米国務省人権報告書、中共の法輪功迫害を非難し続ける
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 【明慧日本2024年4月26日】米国務省は4月22日、『2023年の国別人権報告書』を発表した。報告書は引き続き、中国共産党(中共)による法輪功学習者への迫害を非難し、法輪功学習者の生体臓器摘出に言及した。

图:四月二十二日,美国国务卿布林肯就《2023年人权国别报告》发表讲话 (图片来源:美国务院官网视频截图)

ブリンケン米国務長官は、『2023年の国別人権報告書』を発表した(写真出典:米国務省公式サイトより動画スクリーンショット)

 米国務省の最新人権報告書は、中共当局が法輪功学習者、新疆ウイグル人、宗教団体のメンバーに対して、ジェノサイドと人道に対する罪を犯し続けていると非難した。

 アントニー・ブリンケン米国務長官は同日の記者会見で、昨年末に世界人権宣言が採択されてから75周年を迎えたと述べ、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等である 」という基本理念を重ねて表明した。

 同氏は、「自由と人権を守ることは正しいことである。その侵すことのできない普遍的な権利を擁護し、促進することは、米国の国益にもつながる。人権を尊重する国々は、平和、繁栄、安定を達成する可能性が高い。米国は人権侵害に関する懸念を関係各国政府に表明し続ける」と述べた。

 また、ブリンケン氏は報告書の序文で、人権報告書は中国(中共)における深刻な人権侵害の持続を記録していると述べた。

 米国務省が発表した中国に関する人権報告書の項目では、中共当局は政治活動家や宗教信者を威嚇するために行政拘禁を利用しており、特に法輪功学習者を「法律制度教育センター」に拘禁していると述べている。

 山東省勝利油田のエンジニア周徳勇さんは今も刑務所に拘禁されている。報告書によると、作家の楊茂東さん(ペンネーム・郭飛雄)、活動家の王秉章さん、陳建芳さん、黄奇さん、法輪功学習者の周徳勇さん、人権弁護士で権利擁護者の高智晟氏など、多くが政治犯として獄中または他の形で拘束されているという。

 昨年6月、中国政府のインターネット検閲を回避するために「Ogate」と呼ばれるソフトウェアを使用したとして、何秉剛さんとその婚約者である張一波さんがそれぞれ懲役6年と5年の不当な判決を受けた。2021年、上海当局は2人に逮捕令を発布した。何さんは法輪功を学んでいるとの理由で身柄を拘束され、拷問を受け、歩行能力を失った。

 一部の活動家や団体は、中共が良心の囚人から臓器を摘出していると非難し、その被害者には拘束された法輪功学習者や新疆ウイグル自治区のイスラム教徒などが含まれている。

 報告書によると、『エポックタイムズ(大紀元時報)』は昨年8月、1994年に遼寧省大連市で起きた生きたままの臓器摘出事件について、公に話すことに同意した医師と、法輪功学習者が特定の臓器供給源であることを明らかにした2002年の会話を報じた。

 報告書はまた、香港の人権についても懸念を示し、2023年、中共は香港から政治的自由と自治権を奪い続けているとした。

 米国務省が管轄する民主・人権・労働局は、米国議会や政府高官が各国の人権状況について十分な情報を得られるよう、米国の法律に従って毎年『人権国別報告書』を発行している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/4/23/475514.html)
 
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