版された後、私たちは地域と周辺の村々に徹底的に配布しました。ある同修は、書籍を各機関のオフィスに届けたりもしました。ある機関の責任者は、「共産党についての九つの論評」と「解体党文化(党文化を解体する)」を読み、「法輪功修煉者は本当に優れた人たちですね。共産党の問題をこんなに深く分析し、共産党の解体が本当に近づいているように見えます」と言いました。いくつかの地区のリーダーも真相を理解し、三退を行いました。この二つの書籍は数年間にわたって配布されました。

 20年以上もの間、山間部の各家庭は何百回も法輪功修煉者から真相資料を受け取りました。また同修たちは、常に人々に向かって真相を伝え、中共による法輪功への誹謗中傷を暴露しました。多くの人々が中共の邪悪な本質を理解し、法輪功を肯定的に認識するようになり、約60〜70%の人々が党や共青団、少年先鋒隊の中共組織から脱退しました。真相を理解した人々は真相お守りを身に着け、地域の多くの人々が大法によって救われました。

 毎年の法輪功の真相カレンダーは地元の人々にとても人気があります。初めの数年間は数百冊だけでしたが、徐々に毎年の配布数が増え、2000冊、5000冊まで増えました。最も多い年は、7000冊も配布しました。一部の機関の指導者や労働者は、自ら法輪功の真相カレンダーを求めました。法輪功修煉者が一袋のカレンダーを持って職場に行くと、すぐに取り合いになって足りなくなり、分けることもできないほどでした。土木作業場の事務所の机の上には堂々と法輪功の真相カレンダーと真相資料が置かれており、真相を理解した作業労働者は仕事をする時に、まず「法輪大法はすばらしい」と念じ、体に真相お守りを身につけます。岩石が崩れる危険が数回ありましたが、真相を理解した作業員は大法の保護の下で、奇跡的に危険を避けました。集合住宅の廊下や電信柱、壁には「法輪大法はすばらしい」「三退すれば平安を保つことができる」という文字が至る所で見られました。タクシー運転手のほとんどが三退し、車の中には法輪功の真相を伝えるアクセサリーが掛けられていました。

 大法の広大な恵みが山間部の小さな町に降りてきたことで、住民たちは真相を理解し、福報を得ました。全国的に経済が衝撃を受ける中でも、この小さな町では企業の収益は安定し、労働者の給与とボーナスは毎月きちんと支給され、経済はますます発展していきました。村の外の人々は羨ましがって「現在、全国の経済は不景気ですが、あなたが勤めている会社の給与はずっと安定しているようですね」と言いました。そうです! 大法の広大な恵みが降りてきた町では、住民たちは真相を理解し、中共に追随していないため、天のご加護を受けてこの土地で平和な生活を送り、衣食に困ることなく暮らすことができました。

 五、江沢民を告訴する

 江沢民という道化師は、嫉妬心から法律を踏みにじり、法輪功に対する残酷な弾圧を引き起こしました。2015年6月、私たちの小さな町に住む約100人の法輪功修煉者は全員実名で、元凶の江沢民を告訴する告訴状を最高裁判所と最高検察庁に郵送しました。法輪功修煉者は、大規模な集会、通行人や友人、親族に対して署名を集め、江沢民を告発する報告書には3000人以上が署名しました。

 法輪功修煉者は、職場や警察署からの嫌がらせに直面しても、一部の修煉者は江沢民が法輪功を迫害したさまざまな罪状について真実を語りました。江沢民の罪の数は数えきれません。江沢民の罪状を知った職場や警察署の人たちは、法輪功迫害の実態を理解し、大法弟子を迫害しませんでした。

 私たち2人の法輪功修煉者は、他の都市の法輪功修煉者を手伝って江沢民に対する告訴状を書きに行きました。そこで、楊さんというお姉さんに出会いました。楊さんは馬三家労働教養所でひどい迫害を受け、解放された後は半身不随になり、歩行や話すことが困難になってしまいました。楊さんは私たちが手伝いにここへ来ることを聞いて、不自由な体を引きずって、困難を乗り越えて同修の家にやって来ました。家に入るなり泣き出し、言葉を詰まらせながら江沢民を告訴すると言いました。楊さんは今のこの姿はすべて江沢民による迫害の結果だと言いました。私たちが楊さんの告訴状を手伝って書き終えた後、驚くべきことが起こりました。楊さんは笑顔で明るくなり、よだれを出すことも、口の歪みもなくなり、入ってきた時とは全く別人になっていました。楊さんが出ていく姿を見て、半身が不便だということはわかりませんでした。

 その後、私たちは各地の政府、学校、司法機関に真相の手紙を郵送しました。これらの機関に所属する人々は共産党の体制の中で、最も深く嘘に毒害されている人々であり、真相を知って救われる機会を与えました。

 六、終始たゆまず

 2012年以後、私たちは携帯電話を使って真相を伝えるために、自動音声通話を採用しました。高齢の修煉者も若者の修煉者も携帯電話を購入し、より多くの人を救うために、複数の携帯電話を持つ者もいて、全国の人々に対して録音された真相メッセージを絶え間なく流しました。相手は真相を理解し、電話中に「もしもし、私は脱党します、法輪大法は素晴らしい!」と叫びました。

 ある日、法輪功修煉者が電話をかけて直接対話をしたところ、修煉者の言葉には平和と慈悲の気持ちが込められていて、電話の相手は修煉者の言葉に涙を流し「お姉さん、あなたは本当に優しいですね。あなたが言ってくれたことを私は理解しました。あなたは本当に私のために心から良くしてくれているし、あなたの幸福と安泰も願っています」と言いました。この法輪功修煉者も涙を流しました。電話をかける中で罵る人や通報する人もいましたが、私たちはそのような人の電話番号をメモし、後日時間をかけて再び電話してじっくりと説明しました。その結果、何人かの人は大法弟子の真摯な心に感動し、家族と一緒に三退をしました。数年にわたり真相電話をかけ続ける中で、毎日人々が目覚めていく感動的な物語がありました。

 法輪功修煉者が真相を伝えたために連行されたことがありました。何人かの同修は正念が非常に強く、修煉者が連行されたという知らせを受け取った後、すぐに家族と一緒に警察署に向かい真相を伝えました。法輪功修煉者たちは、無実を訴える同修のために弁護士を雇うための資金を惜しみなく寄付しました。ある時、5人の法輪功修煉者が真相を伝えたことで告発されましたが、法廷の日には5人の弁護士が正当な理由と根拠に基づいた無罪の弁護を行い、傍聴していた人々は真相を理解しました。そして、ある家族は「なんと、法輪功は違法ではないんですね」と言いました。

 私たちの地域から数十キロ離れた山村に、遼寧省当局はいわゆる「法律教育愛護学校」を設立しましたが、実質的には法輪功を迫害する邪悪な洗脳教室でした。10年間で、遼寧省各地から数千人の法輪功修煉者が連行されて「法律教育愛護学校」に送られました。私たちの地域の法輪功修煉者は、数十人がともに弁当と水を持参して、山村の向かいの山に登り正念を発しました。邪悪な要素を解体し、法輪功修煉者への迫害を減らすためでした。それは拘束されている修煉者に対しての大きな励ましとなりました。

 3年間の疫病の流行で、中共は封鎖措置を実施し、人々は恐怖に包まれました。疫病が最初に発生したとき、法輪功修煉者たちは自分たちの考えを交流した後、「封鎖でこのままじっと待つことはできない」と言いました。そして、封鎖が始まる前に、素早く真相資料を小さな町や近隣の農村に配り、空白地域をできるだけ残さないようにし、人々に真相を知らせ「心からの九文字」を念じて疫病を避けるようにと伝えました。みんなが協力して、自転車や車を使う人たちも含めて、1週間で真相資料をすべて一通り配り終えました。私たちはさらに感染拡大している地域の電話番号を同修と分けて、封鎖された武漢市の住民に電話をかけました。私たちの心遣いや励ましの言葉を聞いた人々は大変感動し、その後「心からの九文字」を念じて、平安を保つために脱党するよう話したところ、ほとんどの人が三退し、何度も感謝の言葉を言いました。

 疫病が再び発生し、多くの人が感染していたため、私たちは疫病に関する真相小冊子を再び配布しました。一部の法輪功修煉者は毎日外出して直接人々に伝えました。地元の人々はすでに説明して知っているので、新しく他の地域から来た小売業者にも説明を行いました。人々は法輪功修煉者たちを知っており、修煉者が市場に到着すると、人々は「法輪功がまた福をもたらしに来ました」と言いました。以前よりも人々が真相を受け入れる意思があることは明らかでした。

 20数年間、法輪功修煉者は粘り強く真相を伝え続け、人を救ってきました。法輪功修煉者の足跡は、田畑や村、田舎の小さな町にまで広がっていました。

 中国大陸では、疫病はまだ猛威を振るっており、専門家らは、疫病はさらに大規模な爆発を起こす可能性があり、人々の命が危険にさらされていると言っています。大法の師父は慈悲深く、衆生に向けて初めて、『なぜ人類が存在するのか』という経文を発表されました。師父は人々に多くの天機を説き、衆生が救われる機会を与えられました。もし縁のある人が『なぜ人類が存在するのか』の経文を読むことができ、心から理解し、静かに拝読するなら、大難がやってきた時、その縁ある人は天が選んだ幸運な人かもしれません。すべての衆生が大法による救い済度を得ることができますようにと願います。

 24年間にわたる大法弟子への残虐な迫害は、山間の小さな町の大法弟子を鍛え上げました。私たちは金剛不壊の全体であり、お互いに支え合い、励まし合い、法を正す時期の修煉の道を確固として歩んでいます。修煉の道を歩む過程の中で、困難があり、魔難があり、損失があり、そして迷いがありましたが、恩師の多大なるご慈悲が私たちを清め、導いてくださいました。私たちは誇りに思っており、後悔はありません。衆生の救い済度が、私たちの富であり幸福です。私たちは衆生のためにここにやって来ました。

 大法弟子たちの感動的な素晴らしい物語はまだたくさんありますが、時間に限りがあるので、すべてを詳細に語ることはできません。私たちが師に従って法を正す修煉物語は、一つ一つが壮大で感動的な詩篇となり、歴史の証言となるでしょう。

 (明慧ネット第24回世界法輪大法デー入選文章)

 (責任編集者:斉昕宇)

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/4/460938.html)
 
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