2023年において1188人の法輪功学習者が不当判決（二）

 

　【明慧日本2024年1月18日】　（前文に続く）

　二、383人の60歳以上の学習者は不当な判決に

　明慧ネットで報告された統計によると、2023年において383人の60歳以上の学習者は不当判決を宣告された。その中で、80代が42人、70代が159人、60代が182人であった。最年長は89歳。 

図3：2023年において383人の60歳以上の学習者は不当な判決を宣告された

2023年80歳以上の高齢の法輪功学習者に対する不当な刑の統計表

名前	省	市	区・県	不当な刑期	法庭による罰金（元）	警官によるゆすり（元）	年齢
潘悦蘭さん	山東省	青島市	黄島区	1年3カ月	8000		89
顧秀英さん	北京市		西城区	2年			88
廖安安さん	甘粛省	白銀市	白銀区	6年6カ月			87
楊毓珍さん	山東省	青島市		1年	5000		87
梁淑智さん	遼寧省	瀋陽市		3年	20000		86
陳仁林さん	江蘇省	常州市		7年			86
周慰群さん	湖南省	長沙市		2年			86
廖玉英さん	広東省	茂名市		刑務所外執行			85
于慧利さん	山東省	青島市		調査待ち			85
高潤鴻さん	河南省	鄭州市		4年	40000		85
洪秀雲さん	遼寧省	撫順市		2年	5000		85
叢培珊さん	天津市			不詳			84
戴大奎さん	重慶市		永川区	不詳			84
李順華さん	広東省	茂名市		1年	3000		83
王志耕さん	山東省	濰坊市		3年	5000		82
石連英さん	吉林省	長春市		2年			82
王金貞さん	山東省	德州市	德城区	3年、刑務所外執行	10000		82
鄧春仙さん	北京市			3年	3000		82
瀋金葉さん	湖北省	武穴市	黄梅県	1年6カ月	5000		82
車瑞春さん	雲南省	昆明市	西山区	2年	3000	94100（年金停止分93100，保証金1000）	82
鄧美珍さん	江西省	南昌市		2年,一時出所			82
魏雪華さん	山東省	済寧市	任城区魚台県	2年6カ月,執行猶予3年	5000		82
胡行銑さん	北京市		豊台区	3年	3000		81
劉桂碧さん	重慶市		北碚区	1年	3000		81
馬秀三さん	遼寧省	本溪市	平山区	3年			81
繆献民さん	山東省	済寧市	任城区	2年3カ月	4000（未支払い）		81
湯麗娟さん	湖南省	長沙市		10カ月，執行猶予1年	5000		80
李伝禄さん	山東省	聊城市	茌平区	5年,執行猶予5年			80
彭俊南さん	湖南省	衡陽市		7年	罰金		80
包玲玲さん	浙江省	温岭市	新河鎮	1年6カ月			80
劉俊華さん	四川省	南充市		2年	3000		80
唐素清さん	四川省		営山県	6カ月，刑務所外執行			80
張成瓊さん	重慶市		开州区	3年,執行猶予4年	10000		80
韓玉霞さん	天津市		河西区	4年	20000		80
董雲仙さん	雲南省	文山自治州		3年			80
胡桂蘭さん	北京市		海淀区	一時出所,刑務所外執行1年	2000		80
張桂蘭さん	河南省	鄭州市	中牟県	3年,刑務所外執行			80
張継斌さん	甘粛省	白銀市	平川区	1年,刑務所外執行	2000		80
馮效本さん	山東省	濰坊市	奎文区	1年6カ月			80
崔華さん	黒龍江省	チチハル		2年6カ月,刑務所外執行			80
童鳳仙さん	江蘇省	南京市		3年			80

 

　迫害の事例：

　1、青島市89歳の潘悦蘭さんは1年3カ月の不当判決に

　山東省青島市黄島区に在住する法輪功学習者・潘悦蘭さんはもうすぐ90歳の誕生日を迎えるが、2023年10月初旬、黄島区裁判所に懲役1年3カ月、罰金8000元（約16万円）の不当判決を宣告された。潘さんは罰金と健康診断を拒否し、現在の状況は不明である。

　潘さんは2021年10月17日午後、バス停で法輪功の無実を伝えた時、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、隠珠派出所に身柄を拘束され、自宅にあったほとんどの法輪功の関連書籍および資料も押収された。潘さんは家宅捜索される途中、警官から『轉法輪』と一部の法輪功関連書籍を取り返した。

　当日夜、潘さんは帰宅したが、3日後隠珠派出所の4人の警官に自宅から連行され、夜に帰された。

　2023年3月18日、潘さんは裁判所からの電話を受け、検察庁から起訴されたことを告げられた。

　2、北京の顧秀英さんは懲役2年

　北京西城区の学習者・顧秀英さんは法輪功の文言が書かれたカレンダーを配布したとして、懲役2年の不当な判決を宣告され、刑務所外執行となった。

　3、87歳の楊毓珍さんは青島市北区裁判所に不当判決を宣告

　山東省青島市の楊毓珍さん（87歳女性）は、2023年7月18日、青島市北区裁判所で裁判を受け、9月16日に懲役1年、罰金5,000元（約10万円）の不当判決を受けた。

　2022年7月28日、青島市公安局南区支局派出所の警官は、楊さんの娘の家に押し入り、家宅捜索を行った。楊さんがポケットから小さなカードを取り出すところがカメラに写っていたという理由で、楊さんの所持していた法輪功の書籍などを押収した。その後、楊さんは一時解放された。

　2023年7月18日、楊さんに対して青島市北区裁判所で裁判が開かれたが、楊さんは堂々と直立した態度で、「法輪功はなぜカルトではないのか」と「法輪功の書籍は合法なのか」という問題について理路整然と論証するなど、起訴者側の虚偽の告発をその場で訂正した。楊さんは法輪功は人に善良であることを教えるものであり、カルトではないこと、国家新聞出版総署第50号による法輪功書籍の出版禁止令は廃止され、法輪功に関する物はすべて合法であることを指摘した。楊さんは法廷で、有罪を認めず、いかなる刑事責任も認めない決意を主張した。指定の弁護士も正義の側に立ち、依頼人に有利な弁護を行った。

　4、甘粛省白銀市の廖安安さん達5人が不当判決に

　甘粛省白銀市の学習者・寥安安さん、顧復満さん、李巧蓮さん、王立貴さん、趙琴珍さん5人は2023年3月30日に白銀区裁判所で裁判が開かれ、不当判決を宣告された。

　廖安安さん（87歳女性）は懲役3年9カ月、2015年からの5年の拘禁期間中、ひどい心血管疾患による刑務所外執行で残った拘禁期間を加えて、合計6年6カ月、罰金8000元（約16万円）の不当判決を宣告された。

　5、瀋陽市の梁淑智さんは懲役3年の不当判決に

　遼寧省瀋陽市の学習者・梁淑智さん（86歳女性）は、2023年3月27日、瀋陽市遼中裁判所に懲役3年、罰金2万元(約40万円)の判決を下された。梁さんは判決を不服として、すでに瀋陽中級裁判所に控訴した。5月30日、中級裁判所は原審維持の判決を下した。

　法輪功を学ぶ前、梁さんは病院から上咽頭癌と診断された。梁さん自身は医療従事者でありながら、よい治療法が見つからず、早期退職するしかなかった。しかし、幸運にも1996年に法輪功を学んだ後、梁さんの病気は完治した。

　1999年7.20、中国共産党が法輪功迫害を発動した。自ら法輪功の素晴らしさを体験した梁さんは、より多くの人が法輪功の恩恵を受けられるように、法輪功迫害の真実を伝え始めた。その結果、梁さんは何度も警官に連行され、かつて懲役3年を宣告され、遼寧省女子刑務所に収容されたことがある。

　（続く）